来週の株式相場見通し=買い手控えで上値重い推移、ソフトバンクのIPOに関心

市況
2018年12月14日 17時23分

来週(17~21日)の東京株式市場は、米中貿易摩擦を巡る先行き不透明感のなか、引き続き積極的な買いが手控えられ上値の重い推移が予想される。更に、19日には新規上場による資金調達額としては過去最大規模となるソフトバンク<9434>の動向も、市場に影響を与えるものとして関心を集めそうだ。来週の日経平均株価の想定レンジは2万1000~2万1700円とする。

海外イベントでは、18~19日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)が焦点となるが、追加利上げが確実視されている一方で、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が11月28日に行った講演内容がハト派的だったことから、市場で来年の利上げが1~2回で打ち止めになるとの受け止めが広がっている。今回そのシナリオに変化が起きるかに注目が集まる。

市場関係者からは「全体相場での買い手控え姿勢が続くなか、市場参加者はソフトバンクの初値とその後の株価推移に関心を強めている。初値後に株価が上昇すれば、全体相場にプラス影響を与えることも想定される。ソフトバンクは配当性向の高さに魅力はあるものの、他の携帯電話各社と同様に、今後は料金値下げ競争にさらされる可能性もあるため、市場の評価は多様となっている」との見方が出ていた。

日程面では、11月の首都圏新規マンション発売(17日)、11月の貿易収支、11月の訪日外国人客数(19日)、日銀金融政策決定会合(19~20日)、黒田日銀総裁会見、10月の全産業活動指数(20日)、11月の消費者物価指数(21日)に注目。

海外では、米12月のNY連銀製造業景況指数(17日)、米11月の住宅着工指数、独12月のIfo景況感指数(18日)、FOMC(18~19日)、パウエルFRB議長会見、米7~9月期の経常収支、米11月の中古住宅販売件数(19日)、米11月のCB景気先行総合指数、英金融政策発表(20日)、米7~9月期のGDP確定値、米11月の耐久財受注、米11月の個人所得・個人支出(21日)が焦点となる。(冨田康夫)

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.