前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

注目
2018年10月23日 5時20分

■川重 <7012>  2,835円 (-290円、-9.3%)

東証1部の下落率トップ。川崎重工業 <7012> が大幅安で3日続落。前週末19日の取引終了後、19年3月期の連結業績予想について、売上高を1兆6500億円から1兆6450億円(前期比4.5%増)へ、営業利益を750億円から660億円(同18.0%増)へ、純利益を470億円から310億円(同7.2%増)へ下方修正したことが嫌気された。前提となる為替レートを1ドル=107円から110円に見直したことや、航空宇宙システム事業における増加などによる押し上げ効果がある一方、車両事業における損失の計上などにより営業利益予想を減額したという。また、ボーイング787用ロールス・ロイス製エンジンの耐久性の問題に関連する費用を計上することも最終利益を押し下げるとしている。

■エンプラス <6961>  2,991円 (-94円、-3.1%)

エンプラス <6961> が3日続落。同社は19日取引終了後に、19年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結決算を発表。営業利益は13億4500万円(前年同期比48.9%減)となり、通期計画33億円に対する進捗率は40.8%にとどまった。売上高は162億700万円(同5.5%減)で着地。国内主要顧客の生産調整の影響から各種ICテスト用ソケットやバーンインソケットが苦戦したほか、液晶テレビ市況の悪化などを背景にLED用拡散レンズが低調だった。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。

■TKP <3479>  3,760円 (-50円、-1.3%)

ティーケーピー <3479> [東証M]が反落。SMBC日興証券が19日付で投資評価「1」を継続しつつ、目標株価を5160円から4960円へ引き下げたことが弱材料視されたようだ。上期業績を踏まえて、19年2月期の営業利益予想を50億円から47億7000万円へ、20年2月期を同72億1000万円から70億7000万円へ、21年2月期を同93億7000万円から87億3000万円へ下方修正したことが要因という。ただ、同証券では6-8月に開業した上位グレード拠点の開業に伴う一時コストがかさんだことや、当該物件が9月以降収益寄与してくることを考えれば、第3四半期以降の利益成長再加速は十分にあり得ると評価。大塚家具 <8186> への追加出資が見送られる公算が高くなったことから、今後は同社の成長可能性を純粋に評価できるようになるとも見込んでいる。

■ソフトバンク <9984>  9,433円 (-97円、-1.0%)

ソフトバンクグループ <9984> が3日続落。サウジアラビアと米国との関係悪化にとどまらず、世界的にサウジと距離を置く動きが強まるなか、同社が同国と共同で立ち上げている巨大ファンド「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」の今後にも暗雲が立ち込めている。ソフトバンクグループの株価は9月28日の年初来高値1万1500円から2200円強の大幅な調整をいれた水準にあり、「値ごろ感から個人の短期資金などがリバウンド狙いで買いを入れている」(国内ネット証券)状況にある。

※22日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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