今週の【早わかり株式市況】大幅反落、“アップル・ショック”でハイテク株売られる
■今週の相場ポイント
1.日経平均は大幅反落
2.米アップル急落で日米ハイテク株売られる
3.米株安が嫌気され連鎖安
4.中国景気減速懸念や為替の円高も重荷
5.週末に米エヌビディア決算受け、任天堂・ソフトバンクが急落
■週間 市場概況
今週の株式市場は中国景気減速懸念がくすぶる中、米アップル株急落というアップル・ショックを受けて下値を探る展開となった。新型機種「iPhone-XR」の販売不振観測によるアップル株安でハイテク株が売られ米国株市場が急落。東京市場でもハイテク株が売られた。週末には決算が市場予想を下回った画像処理半導体大手の米エヌビディアが時間外に株価が急落。これを受け、関連株とされる任天堂 <7974> やソフトバンク <9984> が急落したほか、半導体関連株も売られ、日経平均は約2週間ぶりに安値に沈んだ。
今週の日経平均株価は、前週比569円(2.56%)安の2万1680円と大幅に反落して取引を終えた。週間の値幅は839円と、前週の717円から拡大した。
■来週のポイント
買い材料に乏しいだけに、11月末に予定される米中首脳会談まで下値模索の展開が続きそうだ。
重要イベントとしては、国内では19日朝に発表される10月貿易統計や22日朝に発表される10月全国消費者物価指数が注目される。海外では20日発表の米国10月住宅着工件数に注視が必要だろう。
■日々の動き(11月12日~11月16日)
【↑】 11月12日(月)―― 小反発、朝安も中国株堅調で押し目買い
日経平均 22269.88( +19.63) 売買高12億3161万株 売買代金 2兆1529億円
【↓】 11月13日(火)―― 大幅反落、米株急落に追随しリスク回避の売り優勢
日経平均 21810.52( -459.36) 売買高16億0987万株 売買代金 2兆8253億円
【↑】 11月14日(水)―― 反発、NYダウ続落や原油安抑え押し目買い優勢
日経平均 21846.48( +35.96) 売買高14億3201万株 売買代金 2兆4905億円
【↓】 11月15日(木)―― 反落、米株安と円高嫌気も売り一巡後は下げ渋る
日経平均 21803.62( -42.86) 売買高15億0054万株 売買代金 2兆3409億円
【↓】 11月16日(金)―― 続落、米エヌビディアの決算受け関連銘柄に売り
日経平均 21680.34( -123.28) 売買高14億2466万株 売買代金 2兆5593億円
■セクター・トレンド
(1)原油安でJXTG <5020> など石油株が2週連続で業種別下落率トップ
(2)野村 <8604> など証券、三菱UFJ <8306> など銀行といった金融株が大幅安
(3)アップル関連中心にソニー <6758> など電機株が売られた
(4)住友鉱 <5713> など非鉄、商船三井 <9104> など海運といった景気敏感株も軟調
(5)リクルート <6098> などサービス、ファストリ <9983> など小売りといった内需株もさえない
(6)東電HD <9501> 、関西電 <9503> など電力・ガス株は堅調
(7)JAL <9201> 、ANAHD <9202> など空運業は業種別上昇率トップ
株探ニュース