本日注目すべき【好決算】銘柄 ソフトバンク、ロードスター、JUKI (5日大引け後 発表分)

注目
2018年11月6日 7時00分

5日大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

ソフトバンク <9984>   ★上期税引き前が6.4倍増益で着地

◆19年3月期上期(4-9月)の連結税引き前利益は前年同期比6.4倍の1兆4020億円に急拡大して着地。昨年立ち上げたソフトバンク・ビジョン・ファンドで株式売却益や評価益を計上したことが利益を大きく押し上げた。インド電子商取引大手フリップカートの株式売却益1467億円が発生したほか、投資先の米半導体エヌビディアや格安ホテル運営のインド・オヨなどにかかる株式評価益5038億円を計上した。

田辺工業 <1828> [東証2]  ★上期経常が61%増益、対通期計画71%進捗

◆19年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比61.0%増の12.7億円に拡大して着地。化学業界を主要顧客とするプラント設備工事で前期からの繰越工事が順調に進み、23.3%の大幅増収を達成したことが寄与。施工効率の改善や原価管理の徹底に取り組んだことも増益に貢献した。

通期計画の18億円に対する進捗率は70.9%に達しており、業績上振れが期待される。

エフティ <2763> [JQ]  ★上期経常を28%上方修正、通期も増額、配当も3円増額

◆19年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の24億円→30.7億円に28.1%上方修正。法人向けにネットワークセキュリティ装置や空調機器、個人向けに蓄電池の販売がそれぞれ好調だったことが寄与。コスト適正化で生産性が向上したことなども上振れに貢献した。

上期増額分を下回る形で、通期の同利益も従来予想の53億円→55億円に3.8%上方修正。増益率が10.2%増→14.4%増に拡大し、従来の3期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。

併せて、今期の上期配当を従来計画の22円→25円(前年同期は20円)に増額し、年間配当は50円になる。

ロードスター <3482> [東証M]  ★1-9月期(3Q累計)経常が2.3倍増益、対通期計画95%進捗

◆18年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結経常利益は前年同期比2.3倍の19.8億円に急拡大して着地。主力の不動産投資事業で物件の売却が進み、46.2%の大幅増収を達成したことが寄与。通期計画の20.8億円に対する進捗率は94.9%に達しており、業績上振れが期待される。

チャームケア <6062> [東証2]  ★7-9月期(1Q)経常は41%増益で着地

◆19年6月期第1四半期(7-9月)の経常利益(非連結)は前年同期比41.2%増の2.8億円に拡大して着地。首都圏に開設した有料老人ホームの入居が順調に進んだうえ、既存ホームで高い入居率を維持したことが寄与。人員配置の適正化や業務効率化による採算改善も大幅増益に貢献した。

Tスマート <6246> [東証2]  ★上期経常を30%上方修正

◆19年3月期上期(4-9月)の経常利益(非連結)を従来予想の8.2億円→10.7億円に30.5%上方修正。減益率が24.3%減→1.2%減に縮小する見通しとなった。売上高は計画を下回ったものの、複数の受注による量産効果や仕様標準化など原価低減施策の進展により、採算は大きく改善した。

鶴見製 <6351>   ★上期経常を一転30%増益に上方修正・4期ぶり最高益更新へ

◆19年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の18億円→25.6億円に42.2%上方修正。従来の8.9%減益予想から一転して29.6%増益を見込み、4期ぶりに上期の過去最高益を更新する見通しとなった。国内で災害復旧・対策向け水中ポンプの需要が増加したほか、海外では建設向けや鉱山向け排水ポンプが伸びたことが寄与。円安進行で為替差益が増加したことも利益を大きく押し上げた。

JUKI <6440>   ★今期経常を42%上方修正

◆18年12月期の連結経常利益を従来予想の50億円→71億円に42.0%上方修正。減益率が36.2%減→9.4%減に縮小する見通しとなった。アジア向けに工業用ミシンが好調なうえ、中国の旺盛な設備投資需要を背景に産業機器の販売も伸びる。また、円安効果もプラスに働く。なお、第4四半期の想定為替レートは1ドル=105円を据え置いた。

予想PERが11.2倍→8.3倍に低下し、割安感が強まった。

ソマール <8152> [東証2]  ★上期経常を45%上方修正、通期も増額

◆19年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の4.1億円→5.9億円に44.9%上方修正。光学機器向け部材製造用コーティング製品や自動車部品向け電気絶縁用樹脂製品の販売が想定より伸びたことが寄与。タイ子会社の業績好調に加え、円安による為替差益の増加なども上振れに貢献した。

併せて、通期の同利益も従来予想の7.9億円→9.8億円に24.1%上方修正。減益率が21.3%減→2.4%減に縮小する見通しとなった。

朝日放送HD <9405>   ★上期経常を一転17%増益に上方修正

◆19年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の7億円→11.9億円に70.0%上方修正。従来の31.4%減益予想から一転して16.6%増益見通しとなった。主力の放送事業でテレビスポット収入が想定を下回ったものの、営業費用の削減などが奏功し、採算は大きく改善した。

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