明日の株式相場見通し=全面安の後遺症で下値模索、ソフトバンクのIPOに関心

市況
2018年12月18日 17時32分

あす(19日)の東京株式市場は、全面安商状となったきょうの後遺症が想定されることなどから、日経平均株価は下値模索の推移となりそうだ。一方、資金調達額としては過去最大規模となるソフトバンク<9434>の新規上場初日の株価形成に関心が集まっているが、全体相場の地合いが厳しいだけに、楽観的な見方はやや沈静化しているようだ。

市場関係者からは「米景気の減速懸念から17日の米株式市場でNYダウ平均株価が大幅続落し、今年の終値ベースの最安値2万3533ドル(3月23日)に接近した。この米株安と外国為替市場での円高・ドル安進行を嫌気して、きょうの東京株式市場は、東証1部の33業種がすべて前日比でマイナスとなる全面安となった。また、東証株価指数(TOPIX)も反落して年初来安値を更新している。個人投資家にもリスク回避の姿勢が強まり、キャッシュポジションを高める動きが顕在化している」との見方が出ていた。

日程面では、移動/固定通信事業及びICTソリューション事業を提供するソフトバンクが東証1部市場に、人工知覚技術の研究開発及びソフトウェアライセンスを提供するKudan<4425>が東証マザーズ市場に、それぞれ新規上場する。

このほかに、日銀金融政策決定会合(20日まで)、11月の貿易統計、11月の訪日外国人客数、17日時点の給油所の石油製品価格に注目。海外では、米7~9月期の経常収支、米11月の中古住宅販売、英11月の消費者物価指数が焦点となる。(冨田康夫)

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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