明日の株式相場見通し=大幅反落の後遺症で買い手控え、日経平均は下値模索の推移に
あす(14日)の東京株式市場は、きょう大幅反落したことの後遺症が想定されるため、買い手控え状態で日経平均株価は下値模索の推移となりそうだ。
市場関係者からは「きょうの東京株式市場は、前日の米株式市場でNYダウ平均株価が前週末比600ドルを超える大幅安となったことを嫌気して、寄り付きからほぼ売り一色となり、日経平均は一時、前日比785円安まで売り込まれた。その後、円相場が円安・ドル高方向に振れたことや、中国・上海総合指数の堅調推移に下支えされるかたちで、下落幅を徐々に縮小した。ただ、下げ渋りは外部要因によるもので、10月の工作機械受注額が23カ月ぶりに前年同月比で減少に転じるなど、国内には不安材料が顕在化してきた」との見方が出ている。
13日の東京株式市場は、前日の米国株急落を受けて朝方からリスク回避の売りが集中し、日経平均は大幅反落した。ただ、朝方にきょうの安値をつけ、後場は下げ渋った。日経平均株価終値は、前日比459円36銭安の2万1810円52銭と急反落した。
日程面では、安倍首相がシンガポール、オーストラリア、パプアニューギニアを訪問(18日まで)、東アジア地域包括的経済連携(RCEP)首脳会合、7~9月期の国内総生産(GDP)速報値、9月の第3次産業活動指数に注目。海外では、米10月の消費者物価、中国10月の鉱工業生産・小売売上高・都市部固定資産投資が焦点となる。(冨田康夫)
出所:みんなの株式(minkabu PRESS)