明日の株式相場見通し=戻り相場の勢い継続、75日線奪回で投資家心理改善
あす(18日)の東京株式市場は、世界的な株式相場の戻り歩調を追い風に、買い気優勢が継続し日経平均株価は堅調な推移となりそうだ。心理的なフシ目とされる日経平均2万3000円の攻防が焦点となりそうだ。
市場関係者からは「米主要企業の4~9月期決算の好調さを評価して16日のNYダウ平均株価が大幅高したことや、外国為替市場で円安・ドル高が進行したのが支えとなって日経平均は一時、前日比400円を超える上昇をみせた。後場は、利益確定の売りも出て上昇幅はやや縮小したものの、終値で75日移動平均線(2万2737円82銭=17日)を5営業日ぶりと比較的短期間で奪回できたことで、上昇軌道復帰に向けて投資家心理の改善に期待が掛かる」との見方が出ていた。
17日の東京株式市場はリスクを取る動きが強まり、日経平均は寄り付きから大幅高でその後も水準を切り上げる展開となった。ただ、前場後半以降は利益確定売りに伸び悩んだ。日経平均株価終値は、前日比291円88銭高の2万2841円12銭と大幅続伸した。
日程面では、インターネットを用いた印刷物の受注販売を手掛けるプリントネット<7805>が東証ジャスダック市場に新規上場する。
このほかに、日銀支店長会議で黒田総裁が挨拶、10月の地域経済報告(さくらリポート)、9月の貿易統計に注目。海外では、ASEM(アジア欧州会議)首脳会議(~19日)、ASEAN(東南アジア諸国連合)防衛相会合(~20日)、米9月のCB景気先行総合指数が焦点となる。(冨田康夫)
出所:みんなの株式(minkabu PRESS)