明日の株式相場見通し=イベント通過で買い優勢に、好決算銘柄物色に意欲
あす(8日)の東京株式市場は、現地7日の米株式相場の動向に左右される可能性はあるものの、米中間選挙の結果はきょうの値動きで大方織り込んだものとみられる。これまで、ビッグイベントを前に手控えを強いられていた投資家が、好決算銘柄などへの買い姿勢を強めることになりそうだ。
市場関係者からは「きょうの日経平均は、米中間選挙の開票速報に一喜一憂しながらの波乱展開となった。前場までは、投票日直前の“下院で共和党が猛烈な追い上げで接戦に”との情勢分析を裏付けるような開票内容を受けて、前日比300円近く上昇する場面もあった。ただ、昼休み時間中に“民主党が下院で過半数を獲得する見通し”との報道が伝えられたことで、後場入りと同時に上昇幅を大きく縮小した。その後、下院での共和党の獲得議席数が伸び悩んだことや、中国・上海総合指数がジリ安商状となったことから、日経平均は引けに掛けてマイナス圏に沈んだ」との見方が出ていた。
7日の東京株式市場は、米中間選挙を巡る思惑が錯綜するなか、上下に値幅変動の大きい展開となり、大引けはマイナス圏で着地した。日経平均株価終値は、前日比61円95銭安の2万2085円80銭と反落した。
日程面では、和歌山県知事選告示(25日投開票)、9月の機械受注統計、日銀金融政策決定会合の「主な意見」(10月30~31日分)、10月の景気ウォッチャー調査、9月と18年度上半期の国際収支、10月の都心オフィス空室率に注目。海外では、中国10月の貿易収支が焦点となる。(冨田康夫)
出所:みんなの株式(minkabu PRESS)