8日の米国市場ダイジェスト:NYダウは39ドル高、決算控えて様子見ムード

市況
2018年10月9日 7時36分

■NY株式:NYダウは39ドル高、決算控えて様子見ムード

米国株式相場はまちまち。ダウ平均は39.73ドル高の26486.78、ナスダックは52.50ポイント安の7735.95で取引を終了した。本日は、アジア・欧州株がほぼ全面安となったほか、コロンバスデーの祝日で主要経済指標などの発表も無く、上値の重い展開となった。11日から本格化する7-9月期決算内容を見極めたいとの思惑が広がったほか、先週から高止まりしている米長期金利への警戒感も相場の重しとなった。セクター別では、食品・生活必需品小売や食品・飲料・タバコが上昇する一方でソフトウェア・サービスや半導体・半導体製造装置が下落した。

電気自動車のテスラ(TSLA)は、SEC(米証券取引委員会)との和解後もイーロン・マスクCEOがツイッター投稿を継続しており、同社取締役会が十分に機能していないとの懸念から下落。検索大手のアルファベット(GOOGL)は、ソフトウエアの欠陥で個人情報流出の恐れがあった問題を半年間も隠ぺいしていたと報じられ、売られた。一方で、複合企業のゼネラル・エレクトリック(GE)は、傘下のGEキャピタルによる数十件の投資資産を約10億ドルで投資会社のアポロ・グローバル・マネジメントと売却合意し、上昇。食品のコナグラ・ブランズ(CAG)は、一部アナリストによる投資判断引き上げを受け、堅調推移となった。

PCメーカーのデルがNY証券取引所に再び上場を申請した。ソフトウェアのヴイエムウェア(VMW)の業績連動株217億ドル相当を株式交換などで取得することで再上場を計画している。

Horiko Capital Management LLC

■NY為替:米中貿易摩擦激化への懸念でリスク回避の円買い

8日のニューヨーク外為市場でドル・円は、113円42銭から112円82銭まで下落し、113円23銭で引けた。中国を訪問したポンペオ米国務長官は「中国と根本的な意見の相違がある」との見方を示したことから、米中貿易摩擦激化が懸念されたことや、イタリアの財政赤字に対する不安感は払拭されていないことから、リスク回避の円買いが加速した。

ユーロ・ドルは、1.1460ドルまで下落後、1.1499ドルまで反発し、1.1492ドルで引けた。予算案を巡り、イタリア政府と欧州連合(EU)の意見の相違が明らかになり、イタリアの債務格付け引き下げやEU離脱への警戒感が存続し、ユーロ売りが一時活発となった。ユーロ・円は、130円20銭から129円51銭まで下落。ポンド・ドルは、1.3029ドルから1.3097ドルまで上昇。英国と欧州連合(EU)が離脱で合意するとの期待感を受けたポンド買いが観測された。ドル・スイスは、0.9945フランへ上昇後、0.9919フランまで反落した。

■NY原油:小幅安で74.29ドル、原油在庫増加の思惑も

NY原油先物11月限は小幅安(NYMEX原油11月限終値:74.29 ↓0.05)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物11月限は前日比-0.05ドルの74.29ドルで通常取引を終えた。時間外取引を含めて一時73.07ドルまで売られたが下げ渋った。原油供給不足に対す市場の警戒感は消えていないが、原油在庫増加の思惑が浮上していることや米ドル高・ユーロ安の相場展開となっていることが嫌気されたようだ。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 30.27ドル +0.04ドル(+0.13%)

モルガン・スタンレー(MS) 47.02ドル +0.27ドル(+0.58%)

ゴールドマン・サックス(GS)225.35ドル -0.36ドル(-0.16%)

インテル(INTC) 47.03ドル 0.00ドル(0.00%)

アップル(AAPL) 223.77ドル -0.52ドル(-0.23%)

アルファベット(GOOG) 1148.97ドル -8.38ドル(-0.72%)

フェイスブック(FB) 157.25ドル -0.08ドル(-0.05%)

キャタピラー(CAT) 153.35ドル +0.04ドル(+0.03%)

アルコア(AA) 38.74ドル -3.32ドル(-7.89%)

ウォルマート(WMT) 94.69ドル +1.38ドル(+1.48%)

スプリント(S) 6.52ドル +0.08ドル(+1.24%)

《HT》

提供:フィスコ

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