日に日に強まる反転色、“その日”に備える「三拍子銘柄」リスト <株探トップ特集>

特集
2018年10月22日 19時30分

―後場プラ転は良化の兆し? 好チャート・好業績・低PER株に照準―

週明け22日の東京株式市場は、前週末19日の米株式市場でハイテク関連株の軟調さが目立ったことから、前場は半導体関連株などが売られ、日経平均はマイナス圏での推移となった。ただ、その後中国・上海総合指数が急伸したことなどを好感し、後場は一転買いが優勢となり、日経平均はプラス圏に転じた。こうしたなか、今後の反転上昇相場に向けてリード役として期待される好チャート・好業績・低PER銘柄に注目した。

●オンリー、“ミニマルオーダースーツ”を積極拡販

紳士服の製造・販売などを手掛けるオンリー <3376> が12日に発表した、19年8月期通期の連結業績予想は、売上高80億円(前期比12.2%増)、経常利益11億7000万円(同28.7%増)を見込み、年間配当計画は前期比6円増配の41円とした。価格や嗜好性などについて多様化する消費者のニーズに応えるため、17年6月から販売を開始した“ミニマルオーダースーツ”について、積極的な告知活動を継続するとともに、自社ECサイトのリニューアルも実施することで、ミニマルオーダースーツだけではなくテーラーメイドスーツや他の商品についても売上拡大を目指す。また、更なる成長戦略の実現のため、東京・有楽町の新築ビルに約300坪の大型店舗の出店を予定するなど、売上・利益貢献度の高い物件については、これまで以上に積極的な出店を実行する。

●インターワークス、メディア&ソリューション事業が好調

製造業に特化した求人サイトを運営するインターワークス <6032> は、19年3月期の連結業績予想で、売上高48億円(前期比20.9%増)、経常利益8億1000万円(同25.5%増)、純利益5億6000万円(同30.1%増)と大幅経常増益を見込んでいる。製造業に特化した求人メディアの「工場WORKS」を中心に主力のメディア&ソリューション事業の伸長を見込むほか、人材紹介事業、採用支援事業ともに大幅増収を予想。これにより、利益面でも人件費増やITインフラ投資増などを吸収する見通しだ。また、同社は9月3日、給与即日払いサービス「Payme」を提供するフィンテック企業のペイミー(東京都渋谷区)と業務提携を開始したと発表した。今回の提携は、製造業・工場の労働現場に対して、「給与の即日払いサービス」を提供することで、同サービス導入企業の応募者増加を目指すのが狙いだ。

●マースGHD、第2四半期累計経常利益を上方修正

パチンコ店向け機器大手のマースグループホールディングス <6419> は15日、集計中の第2四半期累計(4-9月)連結業績について、売上高は123億円から118億円(前年同期比3.9%増)へ下振れたものの、経常利益は21億3000万円から24億3000万円(同65.3%増)へ上振れて着地したようだと発表した。最近の業績動向を反映したという。ただ、役員退職慰労金や一部土地・建物の減損損失の計上で、最終利益は13億8000万円から8億4000万円(同10.7%減)へ下振れたとしている。同時に、従来35円を予定していた中間配当について、記念配10円を加えて45円にするとあわせて発表している。

●クリエートメディック、OEM販売が堅調に推移

使い捨て医療器具メーカーのクリエートメディック <5187> は8月2日、18年12月期通期の連結業績予想の上方修正を発表した。売上高を106億5600万円から107億5000万円(前期比3.4%増)へ、経常利益を9億3000万円から9億5000万円(同8.0%増)へ、最終利益を6億3100万円から6億7000万円(同43.5%増)へそれぞれ増額した。売上高については、海外販売の一部で為替(円高)のマイナス影響を受けたものの、現地通貨ベースで好調に推移したことや、OEM販売も計画比で堅調に推移したことにより予想値を上回る結果となっている。利益面でも、売上高の増加に加え、研究開発費の一部が下期にずれ込んだことや、その他経費の未消化が発生したことなどにより予想値を上回る結果となっている。

●コジマ、白物家電や4Kテレビの着実な拡大見込む

コジマ <7513> は10日、19年8月期通期の単体業績予想を発表した。売上高は2600億円(前期比5.5%増)、経常利益は50億円(同11.7%増)、最終利益は37億円(同8.3%増)を見込んでいる。売上面では、冷蔵庫や洗濯機などの白物家電や4K化の進む液晶テレビを今後も着実に伸ばすとともに、買い取り・購入後のサポートを充実した「サービスサポートカウンター」の設置により、パソコンやデジタルカメラなどのデジタル家電の更なる伸長を見込む。利益面では、ビックカメラ <3048> との統合効果を最大限に発揮し、プライベートブランド商品、新分野の商品、サービス商材の開拓と販売強化に取り組む一方、引き続き物流改革による効率化を推進し、営業利益の向上に努めるとしている。

●メディアス、SPD推進で一般消耗品の拡販図る

医療機器卸大手のメディアスホールディングス <3154> は8月7日、19年6月期通期の連結業績予想を発表した。売上高1950億円(前期比16.0%増)、経常利益16億8000万円(同17.0%増)、最終利益10億円(同34.8%増)を見込んでいる。首都圏での営業力強化に取り組むとともに、新規顧客の開拓や規模拡大・地域補完による医療機器販売での事業基盤の一層の強化を進める。また、利益率の改善や業務の効率化、組織再編による経営資源の集約化による経営の効率化を目指す。医療機関の設備投資意欲は先端機器導入や、耐用年数の経過などによる一定の買い替え需要が見込まれるため、提案中の案件を含め着実に受注を獲得することに加え、SPD(院内物流管理システム)の推進を始めとした一般消耗品の拡販施策の取り組みを進める。

◆主な25日・75日GC目前の好業績、割安銘柄◆

銘柄 <コード>         経常増益率 株価  PER

フィード・ワン <2060>       24.3   198   8.3

サーラコーポレーション <2734>   22.5   667  11.7

ひらまつ <2764>          20.1   445  15.6

メディアス <3154>         17.1   837  18.2

日本管理センター <3276>      14.1  1279  12.2

エストラスト <3280>        18.9   812   6.2

オンリー <3376>          28.9  1029   7.6

ビーグリー <3981>         12.5  1464  11.2

理研ビタミン <4526>        12.4  3805  13.9

クリエートメディック <5187>     8.0  1181  16.4

インターワークス <6032>      25.6   924  16.0

マースGHD <6419>        33.0  2335  11.6

グリーンズ <6547>         21.1  1427  12.2

サクサHD <6675>          2.3倍 2057  12.0

セイコーエプソン <6724>      18.1  1940  11.8

コジマ <7513>           11.7   486  10.2

ヒマラヤ <7514>          13.4   981  14.7

椿本興業 <8052>          17.8  3170   7.0

阪和興業 <8078>          17.6  3770   7.9

ヤマタネ <9305>          15.9  1834   6.5

乾汽船 <9308>           42.1   985  11.1

※株価は22日終値、単位:%、円、倍

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