明日の株式相場見通し=週末で持ち高調整の売り、高値警戒感は継続

市況
2018年9月20日 17時08分

あす(21日)の東京株式市場は、きょうまでの日経平均株価5日続伸への警戒感に、週末を前にしての持ち高調整の売りも想定されることから、全体相場は軟調推移となりそうだ。ただ、自民党総裁選で安倍晋三首相の3選が決定したことで、補正予算を含めた今後の経済対策への期待感などから、中期的な株価上昇は継続することになりそうだ。

市場関係者からは「自民党総裁選の結果は、事前の予想に比べて安倍氏への支持がやや伸び悩み、石破氏が善戦する結果となった。ただ、今後の政局運営に懸念を生じるような極端なものではなかった。早速来週には、トランプ米大統領との日米首脳会談で、日米通商協議の大枠合意を目指す交渉が控えており、株式市場はその動向に注目している」との見方が出ていた。

20日の東京株式市場は、朝方は主力株はじめリスクを取る動きが継続し日経平均は小高く推移したものの、上値は重くその後は一時マイナス圏に沈む場面もあった。大引けは小幅ながらプラス圏で着地した。日経平均株価終値は、前日比2円41銭高の2万3674円93銭と5日続伸した。

日程面では、検索連動型広告(リスティング広告)、運用型ディスプレー広告を中心とした運用型広告を企画から運用、効果分析、改善提案まで一括して提供するインターネット広告事業を展開するイーエムネットジャパン<7036>が東証マザーズ市場に新規上昇する。

このほかに、8月の消費者物価指数、7月の毎月勤労統計確報値、7月の全産業活動指数、8月の全国百貨店売上高に注目。海外では、日米閣僚級貿易協議、米アップルがスマートフォン「iPhone」の新機種を発売。(冨田康夫)

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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