話題株ピックアップ【夕刊】(3):日本ペHD、第一生命HD、アイビーシー
■CKD <6407> 1,045円 -138 円 (-11.7%) 本日終値 東証1部 下落率9位
14日に決算を発表。「今期経常を一転46%減益に下方修正」が嫌気された。
CKD <6407> が11月14日大引け後(15:00)に決算を発表。19年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比49.3%減の29.8億円に落ち込んだ。併せて、通期の同利益を従来予想の140億円→67億円(前期は124億円)に52.1%下方修正し、一転して46.3%減益見通しとなった。
■ツバキ・ナカシマ <6464> 1,785円 -146 円 (-7.6%) 本日終値
ツバキ・ナカシマ<6464>は大幅に5日続落し年初来安値を更新。14日取引終了後、18年12月期の連結利益予想の下方修正を発表したことが嫌気された。営業利益を115億円から103億5000万円(前期比65.4%増)へ、最終利益を77億9000万円から71億円(同2.7倍)へ修正した。売上収益は750億円(同40.9%増)で据え置いた。原材料価格の高騰およびそれに伴う販売価格の添加にタイムラグが発生したことなどが、業績悪化要因に働いた。
■日本ペHD <4612> 3,580円 -190 円 (-5.0%) 本日終値
日本ペイントホールディングス<4612>が急反落。14日の取引終了後、18年12月期の連結業績予想の下方修正を発表したことが嫌気された。売上高は6500億円から6150億円(前期比1.6%増)へ見直したほか、営業利益は780億円から630億円(同16.0%減)へ、最終利益は355億円から310億円(同16.5%減)へ修正した。中国で新築住宅の成長が鈍化するなか、同社の住宅内装用事業の収益も予想を下回った。また、その他の各地域でも予想に達しておらず、今期の業績見通しを下方修正している。
■第一生命HD <8750> 2,066円 -86 円 (-4.0%) 本日終値
第一生命ホールディングス<8750>など生保株の下げが目立つ。米国長期金利の上昇が米国事業での利ザヤ拡大期待から物色資金を呼び込む背景となっていたが、足もとの金利は低下基調にある。前日の米10年債利回りは3日続落で3.12%台まで水準を切り下げており、ひところの3.3%を目指す動きが一服している。これが目先筋の利食い急ぎの動きに反映されている。
■三菱UFJ <8306> 654.9円 -21.4 円 (-3.2%) 本日終値
三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>などメガバンクが軟調。前日の米国株市場ではNYダウが4日続落と調整色を強めているが、JPモルガンやゴールドマン・サックスなど大手金融株の下げが全体相場の足を引っ張っており、この流れが波及した。なお、三井住友が14日取引終了後に発表した18年4~9月期の連結経常利益は前年同期比10.5%増の6801億円、みずほが同日発表した18年4~9月期の連結経常利益は前年同期比8.3%増の4669億円といずれも好調だったが、反応は限定的となった。
■平和 <6412> 2,391円 -77 円 (-3.1%) 本日終値
平和<6412>が3日続落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は14日、同社株のレーティングを「オーバーウエート」から「ニュートラル」へ引き下げた。目標株価は2730円から2650円に見直した。事業環境の悪化懸念などから株価の上値が重い展開を想定している。同証券では、20年3月期までは営業増益が続くと予想するが、21年3月期以降は遊技機販売不振で減益基調になるとみている。
■東海カーボン <5301> 1,615円 -52 円 (-3.1%) 本日終値
東海カーボン<5301>が6日続落。14日取引終了後に決算発表を行い、18年12月期の連結業績予想の修正を公表した。売上高を2140億円から2300億円(前期比2.2倍)へ、営業利益を740億円から750億円(同6.5倍)へ修正した。最終利益は740億円(同6.3倍)で据え置いた。黒鉛電極やカーボンブラック事業などでの収益拡大が寄与する。ただ、市場では今期営業利益を760億円前後とみており、今回の増額修正も予想の範囲内と受け止められた。
■アイビーシー <3920> 1,492円 +300 円 (+25.2%) ストップ高 本日終値
アイビーシー <3920> が急反騰。14日大引け後に発表した18年9月期の経常利益(非連結)は前の期比21.3%増の2億0500万円で着地。連結決算に移行する19年9月期の同利益も前期非連結比34.6%増の2億7600万円に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。今期はITインフラ投資やクラウドへの移行ニーズが拡大するなか、社内システムの性能監視ソフト「System Answerシリーズ」の販売が伸びるうえ、ネットワークコンサルティングも堅調に推移する見通しだ。今期から保険とITを融合したインシュアテックのスタートアップであるiChain社が子会社に加わる。併せて、発行済み株式数(自社株を除く)の3.87%にあたる22万株(金額で2億6224万円)を上限に、15日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買いを実施すると発表しており、株主還元の拡充を好感する買いも向かった。
■ライドオンE <6082> 1,584円 +300 円 (+23.4%) ストップ高 本日終値
ライドオンエクスプレスホールディングス <6082> がストップ高。14日大引け後に発表した19年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比32.9%増の3.7億円に拡大して着地したことが買い材料視された。WEBからの注文拡大に向けた販売促進の強化やテレビCMなどが奏功し、宅配寿司「銀のさら」の売り上げが大きく伸びたことが寄与。投資有価証券売却益が増加したことも増益に貢献した。第1四半期(4-6月)の同利益は69.3%減益だっただけに、大幅増益に転換したことが好感する買いが殺到した。
■メドピア <6095> 2,170円 +400 円 (+22.6%) ストップ高 本日終値
メドピア <6095> [東証M]がストップ高。14日大引け後に発表した18年9月期の連結経常利益は前の期比5.8倍の3億7900万円に伸びて着地。続く19年9月期も前期比37.2%増の5億2000万円に拡大し、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期は医師向けコミュニティサイトの会員数の拡大基調が継続し、製薬企業から受け取るマーケティング支援料が増加する。また、法人向け健康労務管理ソリューションや特定保健指導サービスの強化などを通じ、ヘルスケアソリューション事業の黒字化を目指す。
■UFHD <4235> 2,323円 +400 円 (+20.8%) ストップ高 本日終値
ウルトラファブリックス・ホールディングス <4235> [JQ] が急反発。14日大引け後、18年12月期の連結税引き前利益を従来予想の5億円→6億円に20.0%上方修正したことが買い材料視された。円安による為替差益の増加に加え、米国における地方税の納税費用が減少したことが上振れの要因となる。売上高は1-9月期に米国向け車載シート材用合成皮革が好調だったものの、10-12月期は調整局面となることが予想されるため当初の計画を据え置いた。同時に発表した18年12月期第3四半期累計(1-9月)の同利益は5億円だった。
●ストップ高銘柄
クラウドワークス <3900> 1,605円 +300 円 (+23.0%) ストップ高 本日終値
など、15銘柄
●ストップ安銘柄
中村超硬 <6166> 1,002円 -300 円 (-23.0%) ストップ安 本日終値
SDエンターテイメント <4650> 555円 -150 円 (-21.3%) ストップ安 本日終値
ワンダコーポ <3344> 557円 -150 円 (-21.2%) ストップ安 本日終値
夢展望 <3185> 401円 -100 円 (-20.0%) ストップ安 本日終値
ディ・アイ・システム <4421> 2,115円 -500 円 (-19.1%) ストップ安 本日終値
など、14銘柄
株探ニュース