本日注目すべき【好決算】銘柄 ホロン、プレサンス、ヘリオスTH (6日大引け後 発表分)

注目
2018年11月7日 7時01分

6日大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

【ホロン <7748> [JQ]】 ★今期経常を16期ぶり最高益に80%上方修正、配当も5円増額

◆19年3月期の経常利益(非連結)を従来予想の3億7700万円→6億7800万円に79.8%上方修正。増益率が3.3倍→5.9倍に拡大し、16期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。同社は電子ビームを応用し、半導体製造に必要なマスクとウエハーを検査・測定する装置を販売している。半導体製造大手がEUV(極端紫外線)を使う露光装置の導入を急ピッチで進めるなか、欠陥レビュー電子顕微鏡や最新鋭のフォトマスク用CD-SEMの販売が伸びる。

業績上振れに伴い、期末一括配当を従来計画の10円→15円(前期は5円)に大幅増額修正した。予想PERが16.2倍→9.3倍に急低下し、割安感が強まった。

三機工業 <1961>   ★上期経常を一転62%増益に上方修正

◆19年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の8億円→15.4億円に92.5%上方修正。従来の16.0%減益予想から一転して61.8%増益見通しとなった。主力とする産業空調の受注が好調に推移するなか、工事採算が改善したことが利益を大きく押し上げた。

プレサンス <3254>   ★上期経常は2.4倍増益で上振れ着地・通期計画を超過

◆19年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比2.4倍の255億円に急拡大し、従来予想の217億円を上回って着地。ファミリーマンションの引き渡し戸数が大幅に増加したうえ、投資用ワンルームマンションやホテルの販売も伸び、83.2%の大幅増収を達成したことが寄与。通期計画の236億円をすでに8.1%上回っており、業績上振れが期待される。

SECカーボン <5304> [東証2]  ★今期経常最高益予想を85%上乗せ

◆19年3月期の連結経常利益を従来予想の84億円→155億円に84.5%上方修正。増益率が7.3倍→13倍に拡大し、従来の11期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。電炉用黒鉛電極の世界的な需給逼迫や炭素製品の市況回復を背景に、黒鉛電極の販売価格が想定以上に上昇することが収益を大きく押し上げる。円安効果もプラスに働く。下期の想定為替レートは1ドル=100円から105円に見直した。

予想PERが11.6倍→7.1倍に低下し、割安感が強まった。

TOREX <6616>   ★上期経常を36%上方修正

◆19年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の12.8億円→17.4億円に35.9%上方修正。増益率が15.6%増→57.2%増に拡大する見通しとなった。上期業績の上方修正は8月に続き、2回目。生産性向上による経費削減や修繕費・販管費の実施時期の見直し、円安による為替差益の増加が上振れの要因。売上高は軽微な製造装置トラブルによるディスクリート半導体の出荷遅延が響き、計画未達となった。

ヘリオスTH <6927>   ★今期経常を21%上方修正

◆19年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比4.8%減の15.7億円に減ったが、従来予想の9億円を大幅に上回って着地。特定案件で利益率が向上したほか、納入した装置のアフタ-コストの発生が想定を下回ったことが上振れの要因となった。併せて、通期の同利益を従来予想の19億円→23億円に21.1%上方修正。減益率が36.3%減→22.9%減に縮小する見通しとなった。

日本電子 <6951>   ★上期経常を2.9倍上方修正

◆19年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の6億円→17.5億円に2.9倍上方修正。一部売上計上が下期に後ずれしたことで売上高は計画を下回ったものの、原価率の改善に加え、円安による採算改善や為替差益の増加などが利益を押し上げた。

A&D <7745>   ★今期経常を28%上方修正、配当も2円増額

◆19年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比11.1%増の4億円と、従来の58.4%減益予想から一転して増益で着地。7月に連結化したホロン <7748> [JQ]を中心に半導体関連装置が大きく伸びたうえ、自動車業界の活発な設備投資を背景に、計測・制御シミュレーションシステムも好調だったことが寄与。研究開発費を含む販管費の抑制や生産性向上に加え、円安効果も上振れに貢献した。

併せて、通期の同利益を従来予想の25億円→32億円に28.0%上方修正。増益率が7.2%増→37.2%増に拡大する見通しとなった。

業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の12円→14円(前期は12円)に増額修正した。予想PERが8.5倍→7.1倍に低下し、割安感がさらに強まった。

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