【↑】日経平均 大引け| 急反騰、米中間選挙の結果が想定内で米株高引き継ぐ (11月8日)

市況
2018年11月8日 16時16分

日経平均株価

始値  22446.01

高値  22583.43(10:26)

安値  22421.00(09:02)

大引け 22486.92(前日比 +401.12 、 +1.82% )

売買高  15億3779万株 (東証1部概算)

売買代金 2兆7261億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は急反騰、終始買い意欲の強い展開で一時2万2500円超える

2.米中間選挙の結果は「ねじれ」を生じさせたが、想定内で米株高引き継ぐ

3.1ドル=113円台後半まで円安が進んだことも輸出株中心に支援材料に

4.あすにオプションSQ算出とFOMC結果を控え、買い一巡後は様子見も

5.売買代金は若干減少も全体の8割超の銘柄が上昇、業種別にもほぼ全面高

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは545ドル高と大幅に3日続伸した。米中間選挙の結果がほぼ予想通りとなり、不透明感が和らぐことで投資家心理が好転した。

東京市場では終始買い意欲の強い展開で、日経平均株価は寄り後早々に2万2500円を上回った。その後伸び悩んだとはいえ、高値圏で売り物を吸収した。

8日の東京市場は、リスクオンの流れに乗った。米中間選挙は上院を共和党、下院を民主党が制したことで「ねじれ議会」となったが、想定の範囲内にとどまったことで前日の米株市場では主要指数が大幅高に買われた。これを背景に、前日には日経平均がマイナスで引けていたこともあって、仕切り直しの買いが勢いを強めた。外国為替市場で1ドル=113円台後半に円安が進んだことも主力輸出株中心に追い風となった。一方、明日にオプションSQを控え、日本時間早朝にFOMCの結果が判明することから、買い一巡後は若干様子見ムードも漂った。ただ、全体の8割以上の銘柄が上昇、業種別にもほぼ全面高に買われた。東証1部の売買代金は2兆7000億円と高水準だったが、前日の水準は下回っている。

個別では、任天堂<7974>が大幅高、ファーストリテイリング<9983>も上昇した。ダイキン工業<6367>の切り返しも急。明治ホールディングス<2269>も大きく買われた。資生堂<4911>も堅調だった。テイクアンドギヴ・ニーズ<4331>、ヴィンクス<3784>がストップ高を演じ、スルガ銀行<8358>も一時値幅制限いっぱいに買われた。ユーシン<6985>、JPホールディングス<2749>なども活況高。フィックスターズ<3687>、小糸製作所<7276>なども高い。

半面、ファナック<6954>が朝高後に軟化、キーエンス<6861>も値を下げた。シスメックス<6869>が急落、SMC<6273>も安い。サンデンホールディングス<6444>が値下り率トップに売られ、日本カーボン<5302>、市光工業<7244>も大幅安。DMG森精機<6141>、安藤ハザマ<1719>も値を下げた。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はダイキン <6367> 、ソフトバンク <9984> 、ファストリ <9983> 、ユニファミマ <8028> 、エーザイ <4523> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約124円。

一方、マイナス寄与の上位5銘柄はファナック <6954> 、スズキ <7269> 、ブリヂストン <5108> 、安川電 <6506> 、SUBARU <7270> 。押し下げ効果は約23円。

東証33業種のうち32業種が上昇し、下落はゴム製品のみ。上昇率の大きかった上位5業種は(1)石油石炭製品、(2)鉱業、(3)その他製品、(4)電気・ガス業、(5)水産・農林業。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)輸送用機器、(2)海運業、(3)電気機器、(4)精密機器、(5)空運業。

■個別材料株

△アジアGHD <1783> [JQ]

前期経常を8.8倍上方修正・28期ぶり最高益更新へ。

△UKCHD <3156>

バイテックH <9957> との統合効果と株主還元方針を評価。

△Fスターズ <3687>

今期経常は5%増で9期連続最高益、前期配当を0.5円増額・今期も7円継続へ。

△ヴィンクス <3784>

上期経常は7%増益で着地。

△Jエレベータ <6544>

今期経常最高益予想を16%上乗せ、実質71%増配へ。

△ヨコオ <6800>

上期経常は25%増益で上振れ着地、配当4円増額。

△ASTI <6899> [東証2]

今期経常を19%上方修正。

△ユーシン <6985>

ミネベアがTOBで完全子会社化。

△バンナムHD <7832>

上期経常は一転28%増益で上振れ着地。

△コスモスイニ <8844> [JQ]

上期経常が7倍増益で着地。

▼日特塗 <4619>

今期経常を一転25%減益に下方修正。

▼サンデンHD <6444>

今期経常を一転55%減益に下方修正、配当は無配継続。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)T&Gニーズ <4331> 、(2)ヴィンクス <3784> 、(3)Jエレベータ <6544> 、(4)ヨコオ <6800> 、(5)スルガ銀 <8358> 、(6)プレス工 <7246> 、(7)バイテックH <9957> 、(8)UKCHD <3156> 、(9)ユーシン <6985> 、(10)ノエビアHD <4928>

値下がり率上位10傑は(1)サンデンHD <6444> 、(2)ミツバ <7280> 、(3)シスメックス <6869> 、(4)日特塗 <4619> 、(5)宮地エンジ <3431> 、(6)日本化 <4092> 、(7)テイカ <4027> 、(8)カーボン <5302> 、(9)極東開発 <7226> 、(10)市光工 <7244>

【大引け】

日経平均は前日比401.12円(1.82%)高の2万2486.92円。TOPIXは前日比28.82(1.74%)高の1681.25。出来高は概算で15億3779万株。東証1部の値上がり銘柄数は1733、値下がり銘柄数は324となった。日経ジャスダック平均は3628.94円(25.45円高)。

[2018年11月8日]

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