注目銘柄ダイジェスト(前場):サン電子、DWTI、アダストリアなど

市況
2018年12月5日 12時08分

アインHD<9627>:8110円(-320円)

大幅続落。前日に上半期の決算を発表している。営業利益は67.3億円で前年同期比19.6%減益、従来計画の70.4億円を下振れる着地になった。8-10月期は前四半期と比較して減益率が拡大している。通期計画の175億円に対しても、未達懸念が強まる形のようだ。新規出店の遅れや診療報酬改定の影響などによって、ファーマシー事業が減収減益になっている。

三菱UFJ<8306>:609.5円(-6.8円)

続落。銀行株は全体株安の流れに加えて、米長期金利の低下がマイナス材料視されている。米10年債利回りは2.9%台前半にまで低下、米国債イールドカーブが逆転する状況となっている。利上げペースの急速な鈍化見通しが強まっているほか、米中貿易摩擦の長期化懸念などが背景になっている。東京債券市場でも、新発10年物国債利回りは約4カ月ぶりの低水準にまで低下している。

CRGHD<7041>:1519円(+103円)

大幅に反発。グループ会社のイノベーションネクスト(東京都新宿区)がAI(人工知能)、OCR(光学文字認識)、RPA(業務自動化)の技術を複合し、紙帳票のPC入力作業からその後の業務フローも自動化する「AI-OCR+RPA ソリューション事業」を開始したと発表している。大量の紙帳票をテキストデータ化することが可能となるほか、読取データは自動的に基幹システムと連携できるという。

菱瓦斯化<4182>:1705円(-138円)

急落で下落率トップ。持分法適用会社である日本・サウジアラビアメタノールが保有するAR-RAZI株式の50%を、150百万米ドルでサウジ基礎産業公社に売却すると発表。出資比率を25:75にするとともに、19年3月末までに合弁事業の継続に関し最終的な意思決定を行うもよう。今後の収益水準の低下がネガティブ視される形になっている。みずほ証券では、株価は最大13%程度調整する可能性があると試算しているもよう。

サン電子<6736>:690円(+76円)

大幅に反発。NTTドコモ<9437>とARスマートグラス「AceReal One」の販売パートナー契約を締結したと発表している。ドコモの携帯電話サービスと組み合わせたビジネスソリューションなどを提供できるよう販売体制を強化する。また、ドコモ東海支社とともに第5世代移動通信方式(5G)とAceReal Oneを活用したドローンの遠隔支援などの実証実験を開始する。遠隔地から工場設備点検などの現場への作業支援・指示の実現を目指す。

アダストリア<2685>:1968円(+174円)

急反発。前日に11月の月次動向を発表している。既存店売上高は前年同月比3.6%増となり、4カ月連続でのプラス成長となった。客単価は同0.5%低下したものの、客数が同4.1%増となった。下旬にかけて冬物衣料の売れ行きが加速して、客数が伸長したもよう。11月は、前年と比較して暖かい日が続いたため苦戦した企業が多く、衣料品専門店業界内での好調が際立つ状況ともなっている。

DWTI<4576>:473円(+44円)

大幅に反発。創製した緑内障・高眼圧症治療剤「WP-1303(H-1129)」について、ライセンスアウト先のわかもと製薬<4512>が国内第3相臨床試験情報を公表し、同試験が開始されると発表している。緑内障・高眼圧症患者を対象に本剤の有効性と安全性について検証する。試験が開始されれば、デ・ウエスタン・セラピテクス研究所はわかもと製薬から契約に基づくマイルストーンを受領する。

ファーストリテ<9983>:57450円(+470円)

反発。前日に11月の月次動向を発表している。既存店売上高は前年同月比4.3%減、2カ月連続でのマイナスとなった。客数が同1.7%減少したほか、客単価も同2.7%低下している。ただ、他の衣料品専門店が総じて低調だったため、冬物を中心に苦戦は想定されていたとみられる。また、昨年、一昨年と11月は好調であったため、ハードルが高いともみられていた。想定以上に健闘したとの見方が先行する形になっているもよう。

《ST》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.