話題株ピックアップ【夕刊】(2):ジンズ、新日鉄住金、トヨタ
■エフティグループ <2763> 1,571円 +96 円 (+6.5%) 本日終値
エフティグループ <2763> [JQ]が急伸。5日大引け後、19年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の24億円→30.7億円に28.1%上方修正したことが買い材料視された。法人向けにネットワークセキュリティ装置や空調機器、個人向けに蓄電池の販売がそれぞれ好調だったことが寄与。コスト適正化で生産性が向上したことなども上振れに貢献した。上期増額分を下回る形で、通期の同利益も従来予想の53億円→55億円に3.8%上方修正。増益率が10.2%増→14.4%増に拡大し、従来の3期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。併せて、今期の上期配当を従来計画の22円→25円(前年同期は20円)に増額したことも支援材料となった。年間配当は50円になる。
■イチネンHD <9619> 1,494円 +91 円 (+6.5%) 本日終値
5日に決算を発表。「上期経常が9%増益で着地・7-9月期も9%増益」が好感された。
イチネンホールディングス <9619> が11月5日大引け後(15:20)に決算を発表。19年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比9.0%増の33.8億円に伸び、通期計画の61億円に対する進捗率は55.5%に達し、5年平均の49.2%も上回った。
■セリア <2782> 4,655円 +265 円 (+6.0%) 本日終値
セリア<2782>が大幅高で6日続伸。5日の取引終了後に発表した10月度の月次売上高で、既存店売上高が前年同月比1.5%増となり、2カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。客単価は同0.9%減と前年割れとなったが、客数が同2.4%増と回復したことが寄与した。
■立花エレテック <8159> 1,800円 +96 円 (+5.6%) 本日終値
5日に決算を発表。「上期経常は23%増益で着地、今期配当を2円増額修正」が好感された。
立花エレテック <8159> が11月5日大引け後(15:40)に決算を発表。19年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比22.8%増の35.7億円に伸び、通期計画の67億円に対する進捗率は53.4%に達し、5年平均の44.8%も上回った。同時に、今期の年間配当を従来計画の44円→46円(前期は40円)に増額修正した。
■ジンズ <3046> 6,760円 +280 円 (+4.3%) 本日終値
ジンズ<3046>が反発。5日の取引終了後に発表した10月度の月次売上高(速報値)で、既存店売上高が前年同月比4.7%増と10カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。前月に続いて「スリムアセテート(モダンクラシック)」をはじめとした秋冬物のCLASSICシリーズが牽引役となったほか、9月20日に発売した洗練された近代建築のデザインをモチーフとした「コンビネーションエアフレーム(モダニズム建築)」などのスポット展開商品が堅調に推移した。
■新日鐵住金 <5401> 2,203円 +75 円 (+3.5%) 本日終値
新日鉄住金<5401>は底入れ確認から上値追い態勢を強めている。時価は25日移動平均線が位置する2200円近辺まで戻し、売買高にも厚みが加わってきた。同社が前週末に発表した18年4~9月期連結決算は売上高が前年同期比6%増の2兆9034億6800万円と増収を確保し、最終利益は同43%増の1412億8200万円と高変化をみせた。営業利益段階では台風被害など自然災害の影響で減益だったものの、最終利益については有価証券売却益などが寄与している。市場では「製品価格の上昇効果が収益に反映されている。また、インドを拠点とするエッサールスチールの共同買収を落札したことで、成長市場であるインド市場での事業展開が今後加速する」(国内中堅証券)との見方で同社の上値余地を指摘する声が出ている。
■鶴見製作所 <6351> 1,979円 +47 円 (+2.4%) 本日終値
鶴見製作所 <6351> が反発。5日大引け後、19年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の18億円→25.6億円に42.2%上方修正。従来の8.9%減益予想から一転して29.6%増益を見込み、4期ぶりに上期の過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。国内で災害復旧・対策向け水中ポンプの需要が増加したほか、海外では建設向けや鉱山向け排水ポンプが伸びたことが寄与。円安進行で為替差益が増加したことも利益を大きく押し上げた。なお、通期の経常利益は従来予想の49億円(前期は47億円)を据え置いた。
■朝日放送HD <9405> 775円 +17 円 (+2.2%) 本日終値
朝日放送グループホールディングス <9405> が反発。5日大引け後、19年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の7億円→11.9億円に70.0%上方修正。従来の31.4%減益予想から一転して16.6%増益見通しとなったことが買い材料視された。主力の放送事業でテレビスポット収入が想定を下回ったものの、営業費用の削減などが奏功し、採算は大きく改善した。なお、通期の経常利益は従来予想の30億円(前期は45.3億円)を据え置いた。
■トヨタ自動車 <7203> 6,630円 +136 円 (+2.1%) 本日終値
トヨタ自動車<7203>は6日、19年3月期業績の増額修正を発表した。売上高は29兆円を29兆5000億円(前期比0.4%増)、営業利益は2兆3000億円から2兆4000億円(同横ばい)、純利益は2兆1200億円から2兆3000億円(同7.8%減)に見直した。同時に自社株取得枠の設定を発表した。4200万株(発行済み株式数の1.44%)、2500億円を上限としており、取得期間は11月13日から19年3月29日まで。
株探ニュース