話題株ピックアップ【夕刊】(1):サンバイオ、フルヤ金属、カチタス

注目
2018年11月7日 15時26分

■サンバイオ <4592>  7,090円  +1,000 円 (+16.4%) ストップ高   本日終値

サンバイオ<4592>が4日連続ストップ高。脳梗塞による身体麻痺を治療する他家由来の再生細胞薬「SB623」への期待が膨らんでいる。1日に、外傷性脳損傷を対象としたSB623の日米フェーズ2試験で、主要評価項目達成の解析結果を得たと発表。これを受け、買い人気が殺到している。野村証券は、同社株の投資評価「バイ」を継続し、目標株価を5000円から7700円に引き上げた。同じSB623を用いる慢性期脳梗塞の米国での臨床試験の成功確率も60%から70%へ見直している。

■フルヤ金属 <7826>  7,280円  +1,000 円 (+15.9%) ストップ高   本日終値

フルヤ金属<7826>に人気集中。同社は白金を中心とする工業用貴金属の製造を手掛けるが、タッチパネル配線に使う金属製品の需要が旺盛で貴金属価格の上昇も収益採算を改善させている。6日取引終了後に発表した19年6月期の第1四半期(7~9月)連結決算は、売上高が57億800万円(前年同期比13.8%増)と2ケタ増収で、営業利益は15億2800万円(同2.3倍)、最終利益は8億7700万円(同84.5%増)と大幅な伸びを示した。これを手掛かり材料に短期資金の買いが集中した。

■カチタス <8919>  3,205円  +415 円 (+14.9%) 一時ストップ高   本日終値

カチタス<8919>は急伸。6日の取引終了後に発表した第2四半期累計(4~9月)連結決算が、売上高398億1800万円(前年同期比18.9%増)、営業利益45億300万円(同29.9%増)、純利益30億500万円(同35.1%増)と大幅増益となったことが好感された。前期に続いてインターネット広告の強化によるリフォーム中契約の促進や、不動産仲介会社との協力体制を構築したことで、中古住宅再生事業の販売件数が2606件(同11.9%増)と増加したことが寄与した。また、仕入れの強化や折り込みチラシ広告の削減なども利益押し上げに貢献した。なお、19年3月期通期業績予想は、売上高774億2000万円(前期比11.9%増)、営業利益85億200万円(同15.3%増)、純利益55億2500万円(同21.5%増)の従来見通しを据え置いている。同時に、15万株(発行済み株数の0.40%)、または5億2500万円を上限とする自社株買いを実施すると発表しており、これも好材料視されている。取得期間は11月7日から12月28日までで、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行と、今後のインセンティブプランや事業戦略などに活用するのが目的としている。

■日本CMK <6958>  866円  +108 円 (+14.3%)  本日終値

日本CMK <6958> が続急騰。6日大引け後に発表した19年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比9.0%減の18億円で着地。ただ、直近3ヵ月である7-9月期の同利益は前年同期比33.8%増となり、第1四半期と比べて減益幅が縮小したことが好感されたようだ。販売面では自動車電装化の進展や先進運転支援システムなどの需要拡大を背景に、車載向けを中心にプリント配線板の受注が好調だった。一方、ドルに対する人民元・タイバーツの通貨高の影響で中国と東南アジア部門は大幅減益となった。直近3ヵ月では円安が進行したことで為替差損益が改善し、減益幅の縮小につながった。

■クレスコ <4674>  3,835円  +470 円 (+14.0%)  本日終値

独立系ソフト会社のクレスコ <4674> が急反騰。6日大引け後に発表した19年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比2.0%増の17.2億円となり、従来の4.0%減益予想から一転して増益で着地した。これがポジティブサプライズとなっている。不採算案件の影響でソフトウェア事業は2ケタ減益となったが、組込型ソフトウェア開発事業の収益拡大で補い、増益を確保した。組込型ソフトはカーエレクトロニクス分野や情報家電など向け案件が大きく伸びた。デリバティブ評価益を計上したことも利益を押し上げた。

■グローリー <6457>  3,060円  +311 円 (+11.3%)  本日終値

貨幣処理機大手のグローリー <6457> が続急騰。6日大引け後に発表した19年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比45.3%増の69.1億円に拡大して着地したことが買い材料視された。国内で金融市場向けに主力の「オープン出納システム」、窓口用「紙幣硬貨入出金機」が好調だったほか、コンビニエンスストア向けレジつり銭機、警備輸送市場向け売上金入金機の販売も伸びた。一方、海外向けは採算悪化や一時的な生産調整で大幅減益に沈んだ。また、円安進行で為替差損が減少したことも利益を押し上げた。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の62円→64円に増額修正したことも支援材料となった。併せて、発行済み株式数(自社株を除く)の3.51%にあたる220万株(金額で60億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことを好感する買いも向かった。

■テーオーシー <8841>  887円  +87 円 (+10.9%)  本日終値

テーオーシー<8841>が大幅続伸。同社は6日取引終了後に、19年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表。営業利益は31億6400万円(前年同期比47.3%増)となり、通期計画57億円に対する進捗率は55.5%となった。売上高は90億6200万円(同4.2%減)で着地。主力の不動産事業は前第1四半期に所有ビルを売却した影響などから小幅減収となったが、入居率や賃料水準が堅調に推移していることや有害物質(ポリ塩化ビフェニル廃棄物)の廃棄費用が減少したことが利益を押し上げた。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。

■日本電子 <6951>  2,045円  +187 円 (+10.1%)  本日終値

日本電子 <6951> が急反発。6日大引け後、19年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の6億円→17.5億円に2.9倍上方修正したことが買い材料視された。一部売上計上が下期に後ずれしたことで売上高は計画を下回ったものの、原価率の改善に加え、円安による採算改善や為替差益の増加などが利益を押し上げた。なお、通期の経常利益は従来予想の55億円(前期は43.6億円)を据え置いた。

■日本ユニシス <8056>  2,652円  +224 円 (+9.2%)  本日終値

日本ユニシス <8056> が急反騰。6日大引け後に発表した19年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比23.0%増の85.4億円に伸び、従来予想の75億円を大幅に上回って着地したことが買い材料視された。アウトソーシングとシステムサービスの伸長で製品の減収を補い、増収を確保。アウトソーシング部門では地方自治体や金融向け案件が新規稼働し、収益が改善した。足もとではQRコード決済サービスやモビリティサービス、オープンAPI公開基盤といった注力領域の導入が拡大している。

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