8日の米国市場ダイジェスト:NYダウ256ドル高、米中貿易摩擦を巡る警戒感が後退

市況
2019年1月9日 7時41分

■NY株式:NYダウ256ドル高、米中貿易摩擦を巡る警戒感が後退

米国株式相場は上昇。ダウ平均は256.10ドル高の23787.45、ナスダックは73.53ポイント高の6897.00で取引を終了した。米中貿易交渉が順調に進展しているとの見方が強まり、買いが先行。原油相場の上昇が好感されたほか、ハイテク株を中心に買いが広がり、堅調推移となった。セクター別では、運輸や電気通信サービスが上昇する一方で半導体・半導体製造装置や銀行が下落した。

鉄道のユニオンパシフィック(UNP)は、同業のカナディアン・ナショナル鉄道の元最高執行責任者(COO)であったジム・ベナ氏を新たなCOOに任命し大幅上昇。栄養ドリンクメーカーのモンスター・ビバレッジ(MNST)は、一部アナリストによる投資判断引き上げを受け上昇。携帯端末のアップル(AAPL)は、クックCEOがメディアのインタビューに応じ、アップルのエコシステムが過小評価されているとの考えや、米中貿易交渉に楽観的な見方を示し堅調推移となった。

本日夜にトランプ大統領がメキシコ国境の壁建設を巡りテレビ演説を行う。同氏は国家緊急事態宣言の発動で議会承認なしに壁を建設することを希望しているが、法的な正当性は曖昧で今後の動向を注視したい。

Horiko Capital Management LLC

■NY為替:ドル下げ渋り、米中協議進展への期待広がる

8日のニューヨーク外為市場でドル・円は、108円96銭まで上昇後、108円44銭まで下落し、108円74銭で引けた。米中貿易協議の進展で摩擦問題の解決を期待したリスク選好の円売りが優勢となったのち、米11月JOLT求人件数が予想を下回ったためドル買いはやや後退した。

ユーロ・ドルは、1.1422ドルまで下落後、1.1459ドルまで反発し、1.1440ドルで引けた。ユーロ圏12月景況感指数の予想以上の悪化やドイツの11月鉱工業生産がマイナスに落ち込んだことを受けて、域内最大の経済はテクニカルリセッション入りするとの懸念が広がり、ユーロ売りにつながった。ユーロ・円は、124円62銭から124円12銭まで下落した。ポンド・ドルは、1.2755ドルから1.2707ドルまで下落した。ドル・スイスは一時0.9835フランまで上昇後、0.9803フランまで下落した。

■NY原油:続伸で49.78ドル、主要産油国による減産拡大への思惑も

NY原油先物2月限は大幅続伸(NYMEX原油2月限終値:49.78 ↑1.26)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物2月限は前日比+1.26ドルの49.78ドルで通常取引を終えた。時間外取引を含めて一時49.95ドルまで買われた。この日も株高を意識した買いが入った。主要産油国による減産拡大への思惑が広がっていることや、米中通商協議進展への期待も原油先物の上昇を促す一因となったようだ。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 25.51ドル -0.05ドル(-0.20%)

モルガン・スタンレー(MS) 41.45ドル -0.26ドル(-0.62%)

ゴールドマン・サックス(GS)175.37ドル -0.65ドル(-0.37%)

インテル(INTC) 47.74ドル +0.30ドル(+0.63%)

アップル(AAPL) 150.75ドル +2.82ドル(+1.91%)

アルファベット(GOOG) 1076.28ドル +7.89ドル(+0.74%)

フェイスブック(FB) 142.53ドル +4.48ドル(+3.25%)

キャタピラー(CAT) 129.77ドル +1.54ドル(+1.20%)

アルコア(AA) 28.25ドル -0.17ドル(-0.60%)

ウォルマート(WMT) 95.20ドル +0.66ドル(+0.70%)

スプリント(S) 6.29ドル -0.03ドル(-0.47%)

《SF》

提供:フィスコ

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