話題株ピックアップ【夕刊】(1):アドベンチャ、アマダHD、日本マイクロ
■アドベンチャー <6030> 9,270円 +1,500 円 (+19.3%) ストップ高 本日終値
アドベンチャー <6030> [東証M]が続急騰。14日大引け後に発表した19年6月期第1四半期(7-9月)の連結税引き前利益が前年同期比3.2倍の4.5億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。主力の格安航空券販売サイト「スカイチケット」は台風や震災の影響で過去最大のキャンセルが発生したものの、前期に連結化したチケット販売店の買収効果などで取扱高が急拡大し、4.3倍の大幅増収を達成した。併せて発表した10月連結取扱高は前年同月比86%増の99.8億円だった。
■キトー <6409> 2,046円 +294 円 (+16.8%) 本日終値 東証1部 上昇率5位
キトー<6409>は異彩高、一時300円を超える上昇をみせ東証1部値上がり率でベスト5に入る人気となった。同社は巻上機や大型クレーンなどを手掛け、ここ安倍政権の政策を追い風に急拡大基調にある国内の補修・補強市場向けで需要を取り込んでいる。14日取引終了後に発表した19年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算は、売上高が281億9000万円(前年同期比14.3%増)と2ケタ増収を達成、営業利益は25億6400万円(同2倍)と前期実績から倍増した。
■チェンジ <3962> 5,260円 +705 円 (+15.5%) ストップ高 本日終値 東証1部 上昇率6位
チェンジ<3962>がストップ高。同社は14日取引終了後、19年9月期の単独業績予想を発表した。売上高は34億3000万円(前期比31.7%増)、営業利益は7億5300万円(同46.6%増)、最終利益は5億1200万円(同49.1%増)といずれも急拡大した。最終利益はほぼ5割増で過去最高利益更新が続く見通しで、これを評価する買いを呼び込んでいる。ロボティクスを活用した業務自動化プロジェクトなど最新IT技術を駆使した合理化サービスや新規事業の人材育成などが好調で収益を押し上げている。
■IDOM <7599> 470円 +60 円 (+14.6%) 本日終値 東証1部 上昇率7位
IDOM<7599>が大幅続伸。中古車買い取りチェーンの最大手だが、12日に発表した10月の直営店車両販売台数が前年同月比7.3%増と増加、9月の3.7%減から改善色を示したことが株価底入れの契機となった。さらに、西日本を中心にワンストップショッピング型の中古車販売を展開するビッグモーター(東京都・港区)が直近大株主に浮上、13日付でIDOM株式の保有株比率を5.23%から6.27%にさらに増やしており、資本面からの思惑も株価を刺激している。
■アマダホールディングス <6113> 1,197円 +123 円 (+11.5%) 本日終値 東証1部 上昇率10位
アマダホールディングス<6113>が3日ぶり急反発に転じた。板金加工向け工作機械が好調で収益に貢献している。株価は中国関連の一角としてここ上値の重い展開を余儀なくされていたが、目先は見直し買いが集まった。同社は14日取引終了後、19年3月期の連結業績予想の修正を発表。売上収益を3100億円から3300億円(前期比9.4%増)へ、営業利益を405億円から430億円(同8.2%増)へ、最終利益を285億円から310億円(同14.4%増)へそれぞれ増額しており、これが好感された。
■東京応化工業 <4186> 3,455円 +280 円 (+8.8%) 本日終値
14日に決算を発表。「7-9月期(3Q)経常は8%増益」が好感された。
東京応化工業 <4186> が11月14日大引け後(15:00)に決算を発表。18年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結経常利益は78.6億円となり、通期計画の114億円に対する進捗率は69.0%となった。
■日本マイクロニクス <6871> 805円 +64 円 (+8.6%) 本日終値
日本マイクロニクス <6871> が11月14日大引け後(15:00)に決算を発表。18年9月期の連結経常利益は前の期比2.2倍の34.4億円に急拡大し、従来予想の32億円を上回って着地。なお、19年9月期の業績見通しは開示しなかった。同時に、前期の年間配当を15円→19円(前の期は10円)に増額し、今期の年間配当は未定とした。同時に発行済み株式数(自社株を除く)の2.57%にあたる100万株(金額で7億2000万円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことも好感された。
■新日本建設 <1879> 1,160円 +72 円 (+6.6%) 本日終値
新日本建設<1879>が大幅高、中長期トレンドの分水嶺である75日移動平均線とのマイナスカイ離を一気に解消した。同社はマンション建設を主力に手掛けるが、都内での大型案件受注が相次ぎ収益に寄与している。14日後場取引時間中に18年4~9月期連結決算を発表したが、売上高は422億300万円(前年同期比21.1%増)、営業利益は60億1700万円(同12.9%増)、最終利益は40億3800万円(同11.7%増)と大幅増収増益を達成した。前日は決算発表後から株価水準を切り上げたが、きょうは改めて買いの勢いが増している。PERが7倍台と割安感が際立っていることも、投資資金の食指を動かしている。
■アウトソーシング <2427> 1,453円 +84 円 (+6.1%) 本日終値
アウトソーシング<2427>が5日ぶり急反発。技術者派遣を主力業務として展開しているが、外国人就労拡大に向けた政策が動き出すなか、市場では「同社が育成している外国人実習生の管理業務受託が収益に寄与する段階にあり、好採算部門として今後の業績への反映が期待できる」(国内中堅証券)という見方が出ている。同社は12月決算企業だが、18年1~9月期営業利益が前年同期比38.4%増の92億8300万円と急拡大しており、大幅増収増益基調を改めて見直す形で押し目買いを誘導している。
株探ニュース