明日の株式相場見通し=上昇一服でスピード調整、中期的な買い意欲は旺盛
あす(20日)の東京株式市場は、きょうまでの4日続伸で、日経平均株価は合計1067円高と、短期間で1000円を超える急騰をみせたことによる高値警戒感から、上昇一服でスピード調整の展開となりそうだ。あす、自民党総裁選の結果が明らかになることで、一時的に“材料出尽くしムード”となる可能性はあるが、補正予算などその後の経済政策への期待感などから、中期的な買い意欲は持続しそうだ。
市場関係者からは「米トランプ政権が第3弾となる対中追加関税の発動を発表したにもかかわらず、18日の米株式市場でNYダウ平均株価が大幅反発して、約8カ月ぶりの高値水準に上昇したことが貿易摩擦への懸念を和らげ、日経平均の上昇につながった。さらに、外国為替市場での円安・ドル高進行や、中国・上海総合指数の堅調も買い支援材料となった」との見方が出ていた。
19日の東京株式市場は、リスク選好ムードが継続した。朝方から大きく買いが先行し、日経平均株価は一時、400円を超える上昇をみせる場面があった。終値は、前日比251円98銭高の2万3672円52銭と大幅高で4日続伸した。
日程面では、月極駐車場紹介サービスおよび月極駐車場サブリースサービスのアズーム<3496>が東証マザーズに新規上場する。
このほかに、自民党総裁選投開票、18日時点の給油所の石油製品価格、8月の全国コンビニエンスストア売上高、「東京ゲームショウ2018」(23日まで)に注目。海外では、米8月のCB景気先行総合指数、米8月の中古住宅販売が焦点となる。(冨田康夫)
出所:みんなの株式(minkabu PRESS)