話題株ピックアップ【夕刊】(3):三菱UFJ、アクサスHD、IPS

注目
2018年10月23日 15時21分

■三菱UFJ <8306>  671.7円  -16.5 円 (-2.4%)  本日終値

三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクが売りに押された。前日の米国株市場ではゴールドマン・サックスやシティグループなど大手金融機関が軒並み安となり全体相場の足を引っ張った。イタリアの財政懸念が背景にあり、これに先立って欧州株市場でも銀行株に売りがかさんだ。これを受けて東京市場でもメガバンクをはじめセクターに売り圧力が強まっている。

■オプティム <3694>  4,065円  -70 円 (-1.7%)  本日終値

オプティム<3694>は反落。前引け後に、ピンポイント農薬散布・施肥テクノロジーに関する基本特許を取得したと発表したが、市場の反応は限定的のようだ。同特許は、ドローンやロボットなどが撮影した画像を人工知能(AI)がディープラーニングなどを使って解析し、検出対象が検出されたと判定された際に、その対象が検出された地点へドローン・ロボットなどが移動し、対象に応じた所定の装置を駆動する技術。これにより、不必要な農薬散布を行うことなく、ピンポイントでの農薬散布や、施肥を実施したい地点のみに対して肥料の散布を実施することができるとしており、病害虫が発生している地点のみピンポイントで農薬を散布することなどが可能になるとしている。

■ヨネックス <7906>  730円  -8 円 (-1.1%)  本日終値

ヨネックス<7906>は底堅い動き。22日の取引終了後、ストリングマシンの製造を手掛ける東洋造機(埼玉県新座市)の全株式を3億6000万円で取得し、子会社化すると発表しており、業績への貢献の期待が株価を下支えしたようだ。ヨネックスのラケット、ストリングの性能を最大限に引き出すためには、ストリングマシンの性能が不可欠であることから、今回の子会社化で両社が持つものづくりの力を結集し、製品開発力を一層高めるのが狙い。株式の取得は11月1日、19年12月25日の2回に段階的に行われる予定だ。なお、19年3月期業績への影響は軽微としている。

■アクサスHD <3536>  170円  +50 円 (+41.7%) ストップ高   本日終値

アクサスホールディングス <3536> [JQ]がストップ高。22日大引け後、東証が同社株について、23日付で合併等による実質的存続性の喪失に係る猶予期間を解除すると発表したことを好感する買いが殺到した。同社はアクサスと雑貨屋ブルドッグが共同株式移転の方法で両社を完全子会社とする株式移転完全親会社として設立。同社株は株式移転により東証ジャスダック(スタンダード)市場へテクニカル上場したが、「上場会社が実質的な存続会社でないと取引所が認める場合」に該当するため、「合併などによる実質的存続性の喪失」に係る猶予期間に入っていた。今回、東証が定める基準に適合するとの認定を受け、猶予期間から解除された。

■アイ・ピー・エス <4335>  1,579円  +254 円 (+19.2%) 一時ストップ高   本日終値

アイ・ピー・エス<4335>は前日までストップ高を続けていたが、きょうも利益確定売りを吸収し強さを発揮、4営業日で株価は2.3倍に大化けした。独ソフト開発大手のSAPが、2025年にかつて提供した主力製品の顧客サポートを終える予定にあり、日本では2000社を超える企業の更新需要や切り替え需要が発生する。アイピーエスは情報システム構築・ERP導入支援を主力業務としているが、このSAPのパブリッククラウド認定パートナー第1号に選出されている。19年6月期営業利益は前期比倍増、20年6月期も2ケタ利益成長が有力視される。

■エスティック <6161>  5,680円  +700 円 (+14.1%) ストップ高   本日終値

エスティック <6161> [東証2]がストップ高。22日大引け後、19年3月期の連結経常利益を従来予想の12.9億円→16.5億円に28.1%上方修正。増益率が2.7%増→31.6%増に拡大し、従来の8期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。自動車用ネジ締め工具ハンドナットランナーの受注が想定以上に伸びることが寄与。好採算品の販売が増加することも利益を押し上げる。業績上振れに伴い、期末一括配当を従来計画の67円→83円(前期は65円)に増額修正したことも買いに拍車を掛けた。また、前日終値ベースの予想PERが15.4倍→12.5倍に低下し、割安感が強まったことも支援材料となった。

■CEホールディングス <4320>  850円  +96 円 (+12.7%)  本日終値  東証1部 上昇率2位

CEホールディングス <4320> が急騰。22日大引け後、18年9月期の連結経常利益を従来予想の4億5000万円→5億9000万円に31.1%上方修正。増益率が2.0倍→2.7倍に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。電子カルテシステム新製品の売上計上時期が遅れ、売上高は計画を下回ったものの、固定費を中心としたコスト削減や販管費減少などで採算が大きく改善した。

■アスカネット <2438>  1,440円  +90 円 (+6.7%)  本日終値

アスカネット<2438>が急伸。22日の取引終了後、注力中の空中結像を可能にするプレート(ASKA3Dプレート)の開発で、高品質かつ高輝度の空中結像を可能にする樹脂製ASKA3Dプレートの開発に成功したと発表しており、これを好感した買いが入っている。。同社では今年に入り、量産化に対応した樹脂製のASKA3Dプレートの開発に成功し、6月からサンプル品の供給を行っていたが、ガラス製と比較したうえで輝度や結像品質を向上してほしいという要望が多く寄せられたことから今回のバージョンアップを図ったもの。同社によると、従来のバージョンに比べて、輝度や結像の鮮やかさ、飛距離、歪みなどの大幅な向上に成功しており、11月から新バージョンとしてサンプル供給を開始。同時に量産試行段階へ進むとしている。

■アールビバン <7523>  833円  +52 円 (+6.7%)  本日終値

アールビバン <7523> [JQ]が高い。22日大引け後、19年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の7.7億円→18億円2.3倍上方修正。増益率が23.4%増→2.9倍に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。デリバティブ評価益8.9億円が発生したことが利益を大きく押し上げた。アート関連事業で原価低減が進んだことに加え、ホットヨガスタジオの出店費用が予算内に収まったことも上振れの要因となった。なお、通期の業績予想については、第2期決算発表時に公表するとしている。

●ストップ高銘柄

ジェネレーションパス <3195>  692円  +100 円 (+16.9%) ストップ高   本日終値

など、5銘柄

●ストップ安銘柄

川金ホールディングス <5614>  516円  -100 円 (-16.2%) ストップ安   本日終値

以上、1銘柄

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