本日注目すべき【好決算】銘柄 太洋工業、東急建設、アイピーエス (24日大引け後 発表分)
24日大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。
太洋工業 <6663> [JQ] ★1-9月期(3Q累計)経常は黒字浮上・通期計画を超過
◆18年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結経常損益は1億2200万円の黒字(前年同期は1400万円の赤字)に浮上して着地。アジアを中心にFPC向け外観検査機や通電検査機などの販売が好調だったことが寄与。設備投資の抑制や外注加工の内製化が進み、電子基板事業の採算が改善したことも黒字浮上に貢献した。
通期計画の3600万円をすでに3.4倍も上回っており、業績上振れが確実視される。
東急建設 <1720> ★上期経常を最高益に30%上方修正
◆19年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の87億円→113億円に29.9%上方修正。増益率が11.3%増→44.6%増に拡大し、2期ぶりに上期の過去最高益を更新する見通しとなった。売上高は計画を下回ったものの、建設工事の採算が改善したことが上振れの要因となった。
明星工 <1976> ★上期経常を一転37%増益に上方修正・4期ぶり最高益更新へ
◆19年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の23億円→35億円に52.2%上方修正。従来の9.7%減益予想から一転して37.5%増益を見込み、4期ぶりに上期の過去最高益を更新する見通しとなった。主力の建設工事事業で手持ち工事が順調に進んだことに加え、工事採算が上向いたことも利益を押し上げた。
ベリサーブ <3724> ★上期経常は26%増益で上振れ着地
◆19年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期非連結比26.0%増の7.8億円と、従来予想の6.7億円を上回って着地。次世代車載情報通信システムや車載機器の検証業務といった自動車分野の受注が拡大し、20.2%の大幅増収を達成したことが寄与。
アイピーエス <4390> [東証M] ★上期経常を54%上方修正
◆19年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の4億円→6.1億円に54.3%上方修正。増益率が3.9%増→60.3%増に拡大する見通しとなった。円安進行で為替差益が発生したことが利益を大きく押し上げた。フィリピン国内通信事業の黒字化や医療・美容事業で利益率の高い近視矯正手術(レーシック)が好調だったことに加え、人員の適正配置によるコスト削減なども上振れに貢献した。なお、海外通信事業で一部大口案件が下期に延期となったことが響き、売上高は計画未達だった。
株探ニュース