話題株ピックアップ【夕刊】(3):Jフロント、アルデプロ、エヌピーシー
■Jフロント <3086> 1,619円 -96 円 (-5.6%) 本日終値
9日に決算を発表。「上期税引き前が3%減益で着地・6-8月期も3%減益」が嫌気された。J.フロント リテイリング <3086> が10月9日大引け後(15:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。19年2月期第2四半期累計(3-8月)の連結税引き前利益は前年同期比3.3%減の250億円に減り、通期計画の496億円に対する進捗率は前年同期の53.7%を下回る50.5%にとどまった。
■ライク <2462> 1,575円 -91 円 (-5.5%) 本日終値
スマホ販売店向け人材派遣を主力とし子育て支援サービスも手掛けるライク<2462>は大幅反落。同社は9日取引終了後、19年5月期の第1四半期(6~8月)連結決算を発表した。売上高は119億7100万円(前年同期比7.6%増)、経常利益は8億1400万円(同17.2%減)、最終利益は2億9700万円(同24.7%減)となった。なお、業績予想は従来見通しを据え置いた。通期業績は売上高510億円(前期比11.7%増)、営業利益19億4000万円(同1.3%増)、最終利益14億円(同8.7%減)を見込んでいる。
■イズミ <8273> 6,550円 -360 円 (-5.2%) 本日終値
イズミ<8273>が大幅に7日続落。同社は9日の取引終了後、19年2月期業績予想の下方修正を発表しており、営業収益は7494億円から7436億円(前期比2%増)へ、最終利益は243億円から224億円(同17%減)へ見直した。西日本豪雨や台風により外出が控えられたことなどが響く。ただ、SMBC日興証券では「下方修正はややサプライズも、同社の成長シナリオや中長期目線の投資家からの同社への評価は特に変わらない」と指摘し、過度な懸念は不要とみている。
■アルデプロ <8925> 66円 +19 円 (+40.4%) 一時ストップ高 本日終値
アルデプロ<8925>が急騰、低位株の強みでボラティリティは高く、一時ストップ高に買われる場面があった。同社は中古マンションの再生販売を手掛けるが、大型物件の売却で足もとの業績は好調。9日取引終了後、非開示だった19年7月期の連結業績予想を発表しており、売上高は272億円(前期114億9100万円)へ、営業損益は22億円の黒字(同11億200万円の黒字)へ、最終損益は10億2000万円の黒字(同11億9300万円の赤字)で、業績改善色が強まる見通しとなった。これが投機資金の流入を誘った。
■京進 <4735> 1,019円 +150 円 (+17.3%) ストップ高 本日終値
京進 <4735> [東証2]がストップ高。9日大引け後に発表した19年5月期第1四半期(6-8月)の連結経常利益が前年同期比48.4%増の4.2億円に拡大して着地したことが買い材料視された。主力の学習塾事業で生徒数の増加基調が継続したことが寄与。上期計画の4.8億円に対する進捗率は87.0%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。併せて、発行済み株式数(自社株を除く)の5.96%にあたる50万株(金額で5億円)を上限に自社株買いを実施すると発表しており、株主還元の強化も好感されたようだ。
■エヌ・ピー・シー <6255> 424円 +56 円 (+15.2%) 本日終値
エヌ・ピー・シー<6255>は大幅高で3日続伸。9日の取引終了後に発表した19年8月期の連結業績予想で、売上高70億200万円(前期比8.7%増)、営業利益5億3400万円(同5.5%増)、純利益4億2800万円(同4.4%増)と増収増益を見込み、期末一括配当を前期比50銭増の2円50銭を予定していることが好感された。装置関連事業で下期に米国の主要顧客に対して新仕様を含むラインを売り上げる予定のほか、自動化装置でディスプレー業界や自動車業界などへの装置の売り上げを見込む。また、環境関連事業で年間を通じて大型発電所向けの検査サービスや定期検査サービスが予定されていることや、リサイクル用のパネル解体装置の第1号自動ラインの売り上げも寄与する見通しだ。なお、18年8月期決算は、売上高64億4400万円(前の期比35.2%増)、営業利益5億600万円(同14.2%減)、最終利益4億1000万円(同45.1%増)だった。
■エーアイテイー <9381> 1,165円 +153 円 (+15.1%) 一時ストップ高 本日終値 東証1部 上昇率3位
エーアイテイー<9381>が後場に急動意、値幅制限上限となる300円高は1312円まで上昇する場面があった。同社は国際物流を展開、日本と中国の間で海上コンテナ輸送を主力としている。午後2時ごろに日本経済新聞の電子版が「日立物流<9086>が同社と資本・業務提携をする方針を固めた」と報じており、これが手掛かり材料となった形。この提携に伴う業容拡大効果に期待した買いを誘った。
■エコス <7520> 1,878円 +206 円 (+12.3%) 本日終値 東証1部 上昇率5位
エコス<7520>が急反騰。9日取引終了後、自社株取得枠の設定を発表しており、株式需給の改善などを好感する買いが入った。自己株式を除く発行済み株式総数の4.29%に相当する50万株、10億円を上限に、10月10日~19年10月9日の期間内に取得する。また、同日同社が発表した19年2月期第2四半期累計(3~8月)の連結決算は、営業収益は599億1900万円(前年同期比2.1%増)、営業利益は17億7000万円(同13.7%増)、最終利益は10億9100万円(同10.8%増)だった。
■ODKソリューションズ <3839> 523円 +41 円 (+8.5%) 本日終値
ODKソリューションズ<3839>が大幅続伸。テクニカル的にも75日移動平均線を足場に一気に上放れており、中長期トレンド転換を示唆している。大学入試や証券取引関連のビジネスプラットフォーム提供を主力とするシステム開発会社で、人工知能(AI)分野を深耕している。企業の導入が加速するRPAの活用による生産性向上やヒューマンエラーのリスク軽減などに重点課題として取り組んでおり、ここ人気化するIT投資関連の有力株として頭角を現してきた。
■エスケーエレ <6677> 2,205円 +145 円 (+7.0%) 本日終値
エスケーエレクトロニクス <6677> [JQ]が急伸。9日大引け後、18年9月期の連結経常利益を従来予想の31億円→46億円に48.4%上方修正。増益率が86.9%増→2.8倍に拡大し、3期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。中国向けに利益率の高い第10.5世代と第11世代用フォトマスクの販売が増加し、採算が大幅に改善したことが寄与。前日終値ベースの予想PERが9.9倍→6.6倍に急低下し、割安感が強まったことも支援材料となった。
●ストップ高銘柄
極東産機 <6233> 1,360円 +300 円 (+28.3%) ストップ高 本日終値
愛光電気 <9909> 3,250円 +500 円 (+18.2%) ストップ高 本日終値
など、4銘柄
●ストップ安銘柄
テリロジー <3356> 1,502円 -400 円 (-21.0%) ストップ安 本日終値
エムティジェネックス <9820> 33,000円 -7,000 円 (-17.5%) ストップ安 本日終値
アトラ <6029> 766円 -150 円 (-16.4%) ストップ安 本日終値
以上、3銘柄
株探ニュース