前日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―

注目
2018年10月24日 5時30分

■アクサスHD <3536>  170円 (+50円、+41.7%) ストップ高

アクサスホールディングス <3536> [JQ]がストップ高。22日大引け後、東証が同社株について、23日付で合併等による実質的存続性の喪失に係る猶予期間を解除すると発表したことを好感する買いが殺到した。同社はアクサスと雑貨屋ブルドッグが共同株式移転の方法で両社を完全子会社とする株式移転完全親会社として設立。同社株は株式移転により東証ジャスダック(スタンダード)市場へテクニカル上場したが、「上場会社が実質的な存続会社でないと取引所が認める場合」に該当するため、「合併などによる実質的存続性の喪失」に係る猶予期間に入っていた。今回、東証が定める基準に適合するとの認定を受け、猶予期間から解除された。

■アイ・ピー・エス <4335>  1,579円 (+254円、+19.2%) 一時ストップ高

アイ・ピー・エス <4335> が4連騰。前日までストップ高を続けていたが、23日も利益確定売りを吸収し強さを発揮、4営業日で株価は2.3倍に大化けした。独ソフト開発大手のSAPが、2025年にかつて提供した主力製品の顧客サポートを終える予定にあり、日本では2000社を超える企業の更新需要や切り替え需要が発生する。アイピーエスは情報システム構築・ERP導入支援を主力業務としているが、このSAPのパブリッククラウド認定パートナー第1号に選出されている。19年6月期営業利益は前期比倍増、20年6月期も2ケタ利益成長が有力視される。

■LIFULL <2120>  684円 (+100円、+17.1%) ストップ高

東証1部の上昇率トップ。LIFULL <2120> がストップ高。同社は22日大引け後に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。18年9月期の連結最終利益は28.5億円だった。17年9月期(6ヵ月決算)が決算期変更のため単純比較はできないが、前年同一期間比で81.3%の大幅増益となったことを好感する買いが向かったようだ。主力のHOME’S関連事業が認知度向上を目指して広告宣伝費を積極投下したが、一時コストの減少やコスト抑制効果で大幅増益を達成。また、海外事業は国際事業部門の解散によるコスト減少で利益が拡大した。併せて発表した19年9月期の連結最終利益は前期比9.5%増の31.3億円と6期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。今期は不動産サイトの集客数回復を見込む。なお、買収を予定しているMitula Groupの影響は業績予想に含めていない。また、18年9月期から配当性向を20%から25%に引き上げる方針に変更したことも評価材料となった。

■エスティック <6161>  5,680円 (+700円、+14.1%) ストップ高

エスティック <6161> [東証2]がストップ高。22日大引け後、19年3月期の連結経常利益を従来予想の12.9億円→16.5億円に28.1%上方修正。増益率が2.7%増→31.6%増に拡大し、従来の8期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。自動車用ネジ締め工具ハンドナットランナーの受注が想定以上に伸びることが寄与。好採算品の販売が増加することも利益を押し上げる。業績上振れに伴い、期末一括配当を従来計画の67円→83円(前期は65円)に増額修正したことも買いに拍車を掛けた。また、前日終値ベースの予想PERが15.4倍→12.5倍に低下し、割安感が強まったことも支援材料となった。

■CEHD <4320>  850円 (+96円、+12.7%)

東証1部の上昇率2位。CEホールディングス <4320> が急騰。22日大引け後、18年9月期の連結経常利益を従来予想の4億5000万円→5億9000万円に31.1%上方修正。増益率が2.0倍→2.7倍に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。電子カルテシステム新製品の売上計上時期が遅れ、売上高は計画を下回ったものの、固定費を中心としたコスト削減や販管費減少などで採算が大きく改善した。

■アスカネット <2438>  1,440円 (+90円、+6.7%)

アスカネット <2438> [東証M]が続急伸。22日の取引終了後、高品質かつ高輝度の空中結像を可能にする樹脂製ASKA3Dプレートの開発に成功したと発表しており、これを好感した買いが入っている。同社では今年に入り、量産化に対応した樹脂製のASKA3Dプレートの開発に成功し、6月からサンプル品の供給を行っていたが、ガラス製と比較したうえで輝度や結像品質を向上してほしいという要望が多く寄せられたことから今回のバージョンアップを図ったもの。同社によると、従来のバージョンに比べて、輝度や結像の鮮やかさ、飛距離、歪みなどの大幅な向上に成功しており、11月から新バージョンとしてサンプル供給を開始。同時に量産試行段階へ進むとしている。

■アールビバン <7523>  833円 (+52円、+6.7%)

アールビバン <7523> [JQ]が急反発。22日大引け後、19年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の7.7億円→18億円に2.3倍上方修正。増益率が23.4%増→2.9倍に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。デリバティブ評価益8.9億円が発生したことが利益を大きく押し上げた。アート関連事業で原価低減が進んだことに加え、ホットヨガスタジオの出店費用が予算内に収まったことも上振れの要因となった。なお、通期の業績予想については、第2四半期決算発表時に公表するとしている。

■フォーバル <8275>  1,084円 (+48円、+4.6%)

東証1部の上昇率6位。フォーバル <8275> は全般悪地合いのなか3日続伸。遅れていた中小企業のIT投資需要が高まる方向にあり、中小企業を主要顧客に通信機器を販売するほか、ネットワーク接続事業にも展開する同社にも追い風が強まっている。情報通信やウェブなどのITコンサルティングに傾注し受注を拡大しており、19年3月期営業利益は5%増の30億円を見込むが、上振れる可能性が意識されている。毎期増配を続けるなど株主還元姿勢も高く、19年3月期は前期実績比1円増配の22円を計画している。

■イオンディライト <9787>  3,840円 (+90円、+2.4%)

イオンディライト <9787> が続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が22日付で、投資判断「ホールド」を継続し、目標株価を3390円から3900円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。IFM(インテグレーテッド・ファシリティーマネジメント=戦略的パートナーとしてファシリティーの管理運営に関する最適なサービスの提供)の受託拡大、省人化などにより中期的な利益成長が続くという見方を維持。19年2月期営業利益を会社予想と同額の185億円(前期比10.0%増)と見込むほか、20年2月期を同204億円、21年2月期を同225億円と予想している。

※23日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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