話題株ピックアップ【夕刊】(1):DCM、スター精、日立物流

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2018年12月28日 15時13分

■DCMホールディングス <3050>  1,147円  +53 円 (+4.8%)  本日終値

ホームセンター最大手のDCMホールディングス <3050> が続急伸し年初来高値を更新した。27日大引け後に発表した19年2月期第3四半期累計(3-11月)の連結経常利益が前年同期比4.0%増の174億円に伸びて着地したことが買い材料視された。上期は天候不順による園芸用品の販売不振が響き6.2%の減益だったが、直近3ヵ月(9-11月期)で園芸用品・塗料や防災用品などの販売が伸び、累計で増益に転じた。通期計画の202億円に対する進捗率は86.4%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。併せて、発行済み株式数の0.75%にあたる100万株(金額で12億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことも好感された。

■スター精密 <7718>  1,491円  +50 円 (+3.5%)  本日終値

スター精密 <7718> が続伸。27日大引け後、18年12月期(10ヵ月の変則決算)の連結経常利益を従来予想の83億円→93億円に12.0%上方修正したことが買い材料視された。欧米を中心に旺盛な設備投資需要が継続し、工作機械などの販売が想定より伸びる見通しとなった。

■日立物流 <9086>  3,120円  +95 円 (+3.1%)  本日終値

日立物流<9086>が3日続伸。27日の取引終了後、日立キャピタル<8586>と「金流×商流×物流×情流」の新たなイノベーション実現に向けた業務提携契約を締結したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。今回の提携では、日立物流および日立キャピタルグループの日立キャピタルオートリースが協創パートナーとともに進めている「スマート安全運行管理システム(SSCV)」において、車両のリース・保険・整備・共同調達機能を付加したトータルソリューションパッケージの提供など、両社間でさまざまな施策を推進するという。また提携の一環として、日立キャピタルがグローバルに推進するビークルソリューション事業と、日立物流の自動車関連事業(車両の販売・リース・整備など)との連携を強化することで事業拡大を図るため、日立物流の完全子会社である日立オートサービスの発行済株式の40%を日立キャピタルに譲渡する予定としている。

■レーザーテック <6920>  2,802円  +76 円 (+2.8%)  本日終値

レーザーテック <6920> が3日続伸。27日大引け後、19年6月期上期(7-12月)の連結経常利益を従来予想の33億円→45億円に36.4%上方修正。増益率が0.2%増→36.7%増に拡大し、従来の3期連続での上期の過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。下期に予定していた一部製品の売上計上が前倒しとなったことが収益を押し上げた。円安進行による採算改善なども上振れに貢献した。なお、通期の経常利益は従来予想の65億円(前期は57億円)を据え置いた。

■ケーヨー <8168>  522円  +9 円 (+1.8%)  本日終値

ケーヨー<8168>が3日続伸。27日の取引終了後、保有する投資有価証券の一部を売却したことにより、19年2月期決算で投資有価証券売却益13億9500万円を特別利益として計上する発表しており、これを好材料視した買いが入った。同時に発表した第3四半期累計(3~11月)単独決算は、売上高880億5400万円(前年同期比13.6%減)、営業損益7億9300万円の赤字(前年同期13億2200万円の黒字)、最終損益7億4000万円の赤字(同9億7800万円の黒字)だった。商品入替作業による機会損失や、DCM棚割導入改装未実施店舗における部門構成の不一致などが影響したという。

■松竹 <9601>  10,640円  +70 円 (+0.7%)  本日終値

松竹<9601>はしっかり。27日の取引終了後、VRやAR、MR及び人工知能(AI)など先端技術を活用した新コンテンツ・サービスの開発を本格化すると発表しており、これを好材料視した買いが入った。同社は、研究開発型ベンチャー・カディンチェ(東京都品川区)及び世界陸上メダリストの為末大氏が代表を務める侍(東京都渋谷区)と先端技術を活用した新たなエンターテインメント領域の創出を目的とした新会社ミエクルを今年5月に設立したが、今後は新会社を通じて「Entertainment×Technology」をテーマに歌舞伎やお笑いコンテンツのVR化やイベント興行で長年好評を得てきた「お化け屋敷」のVR化にも取り組み、国内だけでなく海外での事業展開を進める予定だという。また、2020年の東京オリンピックと2022年の北京オリンピックを視野に入れ、最新のテクノロジーを活用したスポーツ領域及び超高齢化社会の課題を解決するヘルスケア領域でのコンテンツやサービスの開発も進めるとしている。

■日揮 <1963>  1,547円  +1 円 (+0.1%)  本日終値

日揮<1963>が小じっかり。同社はきょう、タイで現地企業とクラレ<3405>、住友商事<8053>が進めている高機能樹脂製造販売事業向け化学プラント建設プロジェクトを受注したことを明らかにした。同社が受注したのは、設計から調達、建設、試運転を含むEPC業務。納期は2021年を予定し、受注額は非公表としている。

■夢の街創造委員会 <2484>  1,275円  -318 円 (-20.0%)  本日終値

夢の街創造委員会<2484>が急反落し年初来安値を更新。27日の取引終了後に発表した第1四半期(9~11月)連結決算を発表。売上高は14億3300万円(前年同期比18.8%増)、営業利益は1億200万円(同50.1%減)、純利益は9100万円(同35.4%減)だった。自店で出前の配達を行なっていなかった「かっぱ寿司」などの大手人気チェーンや地元の人気店舗が「出前館」に加盟したことや、11月から北関東でシェアリングデリバリーの展開を始めたことなどが寄与し売上高は2ケタ増となったが、今期はシェアリングデリバリーの拠点を新たに直営で50拠点強開設する計画であり、この先行投資が利益を圧迫した。

■平和堂 <8276>  2,520円  -324 円 (-11.4%)  本日終値  東証1部 下落率5位

平和堂<8276>は急反落。27日の取引終了後に発表した第3四半期累計(2月21日~11月20日)連結決算は、売上高3207億7600万円(前年同期比0.2%増)、営業利益88億6700万円(同8.1%増)、純利益62億500万円(同9.9%増)となったが、9~11月の直近四半期で営業利益が9.3%減となったことから、足もとの業績悪化を警戒した売りが出たようだ。売上高が微増にとどまったことに加えて、物流コストや人件費の増加が利益を圧迫。また、9月から11月にかけて開店や改装が相次いだことなども響いた。なお、19年2月期通期業績予想は、売上高4430億円(前期比1.1%増)、営業利益142億円(同2.0%増)、純利益95億円(同0.7%増)の従来見通しを据え置いている。

■ZOZO <3092>  2,010円  -253 円 (-11.2%)  本日終値  東証1部 下落率6位

ZOZO<3092>は後場下げ幅を拡大し年初来安値を更新した。日経グループの技術系デジタルメディア「日経XTECH」がこの日午後、「アパレル大手オンワードホールディングスの事業会社であるオンワード樫山がアパレル通販サイト『ZOZOTOWN(ゾゾタウン)』への出品を取りやめたことが日経コンピュータの取材で分かった」と報じたことが売り材料視されたようだ。記事によると、オンワードは12月25日から主要ブランドのZOZOTOWNでの販売を停止しており、退店に向けて準備しているという。他のブランドなどへの波及を警戒した動きがウリにつながっているようだ。

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