明日の株式相場見通し=FOMCの結果を織り込む、買い手不在で軟調展開
あす(20日)の東京株式市場は、現地19日に発表される米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を織り込む展開となりそうだ。もし、米利上げペースが来年以降減速するとの受け止めが広がった場合、米長期金利が低下して日米金利差縮小を見込んで、円高・ドル安が進行する可能性がある。ただ、利上げペースの緩和を好感してNYダウ平均株価が上昇するケースも想定される。
市場関係者からは「きょう新規上場したソフトバンク<9434>の初値が、公開価格の1500円を2.5%下回る1463円でのスタートし、その後も個人投資家からとみられる損失覚悟の売りをカバーする買いが続かず、初値を12%下回る1282円で安値引けする厳しい結果となった。上場が迫るなかで、ソフトバンク自体に大規模な通信障害や同社グループと関係の深い華為技術(ファーウェイ)を巡る騒動が起こる不運も重なったが、世界景気の先行き不安を背景とした、買い手不在の市場環境の悪さが大きく影響しているようだ」との見方が出ていた。
19日の東京株式市場は、前日のリスクオフの流れを引き継ぎ、日経平均は下値を探る展開となった。心理的フシ目とされる2万1000円台を割り込み、約9カ月ぶりの安値圏に沈んだ。日経平均株価終値は、前日比127円53銭安の2万987円92銭と続落した。
日程面では、フリーミアム型マンガアプリ「マンガBANG!」などのサービスを提供するAmazia<4424>、EC通信事業(印鑑及びスタンプを中心とした商材を、自社グループサイトを中心としたインターネット通販サイトで販売)を手掛けるAmidAホールディングス<7671>の両銘柄が東証マザーズ市場に新規上場する。
そのほかに、黒田日銀総裁会見、12月の月例経済報告、11月の全国コンビニエンスストア売上高に注目。海外では、米11月のCB景気先行総合指数、英中央銀行の金融政策決定会合が焦点となる。(冨田康夫)
出所:みんなの株式(minkabu PRESS)