話題株ピックアップ【夕刊】(2):横河電、エレコム、日清食HD
■横河電機 <6841> 2,335円 +164 円 (+7.5%) 本日終値
横河電機 <6841> が急反発。6日大引け後、19年3月期の連結経常利益を従来予想の320億円→360億円に12.5%上方修正。従来の4.0%減益予想から一転して8.0%増益見通しとなったことが買い材料視された。プラント設備関連向け制御機器の受注が想定より伸びることが寄与。円安による採算改善や為替差益の増加も利益を押し上げる。通期の前提為替レートは1ドル=105円から110円と円安方向に見直した。同時に発表した上期(4-9月)の同利益は前年同期比31.3%増の161億円に拡大した。
■エレコム <6750> 2,853円 +191 円 (+7.2%) 本日終値
6日に決算を発表。「上期経常は24%増益で上振れ着地、今期配当を3円増額修正」が好感された。エレコム <6750> が11月6日大引け後(15:30)に決算を発表。19年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比24.5%増の57.1億円に伸び、従来予想の46.2億円を上回って着地。同時に、今期の年間配当を従来計画の50円→53円(前期は50円)に増額修正した。
■日清食HD <2897> 7,560円 +470 円 (+6.6%) 本日終値
日清食品ホールディングス<2897>が急伸。同社はきょう午後1時15分ごろに、19年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表。営業利益は225億3700万円(前年同期比20.4%増)となり、通期計画360億円に対する進捗率は62.6%に達した。売上収益は2146億6200万円(同1.9%増)で着地。傘下の日清食品および明星食品でカップめん類や袋めん類が売り上げを伸ばしたほか、低温事業も堅調に推移した。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。
■市光工業 <7244> 845円 +37 円 (+4.6%) 本日終値
自動車照明大手の市光工業 <7244> が大幅続伸。11月6日大引け後に発表した18年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結経常利益は79億円で着地。17年12月期(9ヵ月決算)が決算期変更のため単純比較はできないが、前年同一期間比で59.8%増益となり、好調な業績を評価する買いが向かった。国内で新規立上げ製品やLEDランプ、カメラモニターシステムなど高付加価値製品の販売が好調だったほか、アセアン子会社の業績が拡大したことが寄与した。業績好調に伴い、通期の同利益を従来予想の96億円→98億円に2.1%上方修正し、従来の2期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。
■ニプロ <8086> 1,490円 +57 円 (+4.0%) 本日終値
ニプロ<8086>が続伸。6日の取引終了後、19年3月期の連結業績予想について、売上高を4268億円から4282億円(前期比8.3%増)へ、営業利益を234億円から249億円(同8.1%減)へ、純利益を142億円から147億円(同24.3%増)へ上方修正したことが好感されている。オーソライズドジェネリック(先発メーカーに特許などの使用を許可された後発医薬品)の販売好調とジェネリック薬品の拡販努力が奏功したほか、経費の効率的使用と経常経費の削減を図ったことが貢献するとしている。また、業績予想の修正に伴い、従来中間12円・期末18円を予定していた配当予想について、中間19円・期末13円にするとあわせて発表した。年間配当は32円(従来予想30円)となり、前期実績に対しては3円50銭の増配になる予定だ。
■デジタルアーツ <2326> 5,850円 +210 円 (+3.7%) 本日終値
デジタルアーツ<2326>、トレンドマイクロ<4704>、ソースネクスト<4344>、インテリジェント ウェイブ<4847>、セキュアヴェイル<3042>、ラック<3857>などサイバーセキュリティー関連が軒並み高。世界的にサイバー攻撃に対する警戒が高まっており、日本でも産官学の連携でサイバーセキュリティー分野に注力する動きが加速している。サイバーセキュリティー予算は2019年度に852億円が概算要求として計上されており、18年度予算額と比べ約230億円上乗せされている。今週9日に催されるサイバーセキュリティー関連の有識者会議で、中小企業の対策強化に向け損保会社やIT企業と連携した支援体制構築の方策も検討される見通し。株式市場でもサイバーセキュリティー関連株の上値余地が一段と高まっている。
■ファーストリテイリング <9983> 60,450円 +2,010 円 (+3.4%) 本日終値
ファーストリテイリング<9983>が大幅高。前引け時点で日経平均株価を90円弱押し上げている。市場では「中間選挙は共和党有利の報道が巡るなか先物に仕掛け的な買いが入っており、先物主導の裁定買いを誘発し全体相場を押し上げている。日経平均寄与度の高いファーストリテはインデックス的な上昇圧力に伴い上げ足を一気に強めた。2日に発表した国内ユニクロ事業は10月大幅な減収となり5日に急落したが、その急落する前の水準より高くなり、年初来高値更新となった」(国内ネット証券大手)としている。ファンダメンタルズと離れた需給要因で株価はボラティリティの高い展開をみせている。
■三機工業 <1961> 1,148円 +34 円 (+3.1%) 本日終値
三機工業 <1961> が大幅高。6日大引け後、19年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の8億円→15.4億円に92.5%上方修正。従来の16.0%減益予想から一転して61.8%増益見通しとなったことが買い材料視された。主力とする産業空調の受注が好調に推移するなか、工事採算が改善したことが利益を大きく押し上げた。なお、通期の経常利益は従来予想の80億円(前期は74.3億円)を据え置いた。
■丸一鋼管 <5463> 3,375円 +100 円 (+3.1%) 本日終値
丸一鋼管<5463>は大幅続伸。午前11時20分ごろ、19年3月期の連結業績予想について、売上高を1644億円から1680億円(前期比7.5%増)へ上方修正したことが好感された。北米を中心とした上期の実績と足もとの状況を考慮したという。なお、スプレッド維持が難しい状況が見込まれることから、営業利益は201億円(同3.5%減)、純利益は143億円(同9.4%減)で据え置いている。同時に発表した第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高825億6500万円(前年同期比8.8%増)、営業利益100億4100万円(同9.2%減)、純利益73億8500万円(同9.5%減)だった。北米事業の販売数量が2ケタ伸長したほか、販売単価も上昇し増収に寄与したが、日本とベトナムでのスプレッドの悪化が響き減益を余儀なくされた。
株探ニュース