【↑】日経平均 大引け| 5日ぶり反発、調整一巡でリバウンド狙いの買い優勢 (10月10日)

市況
2018年10月10日 16時16分

日経平均株価

始値  23538.92

高値  23589.38(09:16)

安値  23373.54(12:36)

大引け 23506.04(前日比 +36.65 、 +0.16% )

売買高  13億4506万株 (東証1部概算)

売買代金 2兆6330億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は5日ぶり反発、調整一巡で目先リバウンド狙いの買い優勢に

2.米長期金利の上昇一服、日経平均は前日まで800円の調整入れ値ごろ感も

3.朝高後に値を消すも、後場に入り日銀ETF買いなどの思惑を背景に再浮上

4.中国株波乱も目先収まり投資マインド改善、しかし上値の重い地合いを露呈

5.Fリテとソフトバンクなど指数寄与度の高い値がさ株の動きが全体相場左右

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは56ドル安と反落した。米中貿易摩擦への懸念が高まったほか、国際通貨基金(IMF)が世界経済見通しを下方修正したことなどが警戒された。

東京市場では、買い先行でスタートしたが続かず、日経平均株価は前場にマイナス圏で着地。後場は後半買い直されてプラス圏に再浮上する展開だった。

10日の東京市場は、前日の米国株市場でNYダウ軟調もナスダック指数が下げ止まりリスクオフの流れが一巡、これを受けて朝方は自律反発狙いの買いが先行した。米長期金利の上昇一服や中国株も目先波乱が収まった形で、投資マインドが改善した。前日まで日経平均は4日続落で約800円の調整を入れていたこともあり、値ごろ感も意識される水準だった。ところが上値も重く、目先筋の投げや海外ヘッジファンド筋とみられる売りを誘発、前引け時点で日経平均は前日終値を60円強下回った。後場寄り早々に日経平均は2万3400円台を割り込み、本日の安値をつけたが、その後は日銀のETF買い観測なども背景に戻り足をみせ、結局プラス圏で着地した。週末にオプションSQ算出を控え、指数寄与度の高い値がさ株の値動きに左右される地合いでもあった。

個別では、ファーストリテイリング<9983>が大きく買われたほか、ユニー・ファミリーマートホールディングス<8028>も高い。東海カーボン<5301>も大きく上値を伸ばした。ネクステージ<3186>が値を飛ばし、エーアイテイー<9381>は一時ストップ高を演じた。キョーリン製薬ホールディングス<4569>、gumi<3903>、ドンキホーテホールディングス<7532>なども商いを膨らませ大幅高。クリーク・アンド・リバー社<4763>、TDCソフト<4687>なども人気。

半面、ソフトバンクグループ<9984>が大幅安、ファナック<6954>、キーエンス<6861>なども軟調。資生堂<4911>が値を下げ、スズキ<7269>も売りに押された。アトラ<6029>がストップ安、ファーストブラザーズ<3454>も大幅安。IDOM<7599>も大幅下落した。旭化成<3407>、J.フロント リテイリング<3086>などの下げも目立った。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、ユニファミマ <8028> 、テルモ <4543> 、東エレク <8035> 、東海カ <5301> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約95円。うち51円はファストリ1銘柄によるもの。

一方、マイナス寄与の上位5銘柄はソフトバンク <9984> 、ファナック <6954> 、京セラ <6971> 、信越化 <4063> 、資生堂 <4911> 。押し下げ効果は約94円。うち64円はソフトバンク1銘柄によるもの。

東証33業種のうち上昇は24業種。上昇率の上位5業種は(1)鉱業、(2)水産・農林業、(3)その他金融業、(4)電気・ガス業、(5)保険業。一方、下落率の上位5業種は(1)化学、(2)パルプ・紙、(3)情報・通信業、(4)輸送用機器、(5)鉄鋼。

■個別材料株

△ネクステージ <3186>

12-8月期(3Q累計)経常が14%増益で着地。

△アカツキ <3932>

「ロマンシング サガ リ・ユニバース」の事前登録開始。

△チェンジ <3962>

ブラックベリー社からAPJパートナーアワード受賞。

△多木化 <4025>

バカマツタケの人工栽培に成功を引き続き材料視。

△京進 <4735> [東証2]

6-8月期(1Q)経常は48%増益、自社株買いも発表。

△弁護士COM <6027> [東証M]

「クラウドサイン」導入企業数が3万社を突破。

△エヌピーシー <6255> [東証M]

19年8月期は増収増益見込みで50銭増配へ。

△エスケーエレ <6677> [JQ]

前期経常を48%上方修正・3期ぶり最高益更新へ。

△エコス <7520>

自社株買いや上期経常が11%増益と好感。

△アルデプロ <8925> [東証2]

19年7月期最終損益10億円の黒字化見通し。

▼IDOM <7599>

今期経常を一転65%減益に下方修正。

▼幸和製 <7807> [JQ]

今期経常を一転赤字に下方修正、配当も無配転落。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)多木化 <4025> 、(2)ネクステージ <3186> 、(3)エーアイテイ <9381> 、(4)フジ <8278> 、(5)エコス <7520> 、(6)キョーリン <4569> 、(7)gumi <3903> 、(8)ドンキHD <7532> 、(9)リソー教育 <4714> 、(10)ランド <8918>

値下がり率上位10傑は(1)アトラ <6029> 、(2)Fブラザーズ <3454> 、(3)IDOM <7599> 、(4)キリン堂HD <3194> 、(5)ファストロジ <6037> 、(6)北の達人 <2930> 、(7)グレイス <6541> 、(8)エフテック <7212> 、(9)日本ライフL <7575> 、(10)USMH <3222>

【大引け】

日経平均は前日比36.65円(0.16%)高の2万3506.04円。TOPIXは前日比2.74(0.16%)高の1763.86。出来高は概算で13億4506万株。東証1部の値上がり銘柄数は1137、値下がり銘柄数は894となった。日経ジャスダック平均は3762.01円(3.24円高)。

[2018年10月10日]

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