日経平均は小幅ながら5日続伸、海外勢によるショートカバーの動向を注視/ランチタイムコメント

市況
2018年9月20日 12時28分

日経平均は小幅ながら5日続伸。0.39円高の23672.91円(出来高概算7億5337万株)で前場の取引を終えた。19日の米国市場では、米中貿易摩擦の過度な警戒感が一服し、アジア・欧州株がほぼ全面高となり、米国株にも買いが先行。中国の李克強首相が輸出競争力を向上させるために人民元切り下げを行わないと発言し、貿易摩擦への懸念が後退した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比60円高の23580円となり、こちらの水準を上回って朝方から買いが先行した。一方で、短期的な過熱感が意識されて利益確定売りの動きが強まり、前引けにかけて上げ幅を縮小する展開となった。

東証1部の値上がり数は843社と全体の4割に留まった。セクターでは、銀行業、非鉄金属、証券・商品先物取引業、保険業が上昇する一方で、石油石炭製品、金属製品、パルプ・紙はさえない。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>とファナック<6954>の2銘柄で39円の日経平均押し上げ要因となった。

本日の自民党総裁選の投開票や今週末に予定される日米通商協議(FFR)を控えて、利益確定の動きから、日経平均の上値は重くなっている。物色としては、主要ハイテク株は揃って軟調だが、米長期金利上昇を受けた銀行株のほか、商社株などに足元で関心が向かっている。前週末にかけて歴史的高水準まで上昇したNT倍率の修正が進んでいることがわかる。中期的なトレンドとしては、1月23日の高値24129.34円までの戻りが視野に入るなか、引き続き海外勢によるショートカバーの動向を注視する必要がありそうだ。また、9月中間決算を前に国内法人による売りも出やすいなか、これまで相場上昇を主導してきた短期筋による225先物の利益確定売りには注意したいところ。(雲宮 祥士)

《AK》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.