話題株ピックアップ【夕刊】(2):国際石開帝石、IPS、ニチダイ
■国際石油開発帝石 <1605> 1,404.5円 -33.5 円 (-2.3%) 本日終値
国際石油開発帝石<1605>、石油資源開発<1662>など資源開発関連株が売り優勢の展開。前日のWTI原油先物価格が急落、前日比2ドル17セント安の1バレル=69ドル75セントと70ドル台を割り込み、約1カ月ぶりの安値をつけた。米エネルギー情報局が発表した週間石油在庫が4週連続で増加しており、需給の緩みに対する思惑が大幅な下落につながった。原油価格と連動しやすい資源関連セクターには株価の下げ圧力として働いた。
■アイ・ピー・エス <4335> 875円 +150 円 (+20.7%) ストップ高 本日終値
アイ・ピー・エス<4335>がストップ高。これまで600円から750円のゾーンで大きく上下動したが、ここを突き抜け4月につけた年初来高値850円を一気に奪回した。関西を地盤に企業の情報システム構築・ERP導入支援を行う。ERPをクラウドで導入するサービスへの引き合いが旺盛な一方、人材面のコストが一巡したことなどで利益率も急改善、19年3月期営業利益は前期比倍増の1億4000万円を見込む。時価総額18億円前後と小さいが、ソフト開発大手である独SAPのパブリッククラウド認定パートナーの第1号となった実績は見逃せない。会社側では「クラウドによるERP導入を入り口として、コンサルティングや追加開発投資などで利益を積むシナリオを描いている」としている。株価は小型株ゆえに足も軽く、2015年7月に400円未満の水準から2100円の高値に買われた実績がある。
■ニチダイ <6467> 982円 +150 円 (+18.0%) ストップ高 本日終値
ニチダイ <6467> [JQ]がストップ高。17日大引け後、19年3月期の連結経常利益を従来予想の9.5億円→11.8億円に24.9%上方修正。増益率が22.1%増→52.6%増に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。主力の自動車関連メーカー向けに金型の受注が堅調に推移していることに加え、カーエアコン用スクロール鍛造品の販売が想定より伸びることが上振れの要因となる。前日終値ベースの予想PERが12.0倍→9.5倍に低下し、割安感が強まったことも買いに拍車を掛けた。
■ガーラ <4777> 378円 +45 円 (+13.5%) 本日終値
ガーラ<4777>は大幅続伸、25日移動平均線と75日移動平均線を一気に上に抜き底入れ反騰の色を強めている。同社はパソコン向けオンラインゲームやスマートフォン向けゲームの開発・運営を手掛ける。17日取引終了後、韓国のフォックス・ゲームズが開発したスマートフォン向けゲーム「FOX-Flame Of Xenocide-」(フォックス)の事前登録を開始したことを発表、これが株価を強く刺激する格好となった。
■ウインテスト <6721> 140円 +12 円 (+9.4%) 本日終値
ウインテスト <6721> [東証2]が急騰。17日大引け後、茨城大学と共同開発中の「パネルの故障等で低下した発電出力を補償する、太陽光発電所の遠隔監視・出力制御システムの開発」に対し、横浜市から「横浜市中小企業新技術・新製品開発促進助成金」2年目の交付対象企業として再採択されたと発表したことが買い材料視された。今期は太陽光発電所の遠隔監視・出力制御システムの機能向上と不具合是正に加え、同システムの保護回路の開発、実証実験を行う。補助事業期間は18年2月1日から12月30日まで。補助金交付上限予定額は1223万円で、補助金を受領した場合、19年7月期に営業外収益として計上する予定だ。通期業績への影響は現在精査中としている。
■Fringe81 <6550> 1,020円 +56 円 (+5.8%) 本日終値
Fringe81<6550>が大幅高。ひふみ投信などの運用を手掛けるレオス・キャピタルワークスが17日の取引終了後、財務省に変更報告書を提出し、Fringe株式の保有割合が12.13%から13.31%に増加したことが判明しており、これを受けて需給思惑の買いが入ったようだ。保有目的は純投資としており、報告義務発生日は10月11日。
■ビジョナリー <9263> 106円 +5 円 (+5.0%) 本日終値
ビジョナリーホールディングス <9263> [JQ]が3日続伸。17日大引け後、100株以上保有株主を対象に優待割引券と「メガネレンズお仕立て券」を贈呈する株主優待制度の一部を変更すると発表しており、これが好材料視されたようだ。継続保有期間の区分を追加し、300株以上を3年以上保有する株主と500株以上を保有する株主へ贈呈する優待割引券を拡充する。300株以上500株未満を3年以上または500株以上を3年未満保有する株主には30%割引券を2枚、500株以上を5年以上保有する株主には40%割引券を2枚贈呈する。その他の株主への割引券の贈呈は現行通り30%割引券1枚となる。「メガネレンズお仕立て券」の贈呈は一律2枚で変更はない。
■DIT <3916> 1,698円 +57 円 (+3.5%) 本日終値
デジタル・インフォメーション・テクノロジー<3916>が大幅高。金融業界向けに競争力の高い情報サービスを展開、特にサイバー攻撃対応などセキュリティー分野で強みを持つ。サイバーセキュリテイー関連株は米中間選挙接近で改めて投資テーマとして着目されており、同社株の上値期待にもつながる。約2600社に及ぶ幅広い顧客基盤を有している点が強みで、時流を映し市場が急拡大するRPA分野などでも独自技術を駆使した自社商品を投入し商機を捉えている。18年6月期の21%営業増益に続き、19年6月期も27%の大幅増益を予想、10億円の大台乗せを見込む。
■マルカキカイ <7594> 2,426円 +76 円 (+3.2%) 本日終値
マルカキカイ<7594>が続伸。岩井コスモ証券は17日、同社株の投資判断を新規「B+」でカバレッジを開始した。目標株価は2600円としている。同社は産業機械を主力とし建機も扱う機械専門商社。18年11月期第3四半期累計(17年12月~18年8月)の連結営業利益は前年同期比41%増の17億3900万円と好調。主力の産業機械は、自動車業界向けが伸びている。同証券では18年11月通期の連結営業利益は会社予想22億円に対して24億5000万円(前期比29%増)と上振れて着地すると予想している。
株探ニュース