話題株ピックアップ【夕刊】(1):武田、ポーラHD、ソフトバンク
■武田薬品工業 <4502> 3,840円 +252 円 (+7.0%) 本日終値 東証1部 上昇率2位
武田薬品工業<4502>が反発、全体地合い悪のなかも目先売り一巡感から切り返しに転じた。株価は前日に年初来安値を更新したが、大引けにかけ押し目買いを呼び込み下ヒゲ陽線で耐えた。きょうはその流れを継いでマド埋めの戻り足をみせ、3800円台まで水準を切り上げた。同社は19日、ニューヨーク証券取引所に24日付で上場することを発表した。アイルランドの製薬大手シャイアー買収では機関投資家の評価も分かれたが、日米株式市場への上場により知名度が高まり、これが海外投資家の買いにつながる可能性もある。
■ポーラHD <4927> 2,979円 +119 円 (+4.2%) 本日終値 東証1部 上昇率7位
ポーラ・オルビスホールディングス<4927>が続伸。同社はきょう、グループのポーラ化成工業が“メラニンの蓄積をおさえ、しみ・そばかすを防ぐ”効能・効果を持つ新規美白有効成分「MKS-518」を配合した医薬部外品の承認を受けたと発表。この製品は、成分探索の段階から安全性を重視し、10年もの歳月をかけて開発。このほど、厚生労働省から高い安全性と有効性が認められ、新規美白有効成分として市場で約10年ぶりとなる医薬部外品の製造販売承認を取得した。なお、MKS-518を配合する製品は、今後グループのポーラから発売される予定だとしている。
■夢真ホールディングス <2362> 778円 +11 円 (+1.4%) 本日終値
19日、夢真ホールディングス <2362> [JQ]が発行済み株式数(自社株を除く)の3.62%にあたる270万株(金額で20億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は12月20日から19年6月19日まで。
■ソフトバンク <9434> 1,296円 +14 円 (+1.1%) 本日終値
ソフトバンク<9434>は朝安後、押し目買いに態勢を立て直しプラス転換した。寄り付きは、前日の安値引けを引き継いで大量の売り注文にウリ気配でスタートしたが、1200円割れ水準は買い板が厚く、売り物が切れたところを見計らって上値を買い進む動きが強まった。5%を超える配当利回りが着目され、インカムゲイン狙いの投資資金を誘導している。売買代金は東証1部で断トツ。
■ALBERT <3906> 13,410円 +120 円 (+0.9%) 本日終値
ALBERT<3906>が続伸、75日移動平均線を支持ラインに日足3陽連で戻り足を強めつつある。ディープラーニングなど人工知能(AI)分野で強みを持ち、ビッグデータ分析サービスで企業の旺盛な需要を捉えている。ビッグデータの活用は自動車業界や金融業界などを中心に加速、既に先行研究の領域から抜け出てAIを実装する開発段階に進んでいる。今年5月のトヨタ自動車<7203>と同社の資本・業務提携はその証左ともなった。今後は、人材不足が際立っているデータサイエンティストなどの育成に注力し、大資本企業との連携で収益急成長トレンドを一段と確かなものとしていく。18年12月期は営業利益段階からの黒字化が濃厚、来期は伸びが加速するとの見方が強い。
■任天堂 <7974> 30,210円 +210 円 (+0.7%) 本日終値
任天堂<7974>が全体波乱相場のなか、頑強な値動き。朝方は3万円大台を大きく割り込み年初来安値を更新したが、売り一巡後は目先下げ過ぎとみた個人投資家の短期資金を中心に買いが優勢となりプラス圏に浮上した。市場では「海外の年末商戦で同社のドル箱ソフト『スマッシュブラザーズ』などがかなり好調に推移している。全体相場の地合いに押されているが、実態面を考えればイレギュラーに売られている」(国内ネット証券アナリスト)という。
■イオン <8267> 2,306円 -159 円 (-6.5%) 本日終値
イオン<8267>が大幅安で5日続落。12月中旬までは、全体軟調地合いの影響を受けにくい内需好業績株として値もちの良さをみせていたが、今週に入り一気に売りが噴出する格好となった。「全体相場は先物主導の売り仕掛けが利いているが、ここにきて現物株の投げ売りが加速してきた。海外ファンドなどが、まだ利益の乗っている保有株を手当たり次第に外しにかかっている印象が強く、同社株もその一角。いったん下げトレンドに入ると、もともとPERが高いため歯止めがかかりにくい」(国内ネット証券)と指摘されている。
■日経レバ <1570> 16,450円 -1,050 円 (-6.0%) 本日終値
NEXT FUNDS日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>は急落。日経平均株価は先物への売り攻勢が反映される形で後場に入り大きく水準を切り下げており、日経平均に対し2倍のボラティリティの設定で連動する同銘柄も大きく売り優勢に傾いている。世界景気の減速懸念が強まるなか、先行きの下値リスクを見込んだカラ売りも呼び込んでいるもようだ。
■東海カーボン <5301> 1,368円 -70 円 (-4.9%) 本日終値
東海カーボン<5301>は反落。日証金が19日付で、東海カーボン株を貸株利用など貸借取引で注意喚起銘柄に指定すると発表した。貸借取引の規制強化に伴って、売買の自由度が制限されるとの見方から売りが優勢となったようだ。
株探ニュース