話題株ピックアップ【夕刊】(3):ヘリオスTH、アイビーシー、テリロジー

注目
2018年9月12日 15時22分

■ヘリオスTH <6927>  1,020円  +150 円 (+17.2%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ

ヘリオス テクノ ホールディング<6927>は連日のストップ高。子会社のフェニックス電機が11日に、近紫外から近赤外光にわたる超広帯域LED素子を開発したと発表したことが引き続き材料視されたもよう。この超広帯域LEDは、フェニックス電機と産業技術総合研究所、物質・材料研究機構の認定ベンチャー企業であるサイアロン(茨城県つくば市)が協力して開発したもの。今後、医療・分析・科学計測から民生機器など広範な産業分野で、従来のハロゲンランプなどを代替する新しいメンテナンスフリーな小型・省エネ光源として期待されている。

■アイビーシー <3920>  1,890円  +256 円 (+15.7%)  本日終値  東証1部 上昇率2位

アイビーシー<3920>が大幅高。今週に入りにわかに動意づき、5日・25日移動平均線のゴールデンクロス示現から底値離脱を鮮明としている。ソフト開発やICTインフラ性能監視などを手掛けるほか、ブロックチェーン技術を活用したセキュリティーサービスなどに対する期待も高い。世界的に企業のクラウド活用が進んでおり、米国株市場ではアマゾンがアップルに続く時価総額1兆ドル台乗せを果たしたが、これはクラウドサービス「AWS」を成長エンジンに業績を拡大させたことが背景にある。日本でもシステム開発企業の間ではクラウド分野で商機を捉えようとする動きが活発だ。同社は8月末にクラウド型情報監視サービスの提供を開始、この流れに乗り株価も再評価の動きにある。また、足もとの業績も好調、18年9月期は営業16%増益と2ケタ伸長を見込んでいるが、一段の上方修正期待もある。

■アジャイル <6573>  2,550円  +224 円 (+9.6%)  本日終値

アジャイルメディア・ネットワーク<6573>が大幅高で3日ぶりに反発。11日の取引終了後、個人が撮影したスナップ写真をフリマ感覚で売ることのできるプラットフォーム「Snapmart」を運営するスナップマート(東京都渋谷区)と連携し、インスタグラムアカウントの運用をサポートする「クラウドグラファー」をリリースしたと発表しており、これを好材料視した買いが入った。新サービスは、アカウントの開設・運用を企業の公式SNS運用実績があるアジャイルMが実施。あわせて、スナップマート内の有力なクリエイターから企業・ブランドにマッチするクリエイターを選出し、企業、スナップマートのクリエイター、アジャイルMが一体のチームとなってインスタグラムアカウントの運営を実施するという。これにより、ファンとのコミュニケーション活性化の場としての活用や、ファンに商品を購買してもらう場としての活用などをサポートするという。

■テリロジー <3356>  1,481円  +124 円 (+9.1%)  本日終値

テリロジー<3356>が大幅高で4連騰、新値街道を走るほか、ソースネクスト<4344>、ラック<3857>が上場来高値更新、さらにセキュアヴェイル<3042>、FFRI<3692>、エンカレッジ・テクノロジ<3682>、SIG<4386>などサイバーセキュリティー関連株が全体悪地合いに逆行して軒並み高い。11月の米中間選挙を控え、トランプ政権では他国からのサイバー攻撃に対する警戒を強化、ロシアだけでなく中国やイランなどからの攻撃に対してもマークを強め、地方政府も含めて対策強化に本腰を入れている。日本国内でも政府は2020年の東京五輪開催に向けてサイバー攻撃への対応をレベルアップする方向で予算を積み増している。金融機関では三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が、今月に入り、3メガバンクで初となるサイバーセキュリティーに専任役員を設置するなど、備えを強化する動きをみせており、株式市場でも同テーマに関連する銘柄群への投資資金流入が加速している。

■ファーマフーズ <2929>  544円  +44 円 (+8.8%)  本日終値

ファーマフーズ <2929> [東証2]が大幅反発。11日大引け後、18年7月期の連結最終利益を従来予想の2億円→3.1億円に56.5%上方修正。増益率が98.0%増→3.1倍に拡大し、5期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。機能性素材事業と通信販売事業の業績が堅調に推移する中、繰延税金資産の追加計上に伴い、税金費用が減少したことが最終利益を押し上げた。

■システム情報 <3677>  1,479円  +119 円 (+8.8%)  本日終値

システム情報 <3677> [JQ]が急伸。11日大引け後、18年9月期の連結経常利益を従来予想の8.7億円→9.5億円に9.2%上方修正。増益率が11.5%増→21.8%増に拡大し、従来の7期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。今期業績の上方修正は4月に続き2回目。生損保、小売、流通関連向けシステム構築・更改案件の増加や官公庁インフラ関連案件の大型化に加え、連結子会社の業容拡大も寄与し、売上高が計画を上回ることが収益を押し上げる。また、独自のシステム開発標準に基づくプロジェクト管理の徹底による採算改善も上振れに貢献する。業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の17円→18円(前期は15円)に増額修正したことも支援材料となった。同日、東芝デジタルソリューションズとパートナー契約を結び、東芝のコミュニケーションAI「RECAIUS(リカイアス)」を活用したインテグレーションサービスを開始すると発表。AI導入に向けたコンサルティングや実証実験など、業務効率化・自動化ソリューションの提供強化を図る。また、ソフトバンクと販売代理店契約を結び、ソフトバンクのRPAソリューション「SynchRoid(シンクロイド)」の販売を始めることも明らかにした。

■PALTEK <7587>  694円  +48 円 (+7.4%)  本日終値

PALTEK<7587>が後場一段高。この日正午ごろ、100%子会社エクスプローラが、不安定な伝送路でも映像データを伝送できる、秘匿性の高い4K対応H.265/HEVCコーデックシステムを開発したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。なお、エクスプローラは、9月14日からオランダで開催される欧州最大の放送機器展「IBC 2018」に出展し、同製品を展示するという。

■ヨシックス <3221>  2,906円  +182 円 (+6.7%)  本日終値  東証1部 上昇率10位

ヨシックス<3221>が大幅高。同社は11日取引終了後に、8月度の月次売上高を公表。既存店売上高は前年同月比1.8%増となり、2カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感されたようだ。全店ベースの売上高は同20.0%増で、7月の伸び率(11.0%増)から拡大。8月は寿司居酒屋「や台ずし」2店舗、低価格居酒屋「ニパチ」2店舗を新規出店し、総店舗数は298店となっている。

■農業総合研究所 <3541>  2,320円  +139 円 (+6.4%)  本日終値

農業総合研究所<3541>が大幅に3日続伸。同社は11日、外食向け会員制青果物EC「彩直」のサービスを開始すると発表した。同サービスは全国の86カ所の集荷場と大田市場内の自社センターを活用し、約8000人の登録生産者の青果物を外食向けに直接販売するサービス。外食事業者にとっては低価格で高付加価値の青果の調達が可能になるほか、生産者にとっては、これまでの小売店に加え外食への販路拡大ができるメリットがある。この日は、「彩直」による同社の業容拡大を期待する買いが入った様子だ。

■都築電気 <8157>  1,192円  +60 円 (+5.3%)  本日終値

都築電気<8157>が3連騰、約3カ月ぶりに年初来高値を更新。昨年10月に人気化し1285円の高値をつけた経緯があるが、目先急動意でそこを視界に入れる局面にある。同社は情報ネットワークソリューションサービス、電子デバイスに強みを持つ富士通系ディーラーで、クラウド系システム構築でも高い実績を有する。米国を筆頭に世界的に企業のクラウド活用の動きが強まるなか、米国ではアマゾンがクラウドサービス「AWS」で収益を急拡大させ、株価を大変貌させた。東京市場でもクラウドコンピューティング分野に強い銘柄群に物色の矛先が向かっており、同社もその一角に位置している。また、あらゆるものをオンライン化するIoT時代の到来に合わせ、エッジコンピューティング領域を軸とした新たな付加価値創出にも積極的に取り組んでおり、将来的な成長期待が大きい。

●ストップ高銘柄

エムティジェネックス <9820>  31,200円  +5,000 円 (+19.1%) ストップ高   本日終値

など、3銘柄

●ストップ安銘柄

シーズHD <4924>  4,110円  -700 円 (-14.6%) ストップ安   本日終値

以上、1銘柄

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