話題株ピックアップ【夕刊】(3):DMP、アンファク、セラク
■DMP <3652> 6,390円 +990 円 (+18.3%) 一時ストップ高 本日終値
ディジタルメディアプロフェッショナル<3652>は後場急伸し、一時ストップ高まで買われた。同社はきょう、UKCホールディングス<3156>のカメラモニタリングシステムに、自社の人工知能(AI)プロセッサー「ZIA DV500」が採用されたと発表。これが株価を刺激したようだ。今回採用された「ZIA DV500」は、ソニー<6758>製イメージセンサーを搭載したUKCのカメラモニタリングシステムで、車や歩行者、走行道路などのAI認識機能を担うとしている。
■and factory <7035> 4,810円 +700 円 (+17.0%) ストップ高 本日終値
and factory <7035> [東証M]がストップ高。15日大引け後に発表した18年8月期の経常利益(非連結)は前の期比61.4%増の3.6億円で着地。続く19年8月期も前期比40.0%増の5億円に拡大し、4期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期は電子書籍市場の成長継続を背景に、主力のマンガアプリの利用者が拡大するほか、IoT事業では宿泊施設向け予約管理システムや客室タブレットの導入が増加し、60.2%の大幅増収を見込む。同時に、宿泊業の顧客を多く抱える日本最大の小売電気事業者である東京電力エナジーパートナーと業務提携すると発表。提携を通じ、同社の客室設置型タブレットサービス「tabii(タビー)」事業の拡大を目指す。
■セラク <6199> 762円 +88 円 (+13.1%) 本日終値 東証1部 上昇率3位
セラク<6199>が急反騰。同社はクラウド分野に注力、IT系人材を社内で育成し派遣するビジネスを展開するほか、サイバーセキュリティーに絡む案件も大手企業を中心に高水準で、企業のIT関連投資需要を取り込むことに成功している。15日取引終了後に発表した19年8月期の連結業績予想では、売上高が110億円(前期比22.0%増)、営業利益は7億2000万円(同32.4%増)、最終利益は4億4000万円(同41.5%増)と大幅な伸びを見込んでおり、これがポジティブサプライズとなった。
■ODKソリューションズ <3839> 559円 +62 円 (+12.5%) 本日終値
ODKソリューションズ<3839>は10%を超える上昇をみせ、上値指向が鮮明。直近10月10日につけた戻り高値531円を払拭して新波動入りとなった。大学入試や証券取引関連のビジネスプラットフォーム提供を主要業務とするシステム運用会社で、AI分野に注力の構えをみせている。金融業界やコールセンター業界などを中心に企業の採用が加速するRPA分野も積極的に開拓している。19年3月期は人的コストや開発コストなどが利益を抑えるが、20年3月期以降は増益トレンドに復帰する公算が大きい。
■鉄人化計画 <2404> 355円 +34 円 (+10.6%) 一時ストップ高 本日終値
鉄人化計画<2404>が急反騰。前日に全体地合い悪のなか大きく値を崩したが、きょうは寄り付きから大口の買いを集め一気に切り返してきた。同社が15日取引終了後に発表した19年8月期の連結業績予想は、売上高は70億3600万円(前期比4.3%減)と減収だったものの、営業利益は2億円(同69.6%増)と急拡大、最終損益は1億3600万円の黒字(前期1億9300万円の赤字)を見込んでいる。不採算カラオケ店の閉店などのよる利益率改善効果が発現する見通し。株価は12年3月以来6年半ぶりの安値圏にあり、業績回復への期待からリバウンド狙いの買いを呼び込んだ。
■テイツー <7610> 51円 +4 円 (+8.5%) 本日終値
テイツー<7610>が高い。同社は15日取引終了後に、19年2月期第2四半期累計(3~8月)の単独決算を発表。営業損益が6900万円の黒字(前年同期は1億400万円の赤字)に浮上したことが好感されたようだ。売上高は103億5700万円(前年同期比21.6%減)だった。前期に行った不採算店舗の大量閉店の影響などで減収となったが、利益面では利益率の高いリサイクル品の売り上げが順調だったことや事業構造改革による販管費の削減が寄与した。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。
■国際チャート <3956> 347円 +21 円 (+6.4%) 本日終値
国際チャート<3956>が急動意。電力業界向けを主力とする計測用記録紙大手で、スーパーや通販向けラベル事業も展開し業績は足もと回復色を強めている。昨年12月にアルバムなど製本ビジネスを手掛けるナカバヤシ<7987>がTOBで51%の同社株式を保有する親会社となり、それ以降協業効果で業容を拡大させてきた。18年4~6月期の営業利益は前年同期比3.4倍に拡大、通期計画に対する進捗率は5割を超えた。今月末に上期決算発表を控えるが、通期業績予想の増額期待が膨らんでいる。時価総額わずか20億円で急騰習性があり、中低位株への物色ニーズが高まるなかで短期資金のターゲットとして急浮上してきた。
■トランスジェニック <2342> 494円 +25 円 (+5.3%) 本日終値
トランスジェニック<2342>が急伸。正午ごろ、関連会社の医化学創薬が、研究用試薬の抗ポドプラニン(PDPN)抗体の販売を19日に開始すると発表しており、これを好材料視した買いが入った。今回発売する抗PDPN抗体は、東北大学未来科学技術共同研究センター/東北大学大学院医学系研究科抗体創薬研究分野の加藤幸成教授の研究グループが開発した、がん細胞に対する特異抗体作製技術Cancer-Specific Monoclonal Antibody(CasMab)法を利用して樹立された抗体。がん細胞に発現するPDPNのみを認識することが可能で、がん細胞の浸潤や転移、がんの悪性化のメカニズムの研究に貢献することが期待できるとしている。
■テラ <2191> 331円 +14 円 (+4.4%) 本日終値
テラ<2191>は大幅高で3連騰。15日取引終了後、18年12月期第2四半期累計(1~6月)の連結決算を発表。売上高は1億9200万円(前年同期比69.9%減)と大きく減少、営業損益は4億1000万円の赤字(前年同期1億100万円の赤字)、最終損益は4億8800万円の赤字(同3億1800万円の赤字)と損失幅が広がった。しかし、これは事前に株価に織り込みが進んでいた。16日は信用規制の解除日だったことも買いを後押しした。同社は東大発のバイオベンチャーで樹状細胞ワクチンによる免疫細胞療法を主力としている。がんの免疫細胞治療向け細胞加工受託ビジネスに新規参入しており、同分野での活躍が期待されている。
■東エレデバ <2760> 1,867円 +67 円 (+3.7%) 本日終値
東京エレクトロン デバイス<2760>が反発。東京エレクトロン<8035>を筆頭株主とする電子部品商社だが、半導体関連株全般の冴えない株価推移の影響を受け、前週末12日に年初来安値1780円を付けた。しかし実態面は良好で、そこをターニングポイントにリバウンド局面に移行している。同社は15日取引終了後に4~9月期連結業績の上方修正を発表、経常利益は従来予想の10億円から13億6000万円(前年同期比38%増)に大幅増額しており、これを手掛かり材料にリバウンド狙いの買いを誘導した。半導体及び電子デバイス事業では相対的に利益率の高い製品の販売が産業機器・自動車向けに堅調、コンピューターシステム関連事業も金融機関、官公庁及びデータセンター事業者向け製品販売が好調に推移している。
■サイバーステップ <3810> 1,540円 -500 円 (-24.5%) ストップ安 本日終値
サイバーステップ <3810> [東証2] が続急落し、年初来安値を更新した。15日大引け後に発表した19年5月期第1四半期(6-8月)の連結経常損益が9900万円の赤字(前年同期は2400万円の赤字)に赤字幅が拡大して着地したことを懸念する売りが殺到した。クレーンゲームアプリ「トレバ」の筐体の増台を進めたことで売上高は前年同期比74.6%の23.7億円と大幅増収を達成したものの、広告宣伝費などの販管費が膨らんだことなどが響いた。
■アクトコール <6064> 727円 -150 円 (-17.1%) ストップ安 本日終値
アクトコール <6064> [東証M] がストップ安。15日大引け後に発表した18年11月期第3四半期累計(17年12月-18年8月)の連結最終損益が3億9500万円の赤字(前年同期は1億2300万円の赤字)に赤字幅が拡大したことを懸念する売りが殺到した。過年度決算訂正関連費用を計上したほか、減損損失が増加したことなどが響いた。業績悪化に伴い、従来未定としていた期末一括配当を見送る(前期は5円)とし、5期ぶりに無配転落する方針とした。また、18年11月末時点の株主を対象とする株主優待制度から制度を廃止すると発表したことも嫌気された。
●ストップ高銘柄
エスケイジャパン <7608> 865円 +150 円 (+21.0%) ストップ高 本日終値
TBグループ <6775> 495円 +80 円 (+19.3%) ストップ高 本日終値
など、5銘柄
●ストップ安銘柄
サイバーステップ <3810> 1,540円 -500 円 (-24.5%) ストップ安 本日終値
アクトコール <6064> 727円 -150 円 (-17.1%) ストップ安 本日終値
以上、2銘柄
株探ニュース