話題株ピックアップ【夕刊】(3):NTT、ミズノ、しまむら
■日本電信電話 <9432> 5,094円 +103 円 (+2.1%) 本日終値
NTT<9432>が続伸。前日に商い増勢のなか200円を超える上昇で目を引いたが、きょうも目先筋の利益確定売りをこなして上値を指向している。次世代通信規格「5G」の普及に向け官民協調しての取り組みが進むなか、NTT東西が保有するリソースがネットワーク構築に不可欠となっており、通信メガキャリアの中でも同社の優位性が高い状況にある。これについては、同業他社から公平で透明性のある新たな枠組みが必要との要請が出ているが、5G時代にNTTの存在感が高まる公算が大きくなっており、足もと同社株の上値余地を期待する動きが出ているもようだ。
■ミズノ <8022> 2,719円 +55 円 (+2.1%) 本日終値
ミズノ<8022>が続伸。同社はきょう、THK<6481>と共同で、ロボットが発する熱を排除して稼働効率を向上させるヒューマノイド型サービスロボット用「エアリージャケット」を開発したと発表。これが買い手掛かりとなったようだ。このワークウェアを着用することで、THKが開発したサービスロボット「SEED-Noid」の上半身、特に腕にあるモーターから発する熱を効率よく袖口に換気し、温度上昇をウェア内2.2度、腕部を4.3度抑え、長時間の連続稼働が実現できるとしている。
■しまむら <8227> 9,760円 +190 円 (+2.0%) 本日終値
しまむら<8227>が続伸。世界金融大手である英プルーデンシャル傘下のイーストスプリング・インベストメンツ(シンガポール)がこの日の午後、財務省に大量保有報告書を提出し、しまむら株式の保有割合が5.21%となり、新たに5%を超えたことが判明。これを受けて需給思惑が働いたようだ。なお、保有目的は純投資。また、報告義務発生日は10月15日。
■エフ・シー・シー <7296> 2,949円 +51 円 (+1.8%) 本日終値
エフ・シー・シー<7296>は続伸。16日の取引終了後、SUBARU<7270>向けドライブプレートを新規に受注し、本格生産を開始すると発表しており、これを好感した買いが入った。今回受注したのは大容量CVT用ドライブプレートで、今年3月に量産を開始。20年度に約6000万円の売り上げを目指しているという。なお、SUBARU向け自動車部品の初受注となる。
■JVCケンウッド <6632> 293円 +5 円 (+1.7%) 本日終値
JVCケンウッド<6632>が続伸。この日、ホンダ<7267>子会社のホンダアクセスと共同開発したドライブレコーダーが、Honda純正アクセサリーのドライブレコーダー(リア用)として採用されたと発表しており、これを好材料視した買いが入った。今回、Honda純正アクセサリーに採用されたドライブレコーダーは、リアウインドウへ設置するリア用のドライブレコーダーで、独自技術によりトンネルの出入り口や夜間走行時の照明など、明暗差が激しい環境時に起きやすい「白とび」や「黒つぶれ」を抑えたのが特徴。また、頻繁にバックドアの開閉を行った場合もドライブレコーダーが落下することのない高耐久性を実現するとともに、車種によって異なるリアウインドウに設置する際にも、追突時などの衝撃を検知するGセンサー感度を調整することで信頼性の高い録画を可能にしたという。なお、ホンダが展開する主要車種19モデルに適用している。
■三菱UFJ <8306> 689.8円 +10.7 円 (+1.6%) 本日終値
三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>などメガバンクが高い。7~9月期の決算発表が本格化した米国では、JPモルガン・チェースやシティグループの純利益が前年同期比2ケタ増と好調。16日に決算を発表したゴールドマン・サックスの業績も堅調だった。米長期金利の上昇は利ザヤ改善による業績拡大につながるとの期待もあり、大手銀行株には見直し買いが入った。
■資生堂 <4911> 7,161円 +23 円 (+0.3%) 本日終値
資生堂<4911>、ファンケル<4921>など化粧品関連株が切り返しに転じた。前日、日本政府観光局が発表した9月の訪日外客数は前年同月比5.3%減の215万9600人と2013年1月以来、5年8カ月ぶりの減少となった。台風21号や北海道胆振東部地震など自然災害による影響が反映された。化粧品業界は中国人を中心とするインバウンド需要の恩恵を受けてきた経緯があり、資生堂をはじめ関連株は訪日客数発表前から見切り売りがかさみ水準を切り下げていた。国別には中国が3.8%減となったほか、韓国が13.9%減、香港が23.8%減と大きく訪日客数を減らしたが、サプライズはなく足もとは悪材料出尽くし感から買い戻しが優勢となった。
■川崎汽船 <9107> 1,806円 -303 円 (-14.4%) 本日終値 東証1部 下落率2位
16日に業績修正を発表。「今期経常を一転赤字に下方修正」が嫌気された。川崎汽船 <9107> が10月16日大引け後(15:00)に業績修正を発表。19年3月期の連結経常損益を従来予想の50億円の黒字→295億円の赤字(前期は19.6億円の黒字)に下方修正し、一転して赤字見通しとなった。
■商船三井 <9104> 2,941円 -239 円 (-7.5%) 本日終値 東証1部 下落率3位
16日に業績修正を発表。「上期経常を21%下方修正」が嫌気された。商船三井 <9104> が10月16日大引け後(15:00)に業績修正を発表。19年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益を従来予想の120億円→95億円(前年同期は173億円)に20.8%下方修正し、減益率が30.8%減→45.2%減に拡大する見通しとなった。
■田淵電機 <6624> 231円 +50 円 (+27.6%) ストップ高 本日終値
田淵電機<6624>がストップ高。同社は16日、ダイヤモンドエレクトリックホールディングス<6699>傘下のダイヤモンド電機を割当先とする第三者割当増資を実施することを発表、これが株価を強く刺激する格好となった。2019年1月25日までに30億円を調達する予定で、田淵電機はダイヤモンド電機の傘下に入る形となる。同社の経営再建に対する期待が投資資金の流入を誘う格好となった。
■SIG <4386> 2,700円 +500 円 (+22.7%) ストップ高 本日終値
SIG <4386> [JQ]がストップ高。16日大引け後、19年3月期上期(4-9月)の経常利益(非連結)を従来予想の8700万円→1億2800万円に47.1%上方修正したことが買い材料視された。企業の旺盛なIT投資意欲を背景に、システム開発やインフラ・セキュリティ案件の受注が拡大したことが寄与。利益率の高い案件獲得や生産性向上で採算が改善したことも上振れに貢献した。なお、通期の経常利益は従来予想の3億0800万円(前期は3億円)を据え置いた。
●ストップ高銘柄
ダイヤHD <6699> 1,372円 +300 円 (+28.0%) ストップ高 本日終値
イーソル <4420> 4,615円 +700 円 (+17.9%) ストップ高 本日終値
愛光電気 <9909> 4,730円 +700 円 (+17.4%) ストップ高 本日終値
など、6銘柄
●ストップ安銘柄
アクトコール <6064> 577円 -150 円 (-20.6%) ストップ安 本日終値
KYB <7242> 3,195円 -700 円 (-18.0%) ストップ安 本日終値
以上、2銘柄
株探ニュース