終値ベースの年初来安値維持を慎重に見極め/後場の投資戦略

市況
2018年12月20日 12時15分

日経平均 : 20631.43 (-356.49)

TOPIX  : 1534.63 (-21.52)

[後場の投資戦略]

前場の東京市場では、前日に東証1部に上場したソフトバンク<9434>が朝方は8%を超える下落となった後、じりじりと下げ幅を縮小し、一時プラスに転じる場面もみられた。しかし、市場のセンチメント好転には至らなかった。FOMCを受けた米国市場の反応や国内最大級のIPOの不調な出足を受けて、日米の重要イベントを通過したことによるあく抜けを想定していた市場のメインシナリオが崩れたことで、相場の戻りの鈍さは否めない。

3月23日に付けた日経平均の年初来安値(終値ベース)20617.86円を割り込むと下値を拾う動きもみられているとはいえ、海外投資家による冬期休暇入りが本格化し、市場も薄商いであるなか、引き続き海外短期筋による売買に一段と大きく振らされやすいだろう。中国をはじめとしたアジア市場は寄り付きから下げ幅を広げており、後場にかけて、これに反応した短期筋が先物主導で売りを入れる可能性には注意が必要だ。本日の終値ベースにて、前述した日経平均の年初来安値を維持できるかを慎重に見極める必要がある。(雲宮 祥士)

《AK》

提供:フィスコ

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