話題株ピックアップ【夕刊】(3):NF回路、石井表記、FFRI

注目
2018年9月20日 15時23分

■NF回路 <6864>  2,559円  +95 円 (+3.9%)  本日終値

エヌエフ回路設計ブロック<6864>、フィックスターズ<3687>が高い。ここにきてメガバンクをはじめ大手金融機関が量子コンピューター分野に経営資源を注ぐ構えをみせていることで、量子コンピューター関連株として人気素地を持つ両銘柄に物色の矛先が向いている。量子コンピューターは量子力学的な重ね合わせにより、極微の世界で生じる物理現象を活用して並列コンピューティングを実現させる仕組み。スーパーコンピューターですら数千年も要する演算をわずか数時間で完結するという性能を持っており、これが決済情報などのやり取りで使う暗号の解読で悪用されるリスクも指摘されている。大手金融機関はそれに備えるために量子コンピューター分野の研究を進める必要性に迫られている。くしくも、きょうは仮想通貨交換事業会社のテックビューロが運営する「Zaif」でハッキングによる仮想通貨流出被害が発生するなど、サイバーセキュリティーの重要性が改めて意識されたことも思惑を呼んだ。そのなか、エヌエフ回路は量子コンピューターの開発で使用される可能性がある微小信号測定器を手掛けていることで関連有力株としてマークされている。また、フィックスターズは金融機関向けなどを中心に顧客のシステムを高速化させるソフトを手掛け、世界で初めて量子コンピューターの商用化に成功したカナダのDウェーブ社と提携関係にあることで注目されている。

■キャンディル <1446>  1,325円  +35 円 (+2.7%)  本日終値

キャンディル<1446>が反発。19日の取引終了後、SOMPOワランティ(東京都千代田区、以下SWT)と中古・新築住宅の設備機器などに関する保証・メンテナンスサービスの共同開発などで包括的な業務提携契約を締結すると発表しており、これを好感した買いが入った。今回の提携により、キャンディルとその100%子会社バーンリペアおよびSWTの3社は、住宅設備機器などに関する保証・メンテナンスサービスを全国の住宅仲介業者、住宅メーカー、住宅購入者等へ提供していくほか、商品の共同開発を継続的に実施することになるという。なお、18年9月期業績への影響は軽微としている。

■石井表記 <6336>  1,012円  +22 円 (+2.2%)  本日終値

石井表記<6336>が反発。プリント基板製造装置メーカーで、インクジェット装置の高度な技術力に定評がある。PER9倍台と株価指標面から割安感が強いほか、19年1月期は9期ぶりの10円復配を計画しており、株価は底練りを経て浮上の動きを強めている。同社は全固体電池関連の一角としても注目されている。2016年4月に高積層インクジェット製法による全固体セラミックス電池の開発については中止したが、引き続き強みとするインクジェット技術を活用した全固体電池の開発に傾注している。

■ハナツアーJ <6561>  1,987円  +32 円 (+1.6%)  本日終値

HANATOUR JAPAN <6561> [東証M]が続伸。日本経済新聞の20日朝刊で「中国の国慶節(建国記念日)を祝う10月の大型連休中の人気旅行先として、日本が初めて首位に立った」と報じられたことが刺激材料となったようだ。報道によると「中国の旅行予約サイト大手、携程旅行網(シートリップ)がまとめた。トップの理由として、観光資源が豊富にあり、目的地が多様な点を挙げた」という。報道を受けて、訪日外国人向けツアーの手配や免税店の運営を手掛ける同社に収益拡大を期待する買いが向かったもよう。

■FFRI <3692>  3,200円  +40 円 (+1.3%)  本日終値

FFRI<3692>は6日続伸。仮想通貨交換会社のテックビューロが運営する「Zaif」で不正アクセスによる仮想通貨流出被害が発生するなど、サイバーセキュリティーの重要性は仮想通貨分野でも強く意識されている。米国では中間選挙を控え、トランプ政権が海外からのサイバー攻撃に神経を尖らせている状況にあり、東京市場でもサイバーセキュリティー関連株への注目度が高まっている。標的型メール攻撃が頻繁化するなかで、未知のウイルスを検知する技術に強みを持つ同社はセキュリティーソフトの販売が伸びており、株価もここにきて一気に上昇基調を強めている。

■シリコンスタジオ <3907>  1,192円  +12 円 (+1.0%)  本日終値

シリコンスタジオ<3907>はしっかり。19日の取引終了後、ポストエフェクトミドルウェア「YEBIS3(エビス3)」が、イタリアのゲームデベロッパー、クノス・シムラツィオーニ社のレーシングシミュレーションゲーム「Assetto Corsa Ultimate Edition(アセットコルサ アルティメット・エディション)」に採用されたと発表しており、これを好材料視した買いが入った。「アセットコルサ アルティメット・エディション」は、「アセットコルサ」にプレステージパック、ポルシェパック、日本パック、フェラーリ70周年パック、レディトゥレースといったすべての有料追加コンテンツを収録し、178台のクルマを使うことができる最新バージョン。18年5月に発売された海外版のほか、プレイステーション4向けの日本版発売が9月27日に予定されている。

■前田工繊 <7821>  2,178円  +56 円 (+2.6%)  本日終値

19日に発表した「釧路ハイミールを子会社化」が買い材料。フィッシュミール(魚類の養殖用飼料)や魚油の製造・販売を手掛ける釧路ハイミールの全株式を取得し子会社化する。

■三信電気 <8150>  2,052円  +43 円 (+2.1%)  本日終値

19日に発表した「固定資産売却益5.8億円が発生」が買い材料。厚木物流センターの移転に伴う土地建物の売却により、19年3月期第4四半期に売却益5.8億円を特別利益に計上する。通期業績への影響は移転関連費用などを含め現在精査中。

●ストップ高銘柄

倉元製作所 <5216>  204円  +50 円 (+32.5%) ストップ高   本日終値

アンジェス <4563>  544円  +80 円 (+17.2%) ストップ高   本日終値

など、4銘柄

●ストップ安銘柄

そーせいグループ <4565>  1,124円  -300 円 (-21.1%) ストップ安   本日終値

以上、1銘柄

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