話題株ピックアップ【夕刊】(2):Jフロント、リクルート、ラクオリア

注目
2018年12月28日 15時15分

■Jフロント <3086>  1,260円  -124 円 (-9.0%)  本日終値

J.フロント リテイリング<3086>は3日ぶりに急反落。27日引け後に発表された9~11月期決算が減益となったことが嫌気された。9~11月期の事業利益(売上収益から売上原価と販管費を控除した利益)は93億5400万円と前年同期比で15%減、今上期(3~8月期)の同6.6%増に対し収益モメンタムが悪化した。百貨店事業、不動産事業は増収となったものの、9月の自然災害と11月が暖冬となったことに伴う季節商品の不振、百貨店のシステム費及び減価償却費がかさんだことが主要因とみられている。19年2月期通期予想は据え置かれた。会社側は12~2月期は売上増及びコスト削減を強化するとしている。SMBC日興証券は会社の従来から存在する競争力などに問題があるとして、目先のコスト削減よりも、中期視点に基づいた抜本的な対策が必要とネガティブにとらえている。同証券は投資判断「2」、目標株価1900円としている。

■リクルート <6098>  2,662.5円  -97 円 (-3.5%)  本日終値

リクルートホールディングス<6098>やエン・ジャパン<4849>、ディップ<2379>など求人関連に下落が目立つ。きょう付けの日本経済新聞朝刊で「米グーグルは2019年に日本で求人関連事業に参入する」と報じられており、競争激化を警戒した売りが出たようだ。記事によると、19年1月にも日本で「グーグル・フォー・ジョブズ」の提供を始め、グーグルの検索サイトで仕事や転職に関連したキーワードを入れると、広告と一般の検索結果の間に求人情報を表示するという。グーグルの参入により日本における競争が激しくなれば、特に「インディード」を展開するリクルートHDなどへは業績への影響が懸念される。

■ラクオリア創薬 <4579>  1,077円  +150 円 (+16.2%) ストップ高   本日終値

ラクオリア創薬<4579>がしっかり。27日の取引終了後、18年12月期の連結業績予想について、売上高を10億2800万円から7億4300万円(前期比47.6%減)へ、営業損益を10億1800万円の赤字から11億7400万円の赤字(前期1億5000万円の赤字)へ、最終損益を10億2400万円の赤字から11億9400万円の赤字(同5800万円の赤字)へ下方修正したが、織り込み済みとの見方が強い。動物薬のロイヤルティー収入が予想を上回った一方、当初見込んでいた複数のマイルストン収入が翌期以降にずれ込む公算が大きくなったことが売上高及び損益を押し下げるとしている。

■オンコリス <4588>  1,034円  +132 円 (+14.6%)  本日終値

オンコリスバイオファーマ<4588>が後場急伸。同社ホームページの12月28日付社長コラムで、今後の臨床試験成績によっては、米国食品医薬品局(FDA)に対して、がんのウイルス療法「テロメライシン」のオーファンドラッグ(希少疾病用医薬品)申請を行っていく予定と掲載されたことが材料視されたようだ。今年8月末にFDAに申請していたテロメライシンとキイトルーダ(ペンブロリズマブ)併用による臨床試験の試験実施許可が下り、米国での臨床試験が開始される運びとなった。この試験はニューヨークにあるコーネル大学が中心となり、進行型の胃がん及び胃食道接合部がんを対象として最大37例を組み入れる予定となっている。

■DWセラピ研 <4576>  574円  +71 円 (+14.1%)  本日終値

デ・ウエスタン・セラピテクス研究所<4576>が急伸。27日の取引終了後、18年12月期の連結業績予想について、営業損益を8億3000万円の赤字~8億円の赤字から7億8500万円の赤字~7億4500万円の赤字(同6億3300万円の赤字)へと上方修正しており、これを好感した買いが入った。眼科手術補助剤DW-1002(日本の白内障手術時の水晶体前嚢染色を対象)のライセンスアウトによる契約一時金の計上を予定していたものの、今期中には契約締結できない見通しとなったことで売上高は3億6000万円~4億円から2億6000万円~3億円(前期2億5400万円)へ下方修正したが、研究開発費などの費用削減の効果から損失が縮小するとしている。

■富士ソSB <6188>  1,011円  +88 円 (+9.5%) 一時ストップ高   本日終値

27日、富士ソフトサービスビューロ <6188> [東証2]が19年1月31日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表したことが買い材料視された。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。

■アイフリークモバイル <3845>  189円  +16 円 (+9.3%)  本日終値

アイフリークモバイル<3845>が急伸。27日の取引終了後、チャット機能を搭載したウォレット「Challet」(旧サービス名「MIRAIPO CHALLET」)が、キャッシュレス無人コンビニ「ロボットマート」を運営するロボットセキュリティポリス(東京都港区)に採用されたと発表しており、これを好感した買いが入った。日本初の現金を使わない無人コンビニとしてオープンした「ロボットマート」は、今年9月に日本橋茅場町に誕生した近未来のコンビニエンスストアで、「ロボットによる接客」「遠隔での監視」「QRコード決済」をキーワードとして運営されている。今回の採用で「Challet」は、チャット機能はそのままに、ロボットマートの仮想通貨決済システム「ROBOT MART Challet」としてカスタマイズし提供されるとしている。

■パシフィックネット <3021>  664円  +43 円 (+6.9%)  本日終値

パシフィックネット<3021>が3日続伸。同社は27日、子会社のケンネットが、フューチャーモデル(東京都新宿区)が展開する人工知能(AI)自動翻訳機「ez:commu(イージーコミュ)」の取り扱いを19年1月7日から開始すると発表。これが買い手掛かりとなったもよう。また、同社は26日に19年5月期第2四半期累計(6~11月)の連結営業利益見通しについて、従来の1億500万円から1億1500万円(前年同期比79.7%増)に上方修正しており、これが引き続き好感されている面もあるようだ。

■ブロードバンドタワー <3776>  282円  +18 円 (+6.8%)  本日終値

ブロードバンドタワー<3776>が続急伸。27日の取引終了後、18年12月期の連結業績予想について、売上高を58億円から63億2500万円(前期比41.1%減)へ、営業損益を7億円の赤字から5億5000万円の赤字(前期8000万円の赤字)へ、最終利益を1000万円から9500万円(同3億3000万円の赤字)へ上方修正した。コンピュータプラットフォーム事業のデータ・ソリューションの売り上げが予想を上回って推移していることに加えて、広告宣伝費をはじめ効果的な支出に努めたことが寄与する見通し。また、メディアソリューション事業を行うジャパンケーブルキャストが10月に沖縄ケーブルネットワークを子会社化したことも寄与するとしている。

■アクセル <6730>  453円  +24 円 (+5.6%)  本日終値

アクセル<6730>が高い。同社はきょう、東芝テック<6588>が主催するコーポレートアクセラレータープログラム「Innovate Together」に採択されたと発表。採択されたテーマは、超解像技術GRADIAによるシャープな画像処理とMFP(多機能プリンター)の融合。GRADIAは、アクセルが開発した超解像技術で、標準的なバイリニア拡大に比べて、特に斜め線でジャギーのない滑らかなスケーリングを実現している。

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