明日の株式相場見通し=買いの勢い増し続伸、上昇トレンド復帰に期待感
あす(17日)の東京株式市場は、きょう後場の株価指数先物主導の積極的な買い戻しの勢いが持続するものと予想され、日経平均株価は続伸となりそうだ。後場後半の急ピッチな上昇により、前日に割り込んだばかりの200日移動平均線(2万2503円26銭=16日)を奪回しており、早期での上昇トレンド復帰への期待感が高まっている。
市場関係者からは「きょうは、自律反発の買い先行で高く始まったものの、売り物に押されて一時、前日比マイナス圏に転じる場面もあった。ところが、発表された中国9月の消費者物価指数が予想に比べ堅調で、中国景気の先行きに対する過度な懸念が後退。これを手掛かりに米株価指数先物指数が時間外で上昇し、日本株にも波及した。ファーストリテイリング<9983>、ソフトバンクグループ<9984>、ファナック<6954>の3銘柄合計で135円分と、上昇幅の約半分を押し上げた」との見方が出ていた。
16日の東京株式市場は、不安定な展開ながら買い優勢となった。後場寄り大口売りが出て伸び悩む場面があったものの、後半は買いの勢いが増した。日経平均はこの日の高値で着地した。日経平均株価終値は、前日比277円94銭高の2万2549円24銭と大幅反発した。
日程面では、15日時点の給油所の石油製品価格、ワールドロボットサミット(~21日)に注目。海外では、EU首脳会議(~18日)、9月25・26日開催のFOMC議事録、米9月の住宅着工件数、英9月の消費者物価指数、欧州9月の新車販売が焦点となる。(冨田康夫)
出所:みんなの株式(minkabu PRESS)