前場に注目すべき3つのポイント~市場の関心はソフトバンクの上場に

市況
2018年12月19日 8時35分

19日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:市場の関心はソフトバンクの上場に

■前場の注目材料:ツルハHD、2Q営業利益2.6%増、コンセンサス範囲内

■日立、ABB送配電買収、7000億円、IT活用で相乗効果

■市場の関心はソフトバンクの上場に

19日の日本株市場は、こう着感の強い相場展開になろう。18日の米国市場は、前日までの下げに対する自律反発となった、FOMC(連邦公開市場委員会)の結果発表を見極めたいとの思惑から上値も限られた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比100円安の20970円と21000円を下回っており、引き続き21000円処での攻防となりそうである。円相場は1ドル112円50銭台と円高傾向にあることも手掛けづらくさせそうだ。

FOMC待ちの中では積極的な売買は手控えられる他、なにより海外勢のフローが減少していることもあり、インデックス売買の影響から指数インパクトの大きい値がさ株の一角に振らされやすいだろう。ただ、21000円処での底堅さが意識されてくるようだと、リバランスが中心とはなろうが、売り込まれている銘柄には自律反発狙いの動きも出てきそうである。

もっとも、市場の関心はソフトバンク<9434>の上場となる。足元では中小型株の下げがきつく、昨日のマザーズ指数は4%近い下落となっている。ソフトバンク上場後の資金還流への思惑等もあるが、ソフトバンクが公開価格を下回る状況ともなれば、センチメントは一層悪化することになりそうだ。

また、マザーズ指数はマドを空けての下落となり、ほぼ安値圏で取引を終えている。前場半ばには中小型株にも値ごろ感からの買いが入る局面もみられたが、後場は再び下げ幅を拡大させており、打診買いの域は脱せない状況である。マザーズ指数の明確な底打ちがみられない状況の中、センチメントに影響を与えるソフトバンクの動向に、市場全体の期待が集まりそうだ。

■ツルハHD、2Q営業利益2.6%増、コンセンサス範囲内

ツルハHD<3391>は18日、第2四半期決算を発表。売上高は前年同期比24.4%増の3829.47億円、営業利益が同2.6%増の205.75億円だった。コンセンサス(206億円程度)の範囲内となる。なお、5月22日付けでビー・アンド・ディーホールディングスおよびその完全子会社であるビー・アンド・ディーを連結子会社化したことにより、通期の売上高見通しを従来の7436億円から7716億円に上方修正している。

■前場の注目材料

・NYダウは上昇(23675.64、+82.66)

・ナスダック総合指数は上昇(6783.91、+30.18)

・SOX指数は上昇(1177.36、+14.90)

・米長期金利は低下

・日銀のETF購入

・好調な企業業績

・SUBARU<7270>国内減産、最大4万台、検査問題で教育徹底、再発防止を優先

・NTT<9432>東西で仕様統一、基幹システム、開発コスト大幅圧縮

・トヨタ<7203>メンテ・保険を一貫提供、配車事業者向け

・住友重<6302>豪州に新工場、減速機サービス、グループ最大級の設備

☆前場のイベントスケジュール

<国内>

・08:50 11月貿易収支(予想:-6300億円、10月:-4501億円)

<海外>

・特になし

《SF》

提供:フィスコ

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