話題株ピックアップ【夕刊】(1):レノバ、東京個別、東エレク

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2019年1月10日 15時15分

■レノバ <9519>  1,006円  +150 円 (+17.5%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ

レノバ <9519> がストップ高。9日大引け後、19年3月期(10ヵ月の変則決算)の連結経常利益を従来予想の21億円→27億円に28.6%上方修正したことが買い材料視された。徳島バイオマス発電事業で共同スポンサーの一部から追加的な事業開発報酬を受領することが寄与。再生可能エネルギー発電事業で売電収入が伸びることも上振れに貢献する。併せて発表した18年6-11月期の同利益は前年同期比35.7%減の11.6億円だった。

■東京個別指導学院 <4745>  1,236円  +167 円 (+15.6%)  本日終値  東証1部 上昇率2位

東京個別指導学院 <4745> が急反発。9日大引け後に発表した19年2月期第3四半期累計(3-11月)の経常利益(非連結)が前年同期比7.2%増の12.7億円に伸びて着地したことが買い材料視された。都市部を中心とするドミナント出店戦略に基づき個別指導塾を7教室を開校。また、Webを活用したマーケティング施策に注力し、在籍生徒数が前年同期比5.6%増加した。授業料売上高の増収などに加え、広告宣伝費などコストの効率化を進めたことも増益に貢献した。

■三協立山 <5932>  1,378円  +77 円 (+5.9%)  本日終値

三協立山<5932>が急伸。同社はきょう午後1時に、19年5月期第2四半期累計(18年6~11月)の連結決算を発表。営業利益は12億1600万円(前年同期比28.3%減)にとどまったが、通期計画19億円に対する進捗率は64.0%に達した。売上高は1700億2900万円(同5.1%増)で着地。主力の建材事業は一部商品の価格改定や生産部門の収益改善などでセグメント利益が6億6400万円の黒字(前年同期は8億5800万円の赤字)となった半面、マテリアル事業や商業施設事業は競合の影響や原材料価格および物流費の高騰から減益となった。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。

■イオンディライト <9787>  3,950円  +195 円 (+5.2%)  本日終値

9日に決算を発表。「3-11月期(3Q累計)経常が5%増益で着地・9-11月期も9%増益」が好感された。イオンディライト <9787> が1月9日大引け後(15:00)に決算を発表。19年2月期第3四半期累計(3-11月)の連結経常利益は前年同期比4.7%増の136億円に伸びたが、通期計画の185億円に対する進捗率は73.9%となり、5年平均の72.6%とほぼ同水準だった。

⇒⇒イオンディライトの詳しい業績推移表を見る

■東京エレクトロン <8035>  13,390円  +340 円 (+2.6%)  本日終値

東京エレクトロン<8035>、SUMCO<3436>など半導体関連株が、足もと外国為替市場が円高に振れているにも関わらず強い動きをみせている。前日の米国株市場ではマイクロンテクノロジーが大幅高に買われたほか、インテル、エヌビディアなど半導体関連株が総じて買われ、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は2.5%高に切り返している。米アップル株が戻りに転じていることも投資家のセンチメント改善につながっており、東京市場でもこの流れが波及した。

■JR東日本 <9020>  10,055円  +212 円 (+2.2%)  本日終値

JR東日本<9020>、JR西日本<9021>、JR東海<9022>が堅調なほか、東京急行電鉄<9005>、小田急電鉄<9007>、近鉄グループホールディングス<9041>、阪急阪神ホールディングス<9042>など電鉄株が総じて強い動きをみせた。全体相場は外国為替市場でドル安・円高が進んだことで、機械や電機など主力株セクターを中心に売り圧力が強まり、日経平均は一時300円を超える下げとなった。そのなか、電鉄株はディフェンシブストックの切り口から消去法的に買いを集めた。

■大黒天物産 <2791>  4,045円  +50 円 (+1.3%)  本日終値

大黒天物産<2791>は続伸。9日の取引終了後、20万株(発行済み株数の1.42%)または7億円を上限とする自社株買いを発表しており、これを好材料視した買いが入った。取得期間は1月10日から3月31日までで、資本効率の向上を図るとともに、機動的な資本政策を行うことが目的としている。同時に、19年5月期の連結業績予想について、営業利益を49億円から37億4000万円(前期比28.7%減)へ、純利益を23億5000万円から14億3000万円(同56.4%減)へ下方修正した。新規出店した7店舗に加え、18年9月に買収した小田商店の6店舗が寄与したことで売上高は1782億円から1852億円(同12.9%増)へ上方修正したが、7月の豪雨の被災による影響や酪農事業の黒字化に時間が掛かっていることから、利益は計画を下回る見通しだ。なお、第2四半期累計(18年6~11月)決算は、売上高881億2300万円(前年同期比10.1%増)、営業利益13億9700万円(同35.6%減)、純利益3億800万円(同73.3%減)だった。

■ヘリオス <4593>  1,896円  +23 円 (+1.2%)  本日終値

ヘリオス<4593>の上げ足が止まらない。東京株式市場では年明けからバイオ関連株が軒並み動意、個人投資家を中心とした短期筋の買いが集中している。物色人気の背景には、商用化段階に突入しつつある再生医療のテーマがある。そのなかサンバイオ<4592>やJCRファーマ<4552>など細胞医薬品関連が人気化しているが、一方で医療に革命的なインパクトを与える万能細胞であるiPS細胞にも国策の追い風が強い。ヘリオスはiPS細胞関連技術を活用した創薬に注力しており、業績は開発コスト負担先行で足もと赤字が続いているものの、急性脳梗塞分野など新たな展開に期待がかかっている。

■日本製粉 <2001>  1,935円  +22 円 (+1.2%)  本日終値

日本製粉<2001>が全体相場が下値を試す展開となるなか強さを発揮、8日続伸と気を吐いている。製粉業界大手で加工食品にも積極展開、中食需要の拡大を背景に成長戦略として経営の重心を置く冷凍食品が好調で収益を押し上げている。19年3月期は営業利益段階で前期比19.3%増の120億円予想と2割近い増益を見込んでおり、今上期実績も前年同期比18.8%増益と好調だった。また、製粉事業もシェアを伸ばしており、時価PBR1倍割れ水準は買いやすさがある。

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