話題株ピックアップ【夕刊】(2):島津、日立造、ロート
■島津製作所 <7701> 3,240円 +130 円 (+4.2%) 本日終値
島津製作所<7701>が8日ぶりに反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が13日付で、投資判断「オーバーウエート」を継続し、目標株価を3300円から3650円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、計測機器事業の質量分析計を中心としたラインナップ拡張に伴い、の安定的な利益成長の継続による過去最高益連続更新が見込まれると判断。18年3月期に3期連続で過去最高益を更新したのに続き、19年3月期も業績は順調に拡大する見通しで、中期経営計画における20年3月期の目標営業利益450億円を1年前倒しで達成する可能性が高いとしている。
■RPAホールディングス <6572> 13,230円 +480 円 (+3.8%) 本日終値
RPAホールディングス<6572>は反発。13日の取引終了後、子会社RPAテクノロジーズがブレインパッド<3655>と共同で、ECショップ運営で発生する業務の自動化を支援する「EC業務支援パッケージ」を開発し、提供を開始したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。同パッケージは、RPAテクノロジーズが提供するRPAツール「BizRobo! BasicRobo(ビズロボ・ベーシックロボ)」に、ブレインパッドの分析知見などを付加したソリューション「ブレインロボ(BrainRobo)」を提供し開発したもので、顧客獲得を目的とするWeb広告などの効果測定に必要なデータ集計から、商品の販売・配達後のフォローまで、複数のECショップ管理ツールなどですぐに使えるテンプレートを提供。さらに、自動化の対象となる業務の棚卸しや、自社で運用できる体制づくりまでを網羅した支援サービスという。
■日立造船 <7004> 452円 +12 円 (+2.7%) 本日終値
日立造船<7004>は後場一段高。同社はきょう、中国電器科学研究院から広州市下水処理場向けに高速繊維ろ過装置「まりも」を受注したと発表。「まりも」は、汚水中の汚濁物質を除去するためのろ過装置で、海外の下水処理施設向けの受注は今回が初めて。納期は18年12月完成を予定している。
■ロート製薬 <4527> 3,770円 +95 円 (+2.6%) 本日終値
ロート製薬<4527>が続伸。13日の取引終了後、肝硬変を対象に開発を進めている再生医療等製品候補ADR-001について、塩野義製薬<4507>と日本国内における独占的な開発および販売に関するライセンス契約を締結したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。ADR-001は、ロート製薬が創製した他家脂肪組織由来間葉系幹細胞を構成成分とする細胞製剤で、現在、非代償性肝硬変患者を対象に第1/2相臨床試験が実施されている。今回の契約により、ロート薬は塩野義薬から契約一時金と開発に応じたマイルストン、および販売額に応じたロイヤルティーを受け取ることになる。
■サンゲツ <8130> 2,149円 +51 円 (+2.4%) 本日終値
サンゲツ<8130>が3日続伸。午前11時15分ごろに自社株買いと自社株の消却を発表しており、これらを好材料視した買いが入った。今回発表の自社株買いでは、上限を100万株(発行済み株数の1.59%)、または22億円としており、取得期間は9月18日から来年1月31日まで。資本効率の向上と株主還元の拡大を図るのが目的としている。また、9月28日付で100万株の自社株を消却するとあわせて発表した。なお消却後の発行済み株数は6385万株になる予定だ。
■日本エム・ディ・エム <7600> 1,145円 +26 円 (+2.3%) 本日終値
日本エム・ディ・エム<7600>が続伸。東海東京調査センターが13日付で投資判断「アウトパフォーム」を継続し、目標株価を1280円から1420円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同センターでは、19年3月期の営業利益について、会社計画の22億5000万円を上回り、前期比12.5%増の23億円になると予想。高齢化などによる人工関節、骨接合材料などの需要拡大に加えて、新素材などの新製品の投入も相次ぐことから中長期的にも収益拡大を維持すると見込んでいる。
■旭ダイヤモンド工業 <6140> 774円 +17 円 (+2.3%) 本日終値
旭ダイヤモンド工業<6140>が続伸。13日の取引終了後、千葉県袖ケ浦市に新工場を建設すると発表しており、これを好材料視した買いが入った。千葉鶴舞工場および玉川工場から生産品目の一部を移転し生産する予定で、約70億円を投じて新工場を建設する。なお、竣工は20年春を予定している。
■日立化成 <4217> 2,101円 +39 円 (+1.9%) 本日終値
日立化成<4217>が4日ぶりに反発。この日、子会社で再生医療等製品の製法開発・受託製造を行う米ヒタチ・ケミカル・アドバンスド・セラピューティクス・ソリューションズ(HCATS)が、豪インベテック社(メルボルン)と再生医療等製品の商用製造自動化プラットフォームの共同開発などで合意したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。インベテック社は、再生医療等製品の製造自動化装置の開発・製造におけるリーディングカンパニー。今回の合意は再生医療等製品の商用製造に用いる製造自動化プラットフォームである向流遠心分離装置(CFCシステム)の共同開発と、将来的な外販に関するもので、これによりHCATSは、共同開発したCFCシステムを活用することで、商用用途の再生医療等製品の製法開発・製造の効率化が可能になるとしている。
■日本板硝子 <5202> 1,168円 +19 円 (+1.7%) 本日終値
日本板硝子<5202>が続伸。13日の取引終了後、トヨタ自動車<7203>が今月発売した新型「シエンタ」のトヨタセーフティセンス設定車両に、防曇機能付ガラスが採用されたと発表しており、これを好材料視した買いが入った。トヨタは、事故が起こりやすいシーンをカバーする先進の予防安全パッケージとしてトヨタセーフティセンスを展開。今回の採用は、日本板硝子が長年培ってきた有機無機ハイブリッドコーティング技術により開発された防曇膜をフロントガラスに付与することで、冬季、梅雨などの曇り易い環境下においてもカメラ前のガラスが曇りにくくするのに貢献しているという。
株探ニュース