明日の株式相場見通し=週末に伴い持ち高調整の売り、売買代金減少に警戒感
あす(19日)の東京株式市場は、週末による持ち高調整の売りに加え、来週後半から本格化する4~9月期決算発表に伴うガイダンスリスクを回避しようとする姿勢が強まるものと想定されることから、日経平均株価は軟調な推移となりそうだ。
市場関係者からは「きょうの東京株式市場は、前日の米株式市場でNYダウ平均株価が反落したことを受けて軟調なスタートなった。さらに、午後になって中国・上海総合指数が下落幅を広げたのを嫌気して、中国関連とされる機械株や電機株が売られ、全体相場もジリ安商状となった。前日まで観測された、海外投資家からとみられる株価指数先物への買いもトーンダウンし、きょうの東証1部の売買代金は、2兆2700億円と、約1カ月ぶりの低水準となった」との見方が出ていた。
18日の東京株式市場は、前日のNYダウ平均株価の下げなどを受け利益確定の動きが優勢となり、日経平均は主力株中心に広範囲に売られる展開となった。日経平均株価終値は、前日比182円96銭安の2万2658円16銭と3日ぶりに反落した。
日程面では、ラーメン事業(横浜家系ラーメンを主体とした国内直営店、海外直営店の運営、ならびにプロデュース店への食材提供や運営ノウハウ供与など)を手掛けるギフト<9279>が東証マザーズ市場に、システムインテグレーション事業および教育サービス事業を展開するディ・アイ・システム<4421>が東証ジャスダック市場に、それぞれ新規上場する。
このほかに、黒田日銀総裁が全国信用組合大会で挨拶、9月の消費者物価指数に注目。海外では、中国7~9月期のGDP、中国9月の小売売上高・鉱工業生産・都市部固定資産投資、米9月の中古住宅販売が焦点となる。(冨田康夫)
出所:みんなの株式(minkabu PRESS)