話題株ピックアップ【夕刊】(2):フェローテク、東芝、資生堂

注目
2018年11月15日 15時14分

■フェローテク <6890>  1,080円  +41 円 (+4.0%)  本日終値

フェローテックホールディングス <6890> [JQ] が続伸。14日大引け後に発表した19年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比26.2%増の48.6億円に伸び、従来予想の39億円を上回って着地したことが買い材料視された。旺盛な電子部品需要を背景に、石英製品やセラミックス製品など半導体製造装置向け部材の販売が好調だったほか、半導体・有機ELパネル製造装置向け真空シールの販売も伸びたことが寄与。太陽電池関連事業や電子デバイス事業の業績悪化を吸収し、営業2ケタ増益を達成した。円安進行で為替差損益が好転したことも大幅増益に貢献した。

■東芝 <6502>  3,975円  +140 円 (+3.7%)  本日終値

東芝<6502>が3日続伸。同社はこの日の取引開始前に自己株式立会外買付取引(ToSTNeTー3)を通じて約152億3147万円(397万1700株)の自社株買いを行ったと発表した。同社は8日に上限7000億円(同2億6000万株)の自社株買いを決議、取得期間は19年11月8日までとした。13日の約1207億8596万円(3322万8600株)に続く、この日の自社株買いで合計約1360億1740万円(同3720万株)が買い付けられたが、決議された上限の金額や株数には達しておらず、今後も継続して自社株買いが実施される見込みだ。

■資生堂 <4911>  7,319円  +211 円 (+3.0%)  本日終値

資生堂<4911>、コーセー<4922>など化粧品関連株が強い動き。前日発表された中国の10月の小売売上高の伸びが鈍化したこともあって、中国景気の減速懸念が改めて意識されている。しかし、中国向け売上比率の高い両銘柄とも、直近の株価は打たれ強くなっている。「米中貿易摩擦問題は、今月末のG20での両国首脳会談などを契機に双方歩み寄りで緩和するとの思惑も出ており、化粧品株は空売りの買い戻しが株価に浮揚力を与えている」(準大手証券)との見方も出ている。

■太平洋セメント <5233>  3,725円  +95 円 (+2.6%)  本日終値

太平洋セメント<5233>は続伸、10月下旬を境に戻り足に転じているが、米中間選挙後は継続的な買いが流入している。米中間選挙の結果は上院と下院で過半数の議席を占める政党が異なる「ねじれ議会」となったが、超党派として支持が得られる経済政策としては「インフラ投資」との見方が強い。そのなか、同社は米国でのセメント事業が好調で、今後も追い風が期待できるとの思惑が株価にプラスに働いている。国内セメント事業も値上げ効果が来期業績には反映される公算が大きく、これを見込んだ機関投資家とみられる買いが観測される。

■日本空港ビルデング <9706>  4,255円  +100 円 (+2.4%)  本日終値

日本空港ビルデング<9706>が続伸。ドイツ証券は13日、同社株のレーティングの「バイ」を継続した。目標株価は6200円としている。同社は7日に19年3月期業績予想の増額修正を発表。これを受け、同証券でも今期と来期の業績見通しを増額した。主要な利益成長ドライバーは「羽田国際空港における2020年3月の国際線処理能力の拡大」と指摘。10月以降株価は下落しているが、ここは押し目買いの好機とみている。

■日本郵政 <6178>  1,371円  +10 円 (+0.7%)  本日終値

日本郵政<6178>は続伸。同社は14日の取引終了後、19年3月期の連結業績予想について、経常収益を12兆3500億円から12兆4500億円(前期比3.6%減)へ、経常利益を6600億円から7300億円(同20.3%減)へ、純利益を3300億円から3800億円(同17.5%減)へ上方修正した。上期において、日本郵便におけるゆうパック・ゆうパケットの収益が拡大したことに加えて、かんぽ生命保険<7181>の資産運用収益が堅調に推移したことなどが要因としている。なお、第2四半期累計(4~9月)決算は、経常収益6兆2731億6200万円(前年同期比1.7%減)、経常利益4158億9600万円(同1.1%減)、純利益2237億1300万円(同24.2%増)だった。

■ダイフク <6383>  5,600円  +30 円 (+0.5%)  本日終値

ダイフク<6383>は4日続伸。水戸証券は14日、同社株のレーティングを「B+」から「A」へ引き上げた。目標株価は7300円(従来6600円)とした。同社はマテリアルハンドリング(保管・搬送・仕分け装置)専業メーカー大手。第2四半期(4~9月)の連結営業利益は前年同期比38%増の231億1400万円と好調。受注は半導体や国内のeコマース向けが伸びた。19年3月通期の営業利益は480億円から520億円(前期比30%増)へ増額修正されたが、同証券では580億円(同45%増)へ一段の利益上乗せを予想している。

■リミックスポイント <3825>  588円  -150 円 (-20.3%) ストップ安   本日終値

14日に決算を発表。「7-9月期(2Q)経常は7%減益」が嫌気された。

リミックスポイント <3825> [東証2] が11月14日大引け後(15:30)に決算を発表。19年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比2.3倍の7億円に急拡大したが、通期計画の102億円に対する進捗率は6.9%となり、前年同期の9.2%とほぼ同水準だった。

⇒⇒リミックスポイントの詳しい業績推移表を見る

■イーレックス <9517>  765円  -150 円 (-16.4%) ストップ安   本日終値  東証1部 下落率4位

14日に決算を発表。「今期経常を一転13%減益に下方修正」が嫌気された。

イーレックス <9517> が11月14日大引け後(15:00)に決算を発表。19年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比28.7%減の16.5億円に減った。併せて、通期の同利益を従来予想の66.1億円→39.6億円(前期は45.4億円)に40.1%下方修正し、一転して12.7%減益見通しとなった。

⇒⇒イーレックスの詳しい業績推移表を見る

■トリドール <3397>  1,811円  -245 円 (-11.9%)  本日終値  東証1部 下落率8位

14日に決算を発表。「今期税引き前を一転41%減益に下方修正」が嫌気された。

トリドールホールディングス <3397> が11月14日大引け後(16:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。19年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結税引き前利益は前年同期比6.5%減の41.2億円に減り、従来の27.9%増益予想から一転して減益で着地。併せて、通期の同利益を従来予想の93.9億円→42.1億円(前期は71.7億円)に55.1%下方修正し、一転して41.2%減益見通しとなった。

⇒⇒トリドールの詳しい業績推移表を見る

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