来週の株式相場見通し=休場期間中の海外動向次第で波乱も、主要国首脳の発言など注視

市況
2018年12月28日 17時05分

来週の東京株式市場は、年末年始の休場期間明けの1月4日(大発会)の1日だけの取引となる。国内の株式市場が休場中も、海外市場は取引があることから、その間の海外株式相場や外国為替市場の動向、主要国首脳の発言などの材料がすべて4日に集中して織り込まれることになり、その内容次第では波乱展開となる可能性もある。4日の日経平均の想定レンジは1万9700~2万200円とする。

市場関係者からは「今年の年末年始の休場期間は、例年にも増して投資家にとって気の抜けない状態が想定される。米中貿易摩擦や、それに関連した世界的な景気減速懸念を背景に、12月後半はNYダウ平均株価が1日での過去最大の下落幅を記録するなど、世界の株式市場が歴史的ともいえる急落に見舞われた。超高速アルゴリズム取引の影響もあり、1日の変動値幅が急拡大し、個人投資家の参加を拒絶するような地合いが続いている。トランプ米大統領をはじめとする、主要国首脳の発言などによって、波乱相場の再燃も予想される」との見方が出ていた。

28日(大納会)の日経平均株価は、前営業日比62円85銭安の2万14円77銭と3日ぶりに反落した。前日の米株式市場でNYダウ平均株価が乱高下したことや、外国為替市場で円高・ドル安が進行していることへの警戒感から売りが先行した。日経平均は一時プラス圏に浮上する場面があったものの、あすからの6連休を前にして利益確定の売りが優勢となった。後場に入って下落幅を徐々に縮小する展開となり日経平均は、終値でかろうじて2万円大台を堅持しての越年となった。ただ、日経平均は11年以来、7年ぶりの年間下落となった。

日程面では、東証などで大発会(4日)。海外では、中国12月の製造業PMI(31日)、米12月のADP雇用統計、米12月のISM製造業景況指数(3日)、米12月の雇用統計(4日)が焦点となる。(冨田康夫)

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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