マイニング最大手企業の上場申請で、ビットコインキャッシュ高騰か【フィスコ・アルトコインニュース】

通貨
2018年9月27日 15時37分

仮想通貨のマイニング(新規発行や取引承認に必要となる計算作業)機器最大手である中国企業ビットメイン社が香港証券取引所に上場申請を行ったことが26日に一部報道で明らかとなった。この報道後、仮想通貨ビットコインキャッシュ(BCH)の価格が高騰し、過去24時間の間に約18.6%上昇している(コインマーケットキャップより)。

ビットメイン社はASIC(マイニング用の半導体)の開発設計、ASIC駆動のビットコインマイニングリグ(マイニングを行うための装置)である「アントマイナー」の販売などを手がけており、マイニングハードウェア市場の70~80%を占めるとの報道もある。同社は今年7月、企業価値が約140億ドルとなる見込みであり、IPO(新規株式公開)を計画していると報道されていた。

ビットメイン社のCEOであるジハン・ウー氏は、かねてより「ビットコインキャッシュこそがビットコインである」などビットコインキャッシュ寄りの発言をしてきた。また、先月ビットメイン社がIPO用に用意したとされる資料が個人のツイッターから公開され、同社が今年3月末時点で1,021,316 BCHと、当時のBCHの市場流通量17,291,913 BCHの5%を占める大量のビットコインキャッシュを保有していたことが明るみとなった(コインマーケットキャップより)。

今後ビットメイン社が成長するとともに、ビットコインキャッシュの開発にもさらに注力されるとの期待感が高まったのではとみられる。

ビットメイン社の競合となる中国のマイニング企業エバン・コミュニケーションは6月、同じく香港証券取引所に上場申請を行っている。またエバン社は今週、ビットメインのASICよりもハッシュレート(マイニング速度、具体的には1秒あたりの計算回数を指す)、電力消費効率ともに高性能なASIC E11シリーズを発表したと明らかにしており、マイニング機器市場の動向が注目される。

《SI》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.