やや割り切りスタンスでの値幅取りが中心【クロージング】

市況
2018年11月14日 16時05分

14日の日経平均は小反発。35.96円高の21846.48円(出来高概算14億3000万株)で取引を終えた。前日の下げに対する自律反発の流れが先行する中、寄り付き直後には一時21990.41円までリバウンドを見せる局面もみられた。アジア市場の底堅い値動きなども下支えとなったほか、ソフトバンクG<9984>が強含みの値動きとなったことも、日経平均を押し上げる一因となった。しかし、英国のEU離脱に向けた動きや米中貿易摩擦の行方を見極めたいとする模様眺めムードが強く、その後はこう着感の強い相場展開が続いた。

東証1部の騰落銘柄は値下がり数が1200を超えており、全体の6割を占めている。セクターでは電力ガス、空運、金属製品、化学、輸送用機器、ゴム製品、倉庫運輸がしっかり。半面、石油石炭、鉱業、サービス、小売、パルプ紙が冴えない。指数インパクトの大きいところでは、ソフトバンクG、TDK<6762>が下支えする一方で、ファーストリテ<9983>、大塚HD<4578>、リクルートHD<6098>が重石となっている。

日経平均は狭いレンジでのこう着となり、リバランス中心の売買となっている。英国のEUからの離脱をめぐり、離脱条件などを定めた協定案について、英国とEUが事務レベルで暫定合意。メイ首相は14日、緊急閣議を開いて離脱案について協議すると伝えられており、この行方を見極めたいところであろう。

また、米中貿易摩擦については、トランプ米大統領と中国の習近平国家主席は、11月末にブエノスアイレスで開かれる主要20カ国・地域(G20)首脳会議にあわせて会談する予定であり、これを見極めるまでは積極的なポジションは取りづらいところである。

その他、中小型株の物色も活発ではあるが、急速に値を消す銘柄も多く、資金の回転の速さが窺える。腰の据わった資金流入は限られているとみられ、全般こう着の中、やや割り切りスタンスでの値幅取りが中心になりそうだ。

《CN》

提供:フィスコ

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