19日の米国市場ダイジェスト:NYダウは351ドル安、利上げを嫌気

市況
2018年12月20日 7時43分

■NY株式:NYダウは351ドル安、利上げを嫌気

米国株式相場は下落。ダウ平均は351.98ドル安の23323.66、ナスダックは147.08ポイント安の6636.83で取引を終了した。前日の流れを受けて買いが先行したものの、FOMC(連邦公開市場委員会)の結果を見極めたいとの思惑から上値も限られた。FOMCでは大方の予想通り利上げを実施し、発表後に相場は下落に転じた。2019年の利上げ予想回数を2回へ引き下げ、パウエルFRB議長も将来のデータ次第で金融政策変更の可能性にも言及したが支援材料とはならず、引けにかけて下げ幅を拡大する展開となった。セクター別では、半導体・同製造装置や運輸を中心に全面安となった。

SNSのフェイスブック(FB)はNYタイムズ紙が新たなプライバシー問題の疑惑を報じたほか、ワシントンDC司法長官が提訴したことから下落。運輸・宅配便のフェデックス(FDX)は、2019年の業績見通しを引き下げ大幅下落となった。半導体のマイクロン・テクノロジー(MU)も業績下方修正を発表して売られた。一方で製薬のイーライ・リリー(LLY)は、強気の業績見通しと増配を発表して堅調推移。

本日のFOMCでは量的緩和によって膨らんだ連銀のバランスシートを縮小する金融政策(量的引締め)を見直す考えが示されなかったことが問題との指摘がある。

Horiko Capital Management LLC

■NY為替:ドルはやや反発、2019年は2回の利上げ予想

19日のニューヨーク外為市場でドル・円は、112円09銭まで下落後、112円67銭まで上昇し、112円44銭で引けた。米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げを実行するも、来年の利上げペースが引き下げられるなどのハト派的な利上げを織り込むドル売りが優勢となったのち、事前の予想ほどFOMCがハト派色を強めなかったため、ドル買いが再燃した。

ユーロ・ドルは、1.1439ドルまで上昇後、1.1365ドルまで下落し、1.1374ドルで引けた。欧州委がイタリア制裁を見送ったことを好感し、一時ユーロ買いが強まったが、FOMCの追加利上げを受けドル買いが再燃。ユーロ・円は、128円38銭から127円55銭まで下落した。ポンド・ドルは、1.2607ドルまで下げた後に1.2675ドルまで戻した。ドル・スイスは、0.9907フランから0.9956フランまで上昇した。

■NY原油:反発で47.20ドル、供給過剰への懸念和らぐ

NY原油先物1月限は反発(NYMEX原油1月限終値:47.20 +0.96)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物1月限は前日比+0.96ドルの47.20ドルで通常取引を終えた。時間外取引を含めて一時48.00ドルまで買われた。サウジアラビアのファリハ・エネルギー産業鉱物資源相は「石油輸出国機構(OPEC)やその他の主要産油国は来年も減産を続ける」との見方を示したことが好感されたようだ。原油在庫の減少幅は予想を下回ったが、特に嫌気されなかったようだ。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 24.18ドル -0.29ドル(-1.19%)

モルガン・スタンレー(MS) 39.30ドル -0.59ドル(-1.48%)

ゴールドマン・サックス(GS)169.25ドル -2.25ドル(-1.31%)

インテル(INTC) 45.57ドル -2.17ドル(-4.55%)

アップル(AAPL) 160.89ドル -5.18ドル(-3.12%)

アルファベット(GOOG) 1023.01ドル -5.70ドル(-0.55%)

フェイスブック(FB) 133.24ドル -10.42ドル(-7.25%)

キャタピラー(CAT) 122.33ドル -1.94ドル(-1.56%)

アルコア(AA) 27.61ドル -0.63ドル(-2.23%)

ウォルマート(WMT) 90.55ドル -0.53ドル(-0.58%)

スプリント(S) 5.98ドル +0.07ドル(+1.18%)

《SF》

提供:フィスコ

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