明日の株式相場見通し=市場心理やや改善で小康状態、好決算銘柄物色に勢い

市況
2018年10月30日 17時25分

あす(31日)の東京株式市場は、きょうの売買代金増加を伴った大幅反発によって、市場心理がやや改善することが予想され、好内容の4~9月期決算や19年3月期通期業績見通しを発表した銘柄への買いがリード役となり小康状態となりそうだ。

市場関係者からは「東証株価指数(TOPIX)の浮動株比率変更に伴う機関投資家によるリバランスの売買が加わったこともあり、きょうの東証1部の売買代金は、4兆406億円と膨らんだ。また、売買代金上位に時価総額の大きな銘柄が名を連ねたことから、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)による買いとの観測も浮上した。ただ、日経平均への寄与度の大きい値がさ株が牽引している上昇だけに、全般的な値固めには日がらが必要とされる」との見方が出ていた。

30日の東京株式市場は、寄り付き売り先行で日経平均は安く始まったものの、その後は急速に戻り足をみせ、後場に入ると一段高に買われた。日経平均株価終値は、前日比307円49銭高の2万1457円29銭と4日ぶり急反発した。

日程面では、黒田日銀総裁会見、10月の展望リポート、10月の消費動向調査、9月の鉱工業生産に注目。海外では、中国10月の製造業PMI、米10月のADP雇用統計、ユーロ圏10月の消費者物価指数が焦点になる。(冨田康夫)

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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