<週末コメント> ─ 来週の相場展望 ─ 2018年12月7日

市況
2018年12月7日 17時15分

今週の日経平均終値は21678円68銭、前週末比672円38銭安でした。

米中首脳会談は想定通りの結果となりましたが、中国通信大手(ファーウェイ)の幹部逮捕というニュースは米中貿易摩擦の域を超えるもので、まさに冷戦に向けて一歩進んだ印象を受けます。米中の冷戦は米ソの冷戦時より経済的な結びつきが深い分難しい問題となります。しばらく戦ってお互いが疲弊すればどこかで手打ちということになるでしょうが、始まったばかりですぐに手打ちということもないので、少なくとも来年前半くらいまでは丁丁発止のやり合いが続くことになるでしょう。長引くと大統領選に響くので来年中には一時手打ちという方向になりそうですが、経済や株式市場にとっては来年春くらいまでネガティブな圧力として残りそうです。米国では長短金利の逆転(逆イールド現象)も起きかかっており、今しばらくは株式の調整局面が続きそうです。さて、日経平均の週足チャートは先週の大陽線を打ち消すような大陰線を今週は引いてしまいました。これで短期ダブル底形成より短期ダブル天井形成の意味合いの方が強くなってしまい、米中貿易摩擦(冷戦)や景況のピークアウト(逆イールド)を織り込む局面に戻ってしまっています。日経平均のPERは12倍とかなり割安感があるためどんどん売り込まれる展開は想定しにくいですが、現状は買い手が少ないため2万1000円台半ばから前半での動きを強いられることになりそうです。(ストック・データバンク 編集部)

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