【↓】日経平均 大引け| 急反落、米株安に追随しリスクオフの流れに傾く (12月18日)
始値 21275.51
高値 21330.36(10:59)
安値 21101.44(12:45)
大引け 21115.45(前日比 -391.43、-1.82% )
売買高 16億2513万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆5098億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は急反落、世界景気減速懸念を背景とした米株安に追随
2.一時400円強の下げで2万1000円台割れも視野、売り圧力強い
3.明日まで行われるFOMCの結果を見極めたいとの思惑で買い手控え
4.米株市場でヘルスケア関連が売られた流れで医薬品株に売り急ぐ動き
5.アジア株安や円高も嫌気され東証1部の93%が下落する全面安商状
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは507ドル安と大幅続落した。米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に持ち高を解消する売りが優勢となった。
東京市場では売り圧力が高まり、日経平均株価は急反落。世界景気減速への懸念がくすぶるなか、大きく値を崩した米国株市場に追随する動きとなった。
18日の東京市場は、前日の米株急落を受けリスクオフの流れに大きく傾いた。日経平均は一時400円強の下げとなり、2万1000円大台割れも視野に捉える波乱含みの下げとなった。目先売られ過ぎの印象も強いが、きょう、あすの日程で行われるFOMCを控え、この結果を見極めたいとの思惑から買いが手控えられた。為替市場で円高に振れたことや、中国株や香港株などアジア株が総じて安かったことも投資家心理を冷やした。前日の米株市場ではこれまで底堅かったディフェンシブセクターのヘルスケア関連も値を崩しており、東京市場でもこの流れに追随する形で医薬品株などへの売りがかさんだ。ひと握りの中小型材料株に消去法的に投資資金が流入したものの、全般は総見送り状態といってよく、東証1部全体の93%が下落する売り一色の地合いとなった。
個別では、任天堂<7974>が大きく値を下げたほか、武田薬品工業<4502>にも売りがかさんだ。ソフトバンクグループ<9984>、ソニー<6758>も下落した。ファーストリテイリング<9983>、ユニー・ファミリーマートホールディングス<8028>なども下値を探る展開。日本CMK<6958>は連日のストップ安、GMOペイメントゲートウェイ<3769>、レノバ<9519>なども大幅安となった。パーク24<4666>、ケネディクス<4321>、アプラスフィナンシャル<8589>なども安い。
半面、昭和電工<4004>、大東建託<1878>が堅調、急落の続いていたホシザキ<6465>も反発した。スズキ<7269>も買い優勢。ビーロット<3452>が一時ストップ高に買われ、アイネス<9742>、IDOM<7599>も上昇した。鎌倉新書<6184>、安藤ハザマ<1719>が上値指向、出光興産<5019>も値を上げた。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はスズキ <7269> 、日東電 <6988> 、アドテスト <6857> 、昭和シェル <5002> 、東ソー <4042> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約8円。
一方、マイナス寄与の上位5銘柄はファストリ <9983> 、ソフトバンク <9984> 、リクルート <6098> 、アステラス <4503> 、キッコマン <2801> 。押し下げ効果は約127円。
東証33業種のすべての業種が下落。下落率の小さかった上位5業種は(1)鉄鋼、(2)輸送用機器、(3)非鉄金属、(4)海運業、(5)ガラス土石製品。一方、下落率の大きかった5業種は(1)医薬品、(2)サービス業、(3)その他製品、(4)精密機器、(5)情報・通信業。
■個別材料株
△大東建 <1878>
700万株を上限とする新たな自社株買いを発表。
△テノックス <1905> [JQ]
テノコラム工法で国土強靱化ニーズ捉える。
△クリエイト <3024> [JQ]
水道法改正と万博・カジノを材料に上げ足止まらず。
△ビーロット <3452>
今期経常を36%上方修正・最高益予想を上乗せ、未定だった配当は50円実施。
△サンバイオ <4592> [東証M]
東証が信用取引に関する臨時措置を解除。
△フリークHD <6094> [東証M]
伊藤忠商事 <8001> と資本・業務提携。
△インスペック <6656> [東証2]
受注増に対応し生産工場を増築。
△アイオデータ <6916>
2.93%を上限に自社株買いを実施。
△FDK <6955> [東証2]
酸化物系全固体電池を開発しサンプル出荷開始へ。
△アイネス <9742>
6.5%を上限に自社株買いを実施。
▼パーク24 <4666>
19年10月期は最終減益見通し。
▼エンバイオH <6092> [東証M]
子会社が廃棄物処理業及び廃棄物収集運搬業の営業許可取消処分。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ビーロット <3452> 、(2)ホシザキ <6465> 、(3)アイネス <9742> 、(4)アイオデータ <6916> 、(5)IDOM <7599> 、(6)東亜道 <1882> 、(7)東都水 <8038> 、(8)ピックルス <2925> 、(9)鎌倉新書 <6184> 、(10)安藤ハザマ <1719> 。
値下がり率上位10傑は(1)日本CMK <6958> 、(2)GMO-PG <3769> 、(3)ファインデ <3649> 、(4)レノバ <9519> 、(5)ツナグS <6551> 、(6)パーク24 <4666> 、(7)テクノスJ <3666> 、(8)ランド <8918> 、(9)ケネディクス <4321> 、(10)アウトソシン <2427> 。
【大引け】
日経平均は前日比391.43円(1.82%)安の2万1115.45円。TOPIXは前日比31.69(1.99%)安の1562.51。出来高は概算で16億2513万株。東証1部の値上がり銘柄数は132、値下がり銘柄数は1982となった。日経ジャスダック平均は3371.08円(65.46円安)。
[2018年12月18日]
株探ニュース